「冷やし印度 はじめました」ーー富山で人気のカレー専門店【スズキーマ】夏限定さっぱりワンプレート
富山まちなかの繁華街、富山市西町に店を構える「スズキーマ」。
2019年にオープンするとまたたく間に噂が広がり、2021年にはミシュランガイド北陸特別版のビブグルマンに選出されるなど、大人気のカレー店です。
スパイスをたっぷり使いつつ和風だしを加えたキーマカレーが看板メニューですが、2023年から夏の期間はそれを封印。この季節だけ食べられる限定メニュー「冷やし印度」のみで営業しています。
まちなかで異彩を放つカレー専門店
グランドプラザ向かいの小さな店。青のトタン屋根にカレー色の壁、入り口を覆うような植物が、きれいに整備された周辺の街並みの中でちょっとした異彩を放ちます。
カウンター席とテーブル席を合わせて10席ほど。
店主がデザインしたグッズやセレクトした書籍、雑貨も販売されていて、店内はちょっとした異世界に迷い込んだような雰囲気。
「料理だけでなく、カルチャーを発信する店にしたい」という店主の想いがそのまま店の雰囲気に表れています。
冷やし中華ならぬ「冷やし印度」
さっぱり、すっきり、でも体はぽかぽかな1皿
そんな店の雰囲気と同様、誰も食べたことがないような斬新さを味わうことができるのが「冷やし印度」。
名前から冷たいカレーをイメージして待っていると…
運ばれてきたのが、こちら。
色鮮やかな見た目で、一般的なカレーとまったくの別物であることはもちろん、スズキーマのほかのカレーとも大きく異なります。
実はこちら、インディカ米のバスマティライスに、ハーブやスパイスを使った複数の料理を盛りつけたワンプレートのメニュー。それぞれの具材が混ざらないようにきれいに盛り付けされていて、日本的に言えば丼のような感じです。
具材は、写真の上から時計回りに、冷たいトマトのスープ、ビーツとヨーグルトのソース、豆の粉、砂肝とささみのオイル漬け、トマト・キュウリ・紫タマネギのオイル和え、ジャガイモの炒め、ゴマのペースト、そしてたっぷりのパクチーです。パクチーが苦手な人は、注文時に伝えれば水菜に変更することも可能だそう。
食べ方は、別カップに注がれたトマトスープを大きな器のほうに流し、バスマティライスと具材を少しずつ混ぜながら食べ進めていきます。
野菜のオイル和えを多めにすくうとさっぱりと食べられ、肉類を多めにすくうとガツンとスパイスを感じられるなど、口に入れる具の割合で味わいが大きく変わります。冷たいトマトスープのさっぱりした味とたっぷりのパクチーによってサラダ感覚で食べることもでき、食欲がなくなる夏にはぴったりのメニューです。
全体的に辛さを感じることはありませんが、スパイスとハーブが効いているため、食べているうちにどこか体がぽかぽかと代謝が上がってくる感覚です。
「スズキーマの味で新しい価値観や文化を築きたい。夏の『冷やし印度』がブラックラーメンのように富山の定番になれたらいいですね」(店主)
暑い日々を乗り切る夏のスパイス料理、富山の新しい定番グルメになるかもしれませんね。
店舗情報
【スズキーマ】
住 所 富山市西町6-4 西町河上ビル1F
営 業 12:00~20:00(カレーがなくなり次第終了)
定休日 水・木曜、火曜不定休
記事編集:nan-nan編集部