紙芝居研究会 KPKA かるがもシスターズ出演 ワークショップ受講者で構成
大人のためのわくわく紙芝居シアターが2月1日、大栗川かるがも館で行われた。日本発祥の芸術文化・紙芝居を広めようと、和田・東寺方コミュニティセンター運営協議会文化部が主催して行われたワークショップの受講者が練習の成果を披露した。
監修、講師は恵泉女学園大学(南野)客員教授で、平和紙芝居研究会KPKAの顧問を務める岩佐玲子さん(レイチェル)が務めた。
2回にわたる紙芝居ワークショップは9人の女性を対象に行ってきたが、この日出演したのは7人の受講生で構成される「KPKAかるがもシスターズ」。オープニングの手遊び歌で会場を温めると、それぞれが順番に紙芝居を披露していった。
観客は市内のほかにも、都心や横浜市などから約30人が訪れた。手拍子したり、涙したり、爆笑したりとさまざまなジャンルの紙芝居を楽しんでいた。
出演者がそれぞれの特技を生かしながら高齢者向けの楽しい紙芝居、平和紙芝居、関西弁の落語的な要素のある紙芝居などを披露すると、観客からは「こんなにたくさんのジャンルがあるとは初めて知った。とても楽しめた」「自分の地域でも紙芝居シアターを開催してほしい」などの声が上がった。最後は出演者のリードで「幸せなら手をたたこう」を会場にいる全員で歌い、にぎやかな催しとなった。
活動の幅広がる
同大学の平和紙芝居研究会KPKAはもともと、現役の学生が平和の大切さを伝えるために始まったサークル。活動を続けていくうちに小中学生や学校関係者、阿部裕行多摩市長、千葉正法教育長らが参加するようになり出演者の幅は広がっていった。
今回は地域住民が参加した。岩佐さんは「この方々がいずれ学校で平和授業を行ったり、高齢者施設や紙芝居師として活躍できるよう、指導者養成講座の開催もめざしたい」と話していた。