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手を焼く遊休地救え 有志が平作にキャンプ場

タウンニュース

土地の整地を進めるメンバーら(1月26日撮影)

遊休地となっている山林や畑などを活用し、キャンプ場に再生させるプロジェクトが横須賀市平作で始まった。有志らが昨年10月頃から手入れがされていない竹林の伐採や整地作業を進め、3月のプレオープンを目指す。三浦半島には遊休地も多く、関係者らは「地域課題を解決し、観光資源に変えるモデルが作れれば」と意気込んでいる。

平作6丁目にある約2千平方メートルの竹林。急こう配を進み、うっそうと茂る竹林を進むと陽だまりが現れた。スコップやチェーンソーを使って土地を整備するメンバーらが「プレオープンに間に合うように」と額の汗をぬぐう。

プロジェクトは市内在住で不動産会社に勤務する西依均(にしよりひとし)さん(53)が発案。SNSで参加を募ったところ市内在住の15人ほどが集まり、週末を中心に作業を進めている。

西依さんによると、キャンプ場予定地は数年前に別の所有者が取得したが、市街化調整区域のため活用できない状況が続いていた。一方、周囲には住宅地が隣接。竹林は管理不足になると竹が家屋に倒れるなどのリスクがあり、年間数百万円の管理費がかかる。これを解決できないかと、所有者から相談が寄せられたという。

西依さんは「法令上の制限や管理にかかる費用などで土地を持て余している人も多い。地域課題解決のモデルを作れたら」と管理を受諾。竹林を整備するための労働力を対価に所有者と賃貸借契約を締結した。

地域活性化の一助に

メンバーの年齢や職業はさまざまだが、活動には各自が熱を入れて取り組む。会社員の中川康次さん(47)は、「横須賀の人口減少が止まらず、地元を活気づけたいと思った」と郷土愛を原動力に参加している。

西依さんらは将来的にキャンプ場の収益で同地を購入する予定で、その後は法人の設立を視野に入れる。「市民目線で対策を考え、地域の山々を守っていければ」と先々の活動を見据えた。

キャンプ場にはドッグランや車両ごと1区画を利用できるオートサイト、テントサイトを設ける計画だ。利用料は1サイトあたり5〜6千円程度を想定。3月29日にプレオープンし、4月12日の開業を目指す。詳細は西依さん【携帯電話】080・5029・1027。

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