自家栽培のねぎが自慢!たつの市新宮町のラーメン屋『ねぎとにんにく』 たつの市
自家農園を経営しているラーメン屋さんって聞いたことありますか?実は、たつの市にはねぎを愛して止まない、ねぎの為に作られた中華そばと餃子があるんです。今回はそんなちょっと変わったラーメン屋さんを紹介します。
同店は、国道179号線を北向きに走り、田園地帯に囲まれたのどかな風景の広がるとてもアクセスの良いとも言えない場所にお店を構えています。道中の景色を見ていると「まさかこんな所にラーメン屋が?」と思う人も多いかもしれません。
以前は姫路のラーメン店の商品開発を手掛けていたという店主の松江さん。その手腕は商品開発だけに留まらず、自社の農業部の立ち上げを行い、その生産管理までの一連を担っていたそう。そしてこの頃から、自家農園を併設したラーメン店の開業を目標にされていたそうです。
通常舞台裏となるキッチン内部。職人の一番輝く瞬間を目に焼き付けようとファインダーを覗きシャッターを切っていきます。学生時代、飲食店のアルバイトの経験のある筆者にはこの料理の出来上がっていく瞬間が本当に好きでたまりません!もうもうの湯気の立ちあがる中華そばに心を魅了されながら、タイミングを見計らって即座にテーブル席に移動することに。
アツアツの中華そばと餃子が目の前に到着。麺が伸びる前に、まずは「特製中華そば」から頂きます。
醤油は地元ヒガシマル醤油の薄口を使用した醤油ダレに和風と鶏ガラのWスープを合わせて完成させる特製のスープは和をベースとした味わいが特徴。そしてこのラーメンの最大のポイントは、ぶつ切りにされた自家製の九条ネギ。噛むとプツプツとした食感が癖になります。
自家製麺はつるつるとしたのど越し良いストレートの少し細めの中太麺で、スープとの相性も抜群。
こちらは中華そばに乗る薄くスライスされた大判の特製チャーシュー。そのまま頂いても十分美味しいのですが、実は正式な食べ方があるそう…。
「このチャーシューに”入れ放題のねぎ”と辛みそを巻いて食べてみて下さい」と店主に言われた通り試してみます。
チャーシューの脂と旨み、ネギのシャキシャキ感と辛みその辛さが合わさっており、「いや、これはビールいりますね(笑)」とついつい本音がポロリ。こんな楽しみ方があるなんて、2倍も3倍も楽しみが広がった中華そばにより深い価値を感じました。
次に頂いたのは、ねぎとにんにくの自慢のねぎ餃子。「実は、この店の一番の売りはこの”ねぎ餃子”なんです」と述べる店主の松江さん。冷めてもずっとカリカリ感が損なわれないのは、アツアツのフライパンで焼かれ、スキレットで提供されるからだそう。
酸味のきいた餃子のタレとにんにく辛みそのガツンとした辛味が、ねぎとにんにくのたっぷりと入った餃子に良く合います。特製にんにく味噌はとっても辛いですが、まろやかな味わいのあとからジワジワと辛味がましてくる味わいはクセになりそう。もちろん、辛みそは無しでも美味しく頂くことが出来ますよ。
素敵なお料理の頂ける店内は、4人掛けのテーブル席が1つと、カウンター席が11席。また幼児向けのテーブル付きの椅子もあります。
また土日曜の昼下がりには行列も絶えない同店。店外にはベンチもあり、待っている間メニュー表を見る事も出来ます。また、テイクアウトも充実しており、冷凍の生餃子は店外に設置された自動販売機で、24時間いつでも買う事が出来るそうです。
ねぎの食感を贅沢に味わう事の出来る特製中華そばに大満足の筆者。ですが、ですが!実は心の中でこっそり言いますが、筆者はここの”担々麺”のリピーターでもあるのです…。本当にどちらもとっても迷う所ですが、同店にお越しの際は、心に決めた一杯を思う存分楽しんで下さいね。
場所
ねぎとにんにく 松江農園
(たつの市新宮町井野原554-1)
営業時間
11:00~15:00
定休日
月曜~水曜日
駐車場
20台程度