【横浜市栄区】本郷小6年・髙橋さんが環境絵日記で大賞 セミ題材に温暖化表現
横浜市内の小学生を対象に横浜市資源リサイクル事業協同組合が募集している「環境絵日記」の優秀特別賞28作品が、このほど発表された。栄区の市立本郷小学校に通う高橋美桜さん(6年)が、最高位の「環境絵日記大賞」に選出された。
環境絵日記は、環境問題や環境保全、SDGsの達成課題などについて、児童が家庭で話し合ったことや自分で考えた内容を「絵」と「文章」で表現するコンクール。横浜市が共催しており、今年度は3371人の児童から作品の応募があった。
「耳を傾けて」
高橋さんが書いた作品の題名は『未来の子供達にもセミの声を。』。小学1年生の夏に初めて生きたセミの幼虫を見つけ、興味を持った高橋さんは真夜中から朝方まで観察していた。その後も5年生まではセミの幼虫を見つけることができたというが、「6年生の夏には幼虫がいなかった」と高橋さん。興味を持ち調べてみたところ「深刻な問題がみえてきた」と話し、羽化の絵と文章を絵日記にまとめた。今年の夏の平均気温が約40度であったことに触れ、絵日記の文章に「蝉も気温が三十四度を超えると鳴かなくなる習性があります。蝉の声が聞こえなくなったのは地球が助けを求めているサインかもしれません。」と表現し、地球温暖化を防ぐことがセミを助けることに繋がると結んだ。絵と文章を2週間程で書き上げた高橋さんは「夏の暑い中生まれてくる蝉の生き方に少しでも耳を傾けてくれたら嬉しい」と語る。
大賞作品について特別選考委員は「神秘的・幻想的な絵が印象的で、セミの声が減ったことを深く意識し、これから私たちが何をすべきか表現できた大変素晴らしい作品」と話した。優秀特別賞などの作品が、12月7日(日)まで横浜市役所(1階)に展示されている。