Mrs. GREEN APPLEが最優秀アーティスト賞、Creepy Nutsや藤井 風、YOASOBIらも主要部門を受賞した『MUSIC AWARDS JAPAN』2日目
国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』各部門の最優秀賞を発表・表彰する授賞式が、2025年5月21日(水)、22日(木)の2日間にわたり京都市・ロームシアター京都で開催された。このレポートでは、22日の「MUSIC AWARDS JAPAN 2025 Grand Ceremony」の模様をお届けする。1日目とレッドカーペットの様子はこちら。
今年初開催となる『MUSIC AWARDS JAPAN』(以下・MAJ)。先んじてロームシアター京都で行われた授賞式初日「Premiere Ceremony」ではCreepy Nuts、Mrs. GREEN APPLE、羊文学、新しい学校のリーダーズらが受賞してスピーチするなど、音楽シーンで活躍するアーティストたちがステージを彩った。
多くのアーティストが登場して大いに盛り上がったレッドカーペットを経て、授賞式の冒頭に登壇したのは細野晴臣。今年の『MAJ』のシンボルアーティストにイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)が選出され、メンバーとしてステージに立った。割れんばかりの拍手を受けると、「第1回にYMOがシンボルに選ばれたと聞いて、とても光栄だなと思いました。ここに都合があって来られない2人がいます。その名前は、高橋幸宏と坂本龍一。彼らの才能があってこそ、僕はここに立つことができています。選ばれたことに対して、彼らが喜んでいることがすごく伝わってきます。YMOは、メインストリームで活動をしていた気持ちはまったくないんです。いかに面白い音楽を作っていくかということに集中してやっていただけなんです。そういうときに、世界中の音楽の優れた点を我々も吸収して影響を受けて、それを自分たちなりに咀嚼して、日本独自のスタイルを考えていこうと。そうやって世界にお返ししたということは事実ですね。僕の周辺にはいっぱいミュージシャンがいて、彼らは非常にパーソナルに世界とのコミュニケーションをすでに始めているんです。そういう人たちの励みになるこのAWARDS。ここに来られていないミュージシャンたちも多いと思いますけども、芸能界の枠を超えて成熟していくという、これが一番僕の期待するところですね。是非、業界の方の応援が必要だと思っています」とスピーチし、幕を開けた。
続けて、映像には和装のPerfumeが登場。あ~ちゃんこと西脇綾香が「ずっと先に、もっと先に、さらに先に。and then, to the future of the music」と呟くと、映像によるオープニングショー 「RYDEEN REBOOT」がスタート。YMOの名曲「RYDEEN」をベースに、砂原良徳、STUTS、ちゃんみな、Number_i、Vaundy、初音ミク、角野隼斗、千葉雄喜、細川たかし、山口一郎(サカナクション)、FRUITS ZIPPER、CUTIE STREET、10-FEET、新しい学校のリーダーズ、YUKI、岡村靖幸が映像に次々と登場。細川たかしが歌う「北酒場」と「RYDEEN」のマッシュアップなど、ロームシアター京都を中心とした様々なシチュエーションで、自由にリリックとメロディを乗せたパフォーマンスが披露された。映像の最後には、会場の扉が開き司会を務める俳優の菅田将暉が授賞式の客席へと導いた。
客席には、最前列に藤井 風とMrs. GREEN APPLEが並んで着席するなど、豪華アーティストが見守る中、菅田の進行で授賞式がスタート。最初にアナウンスされたのは、【最優秀アルバム賞】だ。ミュージシャンとしても活動する菅田は、「私もアルバムを作った経験がありますが、本当に大変な作業ですし、アーティストにとって、改めてアルバムというのはすごく尊いもののだなと思います」とリスペクトを示した。そんな菅田に紹介されてプレゼンターとして登壇したのは、俳優の松重豊。「場違いな飯食うおっさんが来たと思われる方もいるでしょうが、安心してください! 私、結構音楽が好きです」と客席に語り掛けて和ませた。
この日もプレゼンターは「The Ruby goes to!」を合言葉に、受賞者及び作品を発表。松重が読み上げたのは、藤井 風『LOVE ALL SERVE ALL』だった。ステージ上がりトロフィーの「THE RUBY(ザ・ルビー)」を松重から受け取った藤井は、「いいんですか? すみませんね。3年前のアルバムになるんですけど、すごくいっぱい愛をつめて作ったのを覚えています。みなさんも是非、自分の中の愛をどんな形であれ世の中とシェアしていってほしいなって思います。本当に恐縮ですが、ありがとうございます」と感謝を伝えた。
菅田が客席に降りると、Number_iの岸優太に「ゲームは詳しいですか?」と話しかける。岸はなぜかゲームのコントローラーを取り出した。同じくコントローラーを手にした菅田と共に「せーの」とボタンを押すと、ゲーム機を彷彿とさせるあの記号から「YOASOBI」の文字がスクリーンに表示されて、YOASOBIのライブがスタート。曲は「PLAYERS」だ。Ayaseとikuraがゲームに囲まれた小さな部屋でパフォーマンスを開始。ikuraが部屋を出ると、ステージ上は何分割もされた巨大なゲーム画面となっていた。
【最優秀アイドル賞】のプレゼンターを務めたのは、小泉今日子。アイドルとして活躍した頃の自らの経験から、アイドルとして活躍を続けることの大変さと尊さを語りつつ、「いつか、その時間が必ず自分の宝物になると信じて、これからも輝いてください」とエールを贈った。同賞を受賞したSnow Manには後日ルビーが贈られることとなった。
続いて、Creepy Nutsがスペシャルパフォーマンスで登場。DJ松永のプレイから、R-指定にスポットが当たり披露されたのは、昨夜7冠を受賞した「Bling-Bang-Bang-Born」だ。グリーンのライトが飛び交う中のパフォーマンスを、客席ではアーティストたちが体をを揺らしていた。司会の菅田は度々客席に降りてアーティストたちとトーク。レッドカーペットアンバサダーの中島健人の横に腰かけて話す場面も。中島は「みなさん楽しいですよね? 『MAJ』盛り上がってますか?」と客席を盛り上げた。
【Top Global Hit from JAPAN】を受賞したのは、YOASOBI「アイドル」。ikuraは、「このような賞をいただけて光栄です。これからも初めて音楽に触れたときの喜びというものをしっかり大事にして、これからもYOASOBIらしく、遊び心を持ってみなさんにいつもワクワクしてもらえるように頑張ります」と感謝を述べた。YOASOBIは、同曲でAyaseが【クリエイター特別賞 Song of the Year for Creators presented by JASRAC】も受賞。前日の【最優秀アニメ楽曲賞】【最優秀ミュージックビデオ賞】と併せて4冠となった。メディア向けに行った取材でのコメントは、次ページに掲載する。
スペシャル・パフォーマンスでは、空中から吊るされた輪に乗ったちゃんみながダンサー2人を従えてステージに登場。「ハレンチ」を歌いながらステージに降臨した。バンドをバックにしたステージ上では、男女のダンサーたちが交差する中、激しく絡み合いながらすべてを支配したかのような表現で圧倒する。レッドカーペットで、「アワードという“椅子取りゲーム”を表現する」と言っていた通りの演出も。驚異的なシャウトを響かせると終盤は「WORKHARD」でルームランナーに乗って突っ走り、スモークが吹きあがる中でメドレーによるライブを終えた。
【最優秀ニュー・アーティスト賞】のプレゼンターは、プロフィギュアスケーターの浅田真央。意外な人選に客席が湧く中登壇した浅田は「フィギュアスケーターは、常に音楽を聴き音楽と共に滑る競技です。私自身、たくさんの音楽に支えてもらいました」と、音楽への思いを明かした。受賞したのは、tuki.。後日ルビーが贈呈される。
ここで菅田が、「宇多田ヒカルさんが京都の地下にいるということですが?」と紹介して、宇多田ヒカルのパフォーマンスが映像で披露された。ブルーのライトが両サイドに伸びた空間のフロア上で「Electricity」を歌う宇多田。クリスタル風のインテリアに囲まれたシチュエーションも幻想的なパフォーマンスだった。
【MAJ TIMELESS ECHO】を受賞したことが事前に発表されていた矢沢永吉へルビーを渡すプレゼンターとして三浦知良が登場すると、どよめきと共に迎えられた。「僕もサッカーでいろんな賞をいただきてきましたが、賞を頂くことがゴールではなく、それを越えて走り続けていくことが大事だと思います。そういう意味では、音楽の世界で走り続けているこの方に、ルビーをお渡しできるのは非常に光栄に思います。それではお迎えいたします。EIKICHI YAZAWA!」
その功績をたたえるVTRが流れた後、映像には赤いコートを着た矢沢が車からおりてレッドカーペットを進む姿が。多くのスタッフが出迎える中、「E.YAZAWA」のロゴがデカデカと輝くステージに登場すると、大歓声が沸き起こる。バンドはホーンセクション、3人のコーラス隊を含む大編成だ。サングラスを取りコートを脱ぐと、「IT’S UP TO YOU!」でライブをスタート。続いて曲はいきなりのライブアンセム「止まらないHa〜Ha」へと突入。なんと客席からは赤いタオルが舞上がり、アーティストたちもタオルを宙に放ち、会場が一気に矢沢ワールドと化した。チルアウトなバラード曲「YES MY LOVE」まで3曲を披露した。
三浦からルビーを受け取り抱き合うと、ルビーをしげしげと眺めた矢沢は、「最高!」とひと言。菅田に感想を求められると、「50年以上歌ってますけど、こういった音楽の賞は初めてです。みなさん、頑張ってください。50年やってください」と、若いアーティストたちにエールを贈り、スタンディングオベーションに見送られてステージを降りた。ちなみに、会場のロームシアター京都(旧名:京都会館)は、矢沢がソロデビューと同時にスタートさせた全国ツアーの初日公演(1975年9月27日)が行われた会場でもあるそうだ。
イベント中盤では、MCが菅田から住吉美紀とハマ・オカモトにバトンタッチ。Spotifyリスナーが国内外の2部門の曲を投票した賞では【ベスト・オブ・リスナーズチョイス:国内楽曲 powered by Spotify】をNumber_i「GOAT」が、【ベスト・オブ・リスナーズチョイス:海外楽曲 powered by Spotify】にミーガン・ジー・スタリオン「Neva Play (feat. RM of BTS) 」が受賞した。Number_iの岸は、グループを代表して「ありがとうございます。 本当にめちゃくちゃ光栄ですし、胸がいっぱいです。 ファンのみなさまをはじめ、支えてくださってるスタッフさん、もうたくさんの方に支えていただいているので、これからも僕たちのことを知らない方々にも僕たちの音楽を届けられるように精進してまいります。これからもよろしくお願いします」と感激した様子でスピーチした。Number_iは、【推し活リクエスト・アーティスト・オブ・ザ・イヤー powered by USEN】も受賞。ファンからの熱烈な支持が結実した形となった。
カラオケ特別賞も発表され、【カラオケ特別賞 カラオケ・オブ・ザ・イヤー: 演歌・歌謡曲 powered by DAM & JOYSOUND】に天童よしみ「昭和かたぎ」が、【カラオケ特別賞 カラオケ・オブ・ザ・イヤー: J-Pop powered by DAM & JOYSOUND】Mrs. GREEN APPLE「ライラック」が受賞。Mrs. GREEN APPLEの大森元貴(Vo.Gt)はスピーチで、「いつも作曲するときに、“これは絶対歌ってくれないだろう”というようなメロディーを作ってしまって、僕自身も毎回苦しみながら歌っているので、すごくうれしいです。ちなみに僕はMrs. GREEN APPLEの曲をカラオケで採点したことがあるんですけど、全国8位でした」とオチをつけて客席を笑わせた。
海外特別賞(6部門)は、『MAJ』を主催するCEIPAが、韓国・中国・タイ・インドネシア・フィリピン・ベトナムの6カ国の音楽賞やその主催者と連携して創設された部門。6カ国の音楽賞で最優秀楽曲賞またはそれに相当する賞を受賞した楽曲が表彰された。ルビーを受け取ったベトナムのアーティストであるトォン・ズゥン(Tùng Dương)は、鮮やかな真っ赤な衣装で登壇。スピーチ後に見事な歌声を披露して、客席から大喝采を集めた。
休憩を挟んで再び菅田が司会に戻り、ステージ上でピアノを弾く藤井 風を紹介した。静かに抑え気味な声で歌い出したのは、「満ちてゆく」だ。徐々に力強くなる鍵盤を叩く音、歌声にグッと引き込まれた。サングラスを外して熱唱すると、客席に深々と頭を下げて万雷の拍手を浴びた。
【最優秀楽曲賞】のプレゼンターは、京都在住のアーティストとして紹介された作詞家・松本隆。「今日集まった若い才能のみなさん、今日がゴールではなくてスタートラインになりますように」との言葉から発表された曲は、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。「びっくりしました」と顔を見合わせる2人。R-指定は、「名曲ぞろいの中で最優秀でいただけるのは非常にうれしいです。こんな俺たちの個人的な趣味全開で作った、ものすごいこミニマムなところから発想した楽曲が、こういう賞をいただけて非常に光栄です。ありがとうございました」と感激を表した。Creepy Nutsはその後【最優秀国内ヒップホップ/ラップアーティスト賞】も受賞して、前日と合わせて9冠となった。Creepy Nutsも受賞後にメディアの前に登場。喜びの様子は次のページをチェック。
水原希子が登壇して、次のスペシャルパフォーマンスを紹介。「『MAJ』楽しいですね! さっき矢沢永吉さんのパフォーマンスのときに、キョンキョンの隣で一緒にバーって踊ったのがもう本当に夢みたいで。今日は私も参加させていただき光栄に思います。ありがとうございます。音楽は私たちに勇気や祈り、希望を与えてくれます。 女性であることに誇りを感じさせてくれる数々の名曲そしてそれを奏でる強く美しい女性の歌声に、私だけではなくきっと多くの女性が支えられてきたのだと思います。ときには親友のように、そしてあるときには母親のように。今からパフォーマンスされるのは、自ら道を切り開き道をつくってきた女性たち。強いメッセージを聴いてください」
AIの歌声に始まり、Awichが加わり10人に女性ダンサーと共に歌ったのは、「Not So Different Remix feat. Awich」。<花束を銃の代わりに 音楽を憎むより 一緒に歌おう>とメッセージがビジョンに描かれる。さらに「Bad B 美学Remix」でNENE、MaRIが加わって会場中に熱気が充満するパワフルなパフォーマンスを繰り広げた。
この日最後のパフォーマンスを務めるのは、Mrs. GREEN APPLE。菅田が客席の藤井の隣に腰かけると、「藤井さん、Mrs. GREEN APPLEのみなさんの活躍、素晴らしいですけどう感じてますか?」と話を振ると、「いい加減にしてほしいですよね、本当に。ちょっとやりすぎですね」とコメントして場内に笑いが広がると、「藤井さんがやりすぎなんじゃないですか?」「私はもうすごいマイペースです」とやりとりして、アーティスト同士の風通しのよさが伺える一幕となった。
暗がりのステージの中、「ダーリン」をしっとりと聴かせてから大森の掛け声一発、ステージが明るくなると、背後にはとてつもない人数の弦楽器によるオーケストラが登場。これ以上ない壮大なスケールで迫りくるサウンドに乗せた、美メロとハイトーンボーカルは圧巻のひと言。天井からは銀テープがヒラヒラと舞い落ちて、初の国際音楽賞最後のライブパフォーマンスに相応しい、素晴らしいステージとなった。
いよいよ最後の賞、【最優秀アーティスト賞】の発表へ。プレゼンターは俳優・役所広司が務めた。「最後の賞になりました。今日は改めて音楽の力、素晴らしさを感じています。もっとも活躍し、もっとも愛されたアーティストがこの賞を受賞します。本賞を受賞された方は、音楽の素晴らしさを未来に伝える、そういう責任があるんだと思います」。そんな言葉から発表された受賞アーティストはMrs. GREEN APPLE。パフォーマンスを終えたばかりということで、ステージ袖から登場すると役所からルビーを受け取った。「最近ずっとこれから先のことをどうしようかと話し続けて、先々の話ばかりしてきたんですけど、我々、今年がデビュー10周年でして。今年に入って、改めてメンバーで10何年を振り返るということを初めてやってみました。すごく本当にたくさんの方のサポートと何よりメンバーと、僕が楽曲を作るのが幸いに本当に好きだったっていうので、なんとかやってこられてるなって思っております。(メンバーの若井滉斗、藤澤涼架に向かって)よかったね。これからも頑張ります! ありがとうございました!」
感謝のスピーチを受けて会場中から拍手が贈られると、司会の菅田が締めくくりの挨拶。「改めて今日この場に来れたことを感謝しております。そして列席してくださった素敵なミュージシャンのみなさん、ありがとうございました。これからも日本の、そして世界のみなさんが素晴らしいアーティストの楽曲に触れ、その曲を愛してくれますように。『MUSIC AWARDS JAPAN』またお会いしましょう! ありがとうございました!」
万雷の拍手の中、初開催の『MUSIC AWARDS JAPAN』は、無事幕を下ろした。
次ページ:YOASOBI、Creepy Nuts、Mrs. GREEN APPLEのコメントを掲載!
『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』Grand Ceremony受賞一覧
●主要6部門
【最優秀楽曲賞】Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
【最優秀アーティスト賞】Mrs. GREEN APPLE
【最優秀ニュー・アーティスト賞】tuki.
【最優秀アルバム賞】藤井 風『LOVE ALL SERVE ALL』
【Top Global Hit from JAPAN】YOASOBI「アイドル」
【最優秀アジア楽曲賞】aespa「Supernova」
●楽曲カテゴリー
【最優秀国内ヒップホップ/ラップアーティスト賞】Creepy Nuts
【ベスト・オブ・リスナーズチョイス:国内楽曲 powered by Spotify】Number_i「GOAT」
●海外楽曲カテゴリー
【Korean Popular Music特別賞】SEVENTEEN「God of Music」
【Chinese Popular Music特別賞】ジョウ・シェン(周深)「少管我(シャオグァンウォー)」
【Thai Popular Music特別賞】ジェフ・サター(Jeff Satur)「ซ่อน(ไม่)หา (Ghost)」
【Indonesian Popular Music特別賞】サルマ・サルサビル(Salma Salsabil)「Bunga Hati」
【Vietnamese Popular Music特別賞】トォン・ズゥン「Tái Sinh」
【Philippine Popular Music特別賞】ローラ・アモール(Lola Amour)「Raining in Manila」
【ベスト・オブ・リスナーズチョイス:海外楽曲 powered by Spotify】ミーガン・ジー・スタリオン「Neva Play (feat. RM of BTS) 」
●アーティストカテゴリー
【最優秀アイドル賞】Snow Man
【MAJ TIMELESS ECHO】矢沢永吉
●共創カテゴリー
【カラオケ特別賞 カラオケ・オブ・ザ・イヤー: J-Pop powered by DAM & JOYSOUND】Mrs. GREEN APPLE「ライラック」
【カラオケ特別賞 カラオケ・オブ・ザ・イヤー: 演歌・歌謡曲 powered by DAM & JOYSOUND】天童よしみ「昭和かたぎ」
【推し活リクエスト・アーティスト・オブ・ザ・イヤー powered by USEN】Number_i
【クリエイター特別賞 Song of the Year for Creators presented by JASRAC】Ayase(YOASOBI「アイドル」)
取材・文=岡本貴之
このページでは、YOASOBI、Creepy Nuts、Mrs. GREEN APPLEがメディア向けに行った囲み取材の様子をレポートする。
●YOASOBI
ーー「アイドル」で【Top Global Hit from JAPAN】を受賞した感想を教えてください。
ikura:とにかく嬉しい気持ちでいっぱいです。【Top Global Hit from JAPAN】ということで、日本のみならず世界中のたくさんのみなさんに「アイドル」という曲を届けることができて本当にうれしいですし、J-POPアーティストとしてすごく誇りに思います。
Ayase:国内外問わず、たくさんの方に愛してもらえたおかげで獲れた賞なので、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
ーールビー(トロフィー)を持ってみていかがですか。
Ayase:すごく重いんですよね。
ikura:菅田さんが素敵なことをおっしゃっていて、(ルビーは)「楽曲としての重みと重なる」っていうのが、素敵だなと思いました。
ーーライブパフォーマンスは?
ikura:アーティストのみなさんがにこやかに観てくださっていて、すごく楽しかったです。
ーー『MAJ』設立についてどう感じていますか。
Ayase:今から音楽をやる人の目標にもなると思いますし、僕らもこういった賞をもらえるように頑張って行きたいと思うような素敵な取り組み。これをキッカケに、国内外問わず日本の音楽の良さが広がって行ってくれればいいなと思います。
ikura:最初に紹介の中で、「日本を代表するアーティストのみなさんがパフォーマンスします」って言っていただけて、YOASOBIがそういうものになることができたことがうれしいです。これからもJ-POPアーティストとして、日本のみなさんにとって誇りに思ってもらえるようなアーティストで居続けなければいけないな、精進していかなければいけな
いなと、改めて思いました。
●Creepy Nuts
ーー9冠を達成されました。
R-指定:本当にうれしいですね。それと同時に、日本にラップ、ヒップホップアーティストの賞があるということがすごくうれしいです。日本でこのカルチャーに惹かれた身としては、それを消化して咀嚼して根付かせて広げてくれた先人の影響を本当に受けているので、その中で自分たちなりの形に落とし込んでいった結果、こういう賞をいただけたのが非常にうれしく思っております。
DJ松永:ヒップホップをやっていてこういう賞に関われると思っていなかったので、びっくりしてます。ありがたいなと思ってます。
R-指定:記念すべき第一回目の中で、賞をいただけたことがうれしい。もう1つあるとすれば、やっぱり自分たちがやってるヒップホップは、賞とかそういったものがなかろうが、より強いジャンルのカルチャーなんです。そういう意味でもこういう光栄なものをいただけるっていう喜びもあれば、それ以外のところにもとんでもない人がいるカルチャーなので、これを機にそういう人たちが知られるきっかけになってもいいと思うし、関係なく自分の道を突き進んでもいいし、どっちの方向にもいい影響が出るんじゃないかと思います。
ーーライブパフォーマンスについて。
R-指定:普段ライブをやってる光景とあまりにも違うみたいな(笑)。世界観というか、ちょっと不思議な感じがありました。
DJ松永:確かにお披露目みたいな感じがあって、独特な空気感でしたね。まあ、あれはあれで楽しいというか、貴重な経験ですね。
ーー日本にこうした国際的なアワードができたことについて、どのように思われますか。
DJ松永:とんでもなく各所調整があって、めちゃくちゃいろんなものが横断してこういうアワードができたんだと思います。確かに10年前、20年前(に開催したとしても)多分説得力がなかったりするんですよね。やっぱりサブスクとかでみんな聴けるようになったからこそ、「世界へ」みたいなのワードに説得力が出て、日本で本格的なアワードが作れるような雰囲気になったんだと思います。
R-指定:自分らの楽曲、他の日本のアーティストの楽曲も「世界でこんなに聴かれてんねや?」っていうのが、最近よりはっきりと目に見える形で分かるようになった。且つジャンルを問わず、それを実現している日本のアーティストがたくさん出てきている時代っていうこともあって、ちゃんと日本でこういうアワードがあって然るべき状態に本当になったんやなと思います。こういうワードがあったりすることによって、またさらに世界につながるということは、こちらもうれしいですね。まあ、その第一歩目になったと思います。ありがとうございました。
●Mrs. GREEN APPLE
ーー最優秀アーティスト賞を受賞した感想を教えてください。
大森元貴:嬉しいですね。とっても光栄ですし、どきどきしていたので嬉しいです。(最優秀アーティスト賞は)びっくりしたんですけど、昨年も今年もすごく楽しんで充実した活動が送れている自負はあるので、報われてうれしいです。
藤澤涼架:すごく光栄な思いでいっぱいですね。数々のアーティストさんがいる中でこの賞をいただけたこと、誇りに思います。
ーーライブパフォーマンスを終えて。
大森:もっと緊張するのかなと思っていたんですけど、やっぱり音楽って「音を楽しむ」と書いて音楽だと思いました。本当にたくさんの関係者の方、アーティストの方々が音楽が好きでいるんだなという思いがひしひしと感じられたので、とても気持ちよく演奏させていただきました。
ーー『MAJ』開催についてどのように思われますか。
大森:確かに言われると、「なぜ今までなかったんだろう」と思うぐらいなんですけど。楽曲を作る上で、日本だとか世界だとかそういう僕は線引きをしてるつもりはなくてですね、より多くの人に1人でも多くの人に届くといいなというのと、やっぱ自分に誠実に音楽を作っていたいなと思ってるんですね。だからその1つ指針、目標になる場が増えたことは、アーティストにとってもモチベーションになるのではないかなというふうに個人的に思っています。
ーー最後に一言ずつメッセージを
藤澤:大変光栄な賞をいただきました。本当に応援してくださっているファンのみなさんのおかげだなと思いますし、これからもっともっと楽しんでいただけるような音楽活動をしていきたいと思います。
若井滉斗:いつもサポートしてくださってるみなさん、応援してくださってるみなさん、ありがとうございます。おかげさまで素敵な賞をいただくことができました。これからも精進していきますので、よろしくお願いします。
大森:音楽を作ることってすごく孤独な作業で、僕は自分の作業場から本当に独りぼっちのところから始まって、2人にそれの音源を送っていろいろと繋がるように広がっていっていく作業を毎回しているので、すごく音楽の力を今日感じさせていただきましたし、何よりも応援してくださっている方々の一言一言とか温かい言葉が、温かいまなざしが励みになっているので、こういう場で感謝を届けられることをうれしくおもいます。ありがとうございました。
取材・文=岡本貴之