【レシピ掲載】作りたてがおいしい! 覚えておきたい「手づくりドレッシング」のきほん【まる得マガジン】
おいしそう! と思って市販のドレッシングを買ったのに食べ飽きた……ということはありませんか。そんな人には「手作り」がおすすめ。身近な材料で必要な分だけを作れて、なんといっても作りたてのおいしさは格別です。
管理栄養士でフードプランナーの神成マサヨさんに、おいしいドレッシングを作るためのポイントと、簡単なドレッシングレシピを教えていただきました(『NHKまる得マガジンMOOK シンプルサラダを極上に! 手づくりドレッシング』より)。
おいしいドレッシングを味わうために
ドレッシングは、キッチンに常備されている酢や油、塩といった身近な調味料で手軽に作れます。おいしく作るために必要な、4つのポイントを覚えておきましょう。
*紹介するドレッシングはすべて作りやすい分量。70〜80mlです。ドレッシングの材料によって、でき上がり量は多少異なります。目安は4人分前後です。
*ドレッシングは食べきりが基本。もし残ったら冷蔵庫で保存し、2〜3日以内に食べきってください。生野菜や果物が入っているものは、翌日には食べきってください。
油は最後に入れて、しっかり乳化させる
1まずは、油以外の調味料をボウルに入れ、泡立て器でしっかり混ぜ合わせます。
2油は最後に少しずつ加え、酢などの調味料としっかりなじませます。とろりとしてきたら、残りを入れても大丈夫です。
3しっかり混ぜると、全体がなじんで、さらにとろりとします。これが、水分と油分が一体化した乳化の状態。味がまとまり、サラダにもよくなじみます。
きちんと塩をきかせる
塩分はドレッシングの味を決める大事な要素。計量スプーンでは量りにくい、1g単位の目安量を覚えましょう。親指、人さし指、中指の3本でつまめる量が「1つまみ=約1g」。それより少ない場合は「少々」と表記しています。
具をプラスしてアクセントをつける
野菜やナッツ類を細かく刻んで、具入りのドレッシングにすると、香りや食感がアップ。レタスやベビーリーフといったシンプルな野菜にかけても華やかなサラダになります。
食べる直前に作る
鮮度の観点からも、作りおきせず食べるたびに作り、なるべく早めに食べきるようにしましょう。作りたては、酢の香りのよさも際立ちます。使う前にはしっかりかき混ぜ、とろりと乳化した状態にしましょう。
穀物酢とサラダ油で(1)
定番のフレンチドレッシング
さっぱりした穀物酢とサラダ油で作る、最も基本的なドレッシングです。グリーンリーフ、ベビーリーフなど好みの葉野菜や、トマトやきゅうりにもおすすめです。
材料(作りやすい分量)
A (穀物酢……大さじ2
砂糖……小さじ1/2
塩……2つまみ
黒こしょう……少々)
サラダ油……大さじ2
作り方
1 ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせる。
2 サラダ油を数回に分けて少しずつ加えながら、とろりとするまでよく混ぜ合わせる。
※ 時間がたつと分離するので、再度乳化させてから使う。小さい容器に入れてよく振るのが手軽。
穀物酢とサラダ油で(2)
麹(こうじ)フレンチドレッシング
甘酒が砂糖がわり。麹の香りがふわっと香ります。酢も控えめにして、まろやかな味わいに仕上げました。グリーンサラダはもちろん、果物を使ったサラダにも合います。
材料(作りやすい分量)
A (穀物酢……大さじ1
甘酒(米麹甘酒の粒があるタイプ)……小さじ1と1/2
塩麹……小さじ1/2
黒こしょう……少々)
サラダ油……大さじ2
作り方
1 ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせる。
2 サラダ油を数回に分けて少しずつ加えながら、とろりとするまでよく混ぜ合わせる。
著者 神成マサヨ(かんなり・まさよ)
管理栄養士、フードプランナー。製薬会社で社員食堂の薬膳メニュー開発を担当。その後、食の道に進み、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのメニュー開発、レシピ動画制作、食関連イベントの運営などに携わる。管理栄養士の資格を生かしたレシピ開発・監修、クリニックでの栄養指導、趣味を生かしたアウトドアレシピの執筆を行うほか、ウェブデザイナー、ディレクターとしても活動している。
■『NHKまる得マガジンMOOK シンプルサラダを極上に! 手づくりドレッシング』
■撮影 新居明子
■スタイリング 駒井京子