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栄区在住磯口さん 書道歴70年の集大成 6日まで大船で個展

タウンニュース

展示される書と磯口さん

中学1年生の時に書道を始めて70年──。栄区在住の書道家・磯口洲蘭さん(84)の集大成とも言える個展が6日まで、大船駅近くの鎌倉芸術館ギャラリー2で開催中だ。6種類の書体を書き分けた味わい深い作品を堪能できる。

大阪出身で中学から書道を始めた磯口さん。大学進学後に離れた時期もあるが、就職先に書道サークルがあったことから再開。しばらく独学で実力をつけた後、江戸時代から続く書道家家系の3代目である柳田泰雲に師事し創作を続けた。

師匠の没後に独立すると、各地で個展を開催。2007年にはニューヨークでも開き、書道文化の発信を行った。近年はボランティアとして地域のコミュニティハウスで住民向けに指導しており、書道歴は70年以上。今回の個展は2014年に大阪と京都で行って以来11年ぶりだ。

書体は変幻自在

磯口さんの特徴は楷書、行書、草書、篆書、隷書、仮名の6種類を使い分けること。「男性は力強い書体が好きだが、女性は仮名が好き」など、人により好みが分かれるため、「見る人が楽しめるように」との思いで書き分けている。長年の経験で培った技だ。

また、「書画一体」を創作のテーマに掲げており、個展には磯口さんが描いた絵も展示される。「書も絵も基本はデッサン。形を捉えて、その通りに線を書くことが大切」。両者には共通点があると説く。植物の絵が多いが、子どもが楽しめるようにとキャラクターの絵も展示する。

「個性をぶつけたい芸術家気質ではない」と自己分析する通り、創作時に意識するのは「見る人の目」という。「来場者が『来て良かった』と思う個展にしたい」と意気込みを語った。

時間は午前10時から午後5時。最終日は午後3時まで。入場無料。(問)鎌倉芸術館【電話】0467・48・5500。

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