小机小 地域と連携し学び深める 6年は城、4年は竹
横浜市立小机小学校(遠藤淳子校長)では、地域と連携した授業を展開している。
小机城グッズ制作
6年生は、小机城の調査、周知のためのグッズ制作などを行う「城熱プロジェクト」に取り組んでいる。全校出口調査を行い、城としての知名度が低いという結果を得たため、「地域にある小机城を広めたい」という思いでプロジェクトが企画された。調査や制作は、小机城のあるまちを愛する会(城まち会)や(社福)かたるべ会、横浜美術大学の田崎冬樹准教授等、地域の団体や識者の協力のもと進められ、缶バッジ、マグネット、のぼりなどを制作。缶バッジ・マグネット(9種類)は受注生産を行い、注文した下級生には1月下旬から順次手渡された。昨年12月にパシフィコ横浜で開催された「お城EXPO」でも缶バッジなどを販売、のぼりを展示した。のぼりは未完成のものを含め6種類。完成後に校内や小机駅に掲示する予定。
齋藤莉月さん(6年)は「来年もやるのか聞いてくれる1年生や、購入してくれる地域の人がいて、やって良かったと感じた」とやりがいを口にした。中澤ひなたさん(同)は「年齢ごとに合わせたPR方法をみんなで考え、お城EXPOでは完売し、(校内では)下級生の喜ぶ顔も見れてうれしい」と笑みを浮かべた。
竹でSDGs学ぶ
4年生は竹をテーマに総合的な学習の時間を展開。児童らは、小机城址に多くの竹が生え、街のシンボルだと捉えている。しかし、竹には、根が浅いこと等の特徴から土砂災害を引き起こす危険性を持つ側面も。児童らは、竹害に関する興味・関心から、竹灯籠づくりや竹製のおもちゃ等、使用後はどうするか、SDGsの観点も含め、竹の活用法を考案。2月5日には城まち会と竹炭作りを実施。燃やす時に出る蒸気を利用して竹酢も抽出した。今後、竹炭は消臭剤や、粉状にして墨汁にすることなどを検討している。
同会の木村光義会長は「生きた学習で、これからの学びに結び付けてほしい」と期待を込めて話していた。