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ミュシャ芸術の多彩な魅力に迫る「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」が2025年1月5日まで横浜『そごう美術館』で開催中

さんたつ

E458-6030

アール・ヌーヴォーを代表する作家として知られる、チェコ出身の芸術家・アルフォンス・ミュシャ。その多彩な芸術活動に焦点を当てた「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」が2025年1月5日(日)まで神奈川県横浜市の『そごう美術館』で開催されている。

代表的なポスターに加え、繊細なタッチの直筆作品も登場

ポスター『黄道十二宮』1896年 チマル・コレクション。

チェコの国民的芸術家・アルフォンス・ミュシャ (1860-1939)のマルチな芸術活動に焦点を当てた本展。チェコ在住の個人コレクターであるズデニェク・チマル博士のコレクションから、初来日作品約 90点を含む約 170点の選りすぐりの作品が展示される。

初来日作品は、書籍からプロダクトデザイン、素描や水彩、油彩画と多岐にわたる。また、水彩画や素描画など、貴重な直筆作品が 約 60点そろい、ミュシャの生の線を観ることができる貴重な機会だ。

写真『自画像(パリ)』1898年 チマル・コレクション。
油彩画『エリシュカ』1932年 チマル・コレクション。
素描『鳩と少女』1899年 チマル・コレクション。

ミュシャの「デザイン」作品やプライベートも紹介

ルフェーヴル=ウティール社ビスケット(ブドワール)缶のパッケージ 1900年 チマル・コレクション。

ポスターや装飾パネルが有名なミュシャだが、それら代表的なポスター作品だけでなく、挿絵やお菓子のパッケージ、装飾品や装飾の資料集の多さも本展の特徴だ。

自画像、家族や友人との写真、学生時代の直筆ノートも並び、プライベートな姿にも迫る。中には親交が深かった画家のポール・ゴーギャン(1848-1903)との写真や、本展の出品作品油彩画『エリシュカ』のモデルとなった16歳のエリシュカ・ポリーフカの写真もあり、油彩画と比べてみるのも一興だ。

ブローチ『少女と真珠』1900年 チマル・コレクション。

ミュージアムコンサートやギャラリートークなど関連イベントも

12月8日(日)14時~、横浜市民広間演奏会によってミュシャ展にちなんだ曲が演奏される「クラシック・ヨコハマ2024 ミュージアムコンサート」が『そごう美術館』展示室内で開催。参加費は無料(要展覧会入館券)。参加整理券は当日10時より『そごう美術館』入り口「参加整理券配付カウンター」にて配布される(予定枚数に達し次第配布終了)。

また、12月1日(日)・3日(火)各14時~、学芸員によるギャラリートーク(予約不要)が『そごう美術館』展示室内にて開催されるので、こちらもチェックしたい。

開催概要

「ミュシャ展マルチ・アーティストの先駆者」

開催期間:2024年11月23日(土・祝)~2025年1月5日(日)
開催時間:10:00~20:00(入館は~19:30)※12月31日(火)・1月1日(水・祝)は~18:00(入館は~17:30)
休館日:会期中無休
会場:そごう美術館(神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6F)
アクセス:JR・京浜急行電鉄本線横浜駅から徒歩3分、東急電鉄東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線横浜駅から徒歩5分、相模鉄道相鉄本線横浜駅から徒歩7分、横浜市営地下鉄ブルーライン横浜駅から徒歩10分
入館料: 一般1400円、大学・高校生1200円、中学生以下無料
※障害者手帳をお持ちの人とその介護者1名は無料。

【問い合わせ先】
そごう美術館☏045-465-5515
公式HP  https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/

取材・文=前田真紀 画像提供=そごう美術館

前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。

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