朝比奈小 「等身大の自分」描く 創立50周年でPTA主催
朝比奈小学校PTAは同校創立50周年を記念し、全校児童224人が等身大の自分を描いた巨大アートを制作した。作品の大きさは横33m、縦8m。記念式典が行われた昨年12月21日に、運動場に面した校舎の壁面に展示し、披露した。
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毎年児童が芸術に触れることを目的として実施されている「朝比奈ふれあいフェスティバル」の一環として企画されたもの。今年度は同校が創立50周年を迎えたことから、児童会で「50さい!朝比奈小に心をこめてありがとう〜過去と未来をみんなでつないでいこう〜」をテーマに決定した。アートと子どもが関わる活動をしている「虹のあそび隊」の協力のもと、児童らは等身大の自分を描いた。
昨年の夏休み明けから準備を始め、制作は12月2日に実施。児童らが体育館に敷かれた布の上に寝そべり、保護者らが子どもたちの全身をかたどった。その後、児童一人一人が絵の具などで警察官の制服を着た姿や、友達とお揃いの服を着た姿など、個性豊かな自分を描いた。
記念式典の日に作品が披露されると、保護者たちが自分の子どもの作品を探して楽しんでいる様子が見られた。講師を務めた同団体の浅葉弾隊長は「全校児童が参加した、こんなにも素晴らしい作品は見たことがない。大人になってから、小学校の思い出の一つとして話してくれたらうれしい」と話す。
「みんなで」を実現
同校PTA代表の島津利枝さんは、「全校児童が一体となって取り組めるイベントがやりたかった。『みんなで』作り上げた思い出が形になって良かった。小規模ながら、つながりの強い朝比奈小だからこそできた企画」と語る。同校の大野幸二校長は「こうして50周年を盛大に祝えたのは、協力してくれるPTAや地域の皆様がいたからこそ。感謝しかない」と話した。