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成田山書道美術館新春特別展 奈良時代の古写経から現代の作品まで「書の紙」展【成田市】

チイコミ!

成田山書道美術館新春特別展 奈良時代の古写経から現代の作品まで「書の紙」展【成田市】

成田山書道美術館は、日本随一の書を専門とする美術館です。

日本を中心とする古今の幅広い書跡を収蔵。

現在、書を書くための紙の加工に焦点を当てた、珍しい特別展を開催中です。

池のほとりの美術館で静寂のひとときを

成田山新勝寺の広大な境内は、成田山公園として公開されています。

大本堂裏手公園入り口から入り、茂る木々が気持ち良い散歩道を進むと、三の池のほとりに立つ成田山書道美術館に到着します。

1階は吹き抜けのホール。

正面にある常設の、高さ約13メートルの原拓「紀泰山銘」がひときわ目を引きます。

約13メートルの原拓「紀泰山銘」

成田山書道美術館では、年に7回ほど企画展を開催しており、今は和紙の特別展を開催しています。

加工に注目。唐紙制作体験ができる日も

紙を染料に漬けたりはけで引いたり、すく段階で着色したりする染紙。

版木を用いて文様を刷り出す唐紙。

箔(はく)をまいたり継ぎ合わせたりする装飾。

また、にじみを止め、紙を平滑にする打紙。

紙を美しく書きやすくするため、多くはこれらの技法を複合的に用いています。

伝藤原公任筆 石山切伊勢集 平安貴族の美意識の結晶。唐草模様が美しい唐紙

平安の古筆や、大正から昭和初期に活躍した宮田三郎の唐紙制作、和紙造形作家として知られる大柳久栄の染紙や打紙の加工を紹介するコーナーも。

書の紙がどのように作られ、表現と関係しているかが分かるよう展示されています。

伝藤原為家筆 北野切古今和歌集 日本独自の雲紙と呼ばれる雲の文様。売店にはオリジナル「雲紙ハンケチ」(税込1000円)も

2月11日(日・祝)には唐紙制作体験イベントも開催。

和紙への理解が深まります。 (取材・執筆/倫)

会期/2月18日(日)まで 開館時間/午前9時~午後4時(最終入館は午後3時30分) 会場/成田山書道美術館 住所/千葉県成田市成田640 成田山公園内 休館日/月曜日、2月13日(2月12日は開館) 入館料/大人500(350)円 高・大学生300(200)円 中学生以下無料 ※()内は20人以上の団体料金

唐紙体験 日時/2月11日(日・祝)午前10時~午後3時 会場/同美術館2階イベントホール 参加費/500円 ※申し込み不要。小学生以下は保護者同伴

問い合わせ 電話番号/0476-24-0774 成田山書道美術館

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