<藤枝MYFCキャンプ>ジュビロ戦後、須藤大輔監督を直撃!今季掲げるテーマは「リメンバーシティ」栃木戦の0−8大敗を忘れるな
ジュビロ磐田との練習試合で一定の手応えも
藤枝MYFCは1月25日、ジュビロ磐田と練習試合(30分×4本)を行いました。試合は3本目にビルドアップのミスから失点して0−1で敗れましたが、主力組メインで臨んだ1、2本目は磐田よりも多くのチャンスを生み出し手応えもつかみました。
キャンプ直前にJ3に昇格したばかりの栃木シティFCに0−8の大敗を喫した悔しさを忘れないよう、今季のテーマは「リメンバーシティ」(須藤大輔監督)とのことです。
須藤大輔監督・一問一答
ー1、2本目を振り返って。
前回のトレーニングマッチ「栃木シティ」戦で何もできないふがいない試合(0−8)をして、自分が藤枝に来て最低の試合を忘れないという意味でも「リメンバーシティ」を今年のテーマにしていきたいなと。
サッカーの大前提でもある戦う気持ちや走り切ること、相手に襲いかかる守備、攻撃で前を追い越すランニング、ポジションを逸脱して相手を意図的に崩すことが全くできなかった。
磐田戦では狙い通りできたのかなと思いますが、サッカーは点を取らないと全く意味がないので、無得点ではまだまだ。ただ、1、2本目の選手は気概みたいなものは非常に感じたので、今後は戦術や質の部分で上乗せできればと思います。
ー得点の部分ではセンターFWに先発で松木選手、交代でディアマンカ選手が入った。
本人たちがゼロで終わったことを一番悔しがっていると思います。ストライカーの位置に入った選手には数字を残してもらいたいというのがあるので、まずはそこに課題が残りました。
ただ、我々のサッカーでは、前の選手は点を取るだけではなく、守備スイッチのエンジンとならなければいけない。特にマイク(松木)はスピードのあるプレスを何度も発動してくれて、後ろがボールをハントできるような状況がたくさん作れたのかなと思います。
ディアマンカに関しては相手のどこを消すのか、どの位置からプレスに行くのかという部分で細かいズレがあります。ただ、彼はリーチもあるし体も大きいので、相手ボールをハントできやすい。どこから行くのかを整理できれば、彼の推進力も武器になるのかなと思います。
ー3、4本目に関しては。
物足りない、見ていてつまらなかったと正直に言いました。栃木シティ戦を本当に今年のテーマと感じているのか、サッカー選手として何を発信するのかという部分が見えなかったというのが正直な気持ちです。
選手の組み合わせやコンディションなどはありますが、見ている人は全く関係ないです。僕のスタイルとして、ウイークポイントは(気にしなくて)いいと言っています。それぞれのポジションにストロングポイントを持った選手がいるにも関わらず、それを発信しないのはもったいない。ミスをしてもいいからチャレンジしようという話はしました。
4本目は少しよくなったとは感じましたが、まだまだ物足りないです。シーズン前で何の序列もないので、もっと勝負してチーム全体の士気を上げていきたいという思いがこみ上げました。
ー磐田はJ2でライバルとなる。印象を。
やはり質の高い選手がそろっているなと。まだまだキャンプの時期で戦術的な落とし込みよりも個のストロングポイントを監督は見る狙いがあったのかなという中で、熟成してくると「選手の質プラス組織」はやはり怖い。ただ、我々も全く歯がたたないということは一切なく、J2でも一昨年に戦って良しあしも分かっています。我々のスタイルで立ち向かえればとあらためて感じました。
ー2試合続けて無得点という部分に関しては。
あまり悲観はしてないです。昨季は開幕から4試合無得点だったので少しよぎりはしましたけど、いい形はできていると選手には伝えました。ただ、いくらいいサッカーをしてもゴールを奪えないと勝てないよねという話もしました。
今の段階ではどうやってアタッキングサードに入っていくのかを大事にしながら。ゴールネットを揺らさないと我々の士気も上がっていかないので、昨季の二の舞になるんじゃないのかという危機感は持たないといけません。
昨季はプレーオフまで勝ち点2差まで迫って、結局届かなかったというのはそこが尾を引いている可能性もあります。しっかりスタートダッシュできるような準備をしていきたいです。
ー浅倉、川上の連係でいい形を作れていた。
我々のウイングは攻撃のためのウイングです。そことシャドーの選手が絡まないと話になりません。そういう意味では2人の名前しか挙がらないのは少しヤバイのかなと。前の3枚の名前が出てこないと攻撃の活性化にはつながりません。
ー金子翔太選手については。
狭いスペースでも受けられるし、受けるだけでなくゴールに向かうプレーができます。なおかつ運動量とスピードがあり、ボールを失わないテクニックもあります。ただ、やはりもう一つ高い位置でプレーしてほしいよねという話はしました。
ゴールという数字を残せる位置でのプレー回数を多くしてもらいたいですね。我々は全員で戦わないといけないので、守備スイッチやもう1度追うところでは足りなさを感じました。それは前の選手みんなに言えること。そういうところをレベルアップすれば、もうひと花もふた花も咲かせられるぐらいのポテンシャルはあると思います。今年で30歳かな。まだまだいけるじゃんと。