沖縄で豊かな色彩の「絹谷ワールド」広がる『絹谷幸二 親子三人展』開幕、長野冬季五輪公式ポスターの原画を制作した洋画家
『絹谷幸二 親子三人展』が3月22日(土)に鹿児島市立美術館にて開幕した。
同展は、南日本美術展の審査委員を2011年から務めるなど、日本の画壇をけん引する洋画家で、文化勲章受章者の絹谷幸二(82)が、鹿児島の地に深い愛情を持っていることから全国で初めての親子三人展となる。1943年生まれの幸二は、東京芸術大学でフレスコ画に出会い、イタリアに留学。独自の境地を切り開き、最年少で画壇の芥川賞といわれる「安井賞」を受賞した。
1997年には長野冬季五輪公式ポスターの原画「銀嶺の女神」を制作。豊かな色彩があふれる画面は「絹谷ワールド」ともいわれ、国内はもちろん海外でも人気が高い。2016年には大阪市の梅田スカイビルに絹谷幸二天空美術館を開館。フレスコ画のカテゴリーにとどまらず、大胆な構図と色使い、ポップな仕掛けに挑戦するなど、現代的具象画の創作に80歳を超えてもなお活動を続けている。
今回、幸二と次女で日本画家の絹谷香菜子との共作である「生命輝く」、幸二の代表作「蒼天富嶽龍宝図」や桜島を描いた新作のほか、長男で彫刻家の絹谷幸太や香菜子の作品など計約70点を展示。5月6日(火・振休)まで開催する。
チケットはイープラスにて販売中。