宇宙飛行士金井さん 宇宙の魅力を伝える 青木小で特別授業
ＪＡＸＡ宇宙飛行士の金井宣茂さんが２月28日、青木小学校で特別授業を行った。
これは、創立１５１周年記念として、児童たちに特別な体験を届けたいと同小ＰＴＣＡが主催したもの。ＰＴＣＡ会長の山下明日香さんは、「将来、特別授業をする側として子どもたちが戻ってきたら嬉しい」と話す。当日は全校児童のほか、保護者らが参加した。
金井さんは２０１７年12月〜18年６月に、国際宇宙ステーション長期滞在クルーとして１６８日間宇宙に滞在した。授業の前半では、写真や動画でそんな宇宙での生活を紹介。宇宙から見える地球の姿や無重力ならではの水を使わないシャンプーなどを実体験を交えて説明した。特に宇宙でのトイレ事情で、尿を飲料水に再生する水再生装置について話すと、児童たちからは驚きの声が上がった。
後半は質疑応答で児童と交流。宇宙飛行士になるための努力や外国人とのコミュニケーションなどについて答えた。宇宙人に会ったことがあるかとの問いには「残念ながらない」と話しつつも、「きっとどこかにいると思う。大きくなったら一緒に研究しよう」と笑顔で回答した。
講演を終え、「宇宙の魅力や楽しさが伝わったかな」と振り返った金井さん。「自分も小学生の頃は宇宙飛行士になると思っていなかった。子どもたちには宇宙に限らず色んなことに挑戦してもらいたい」と話した。
