オーケストラpiccolo 「演奏家の卵」が横浜市緑区役所でミニコンサート 懸命な姿に来場者ら拍手
緑区役所提案型ロビーイベントとして「初心者と子どものためのオーケストラpiccolo」のキッズメンバーたちによるミニコンサートが7月26日、同区役所内で開催された。
来場者約30人を前に、日頃の練習の成果を披露したのは、5歳から小学6年生までの6人。中には4月にバイオリンを始めたばかりというメンバーもおり、懸命に『きらきら星』などを弾く「演奏家の卵」たちの姿に、来場者は拍手を送った。
ソロ演奏ではバイオリンで『小さな世界』、トランペットで『聖者の行進』を披露。また、『ふるさと』の演奏では、曲に合わせて来場者たちが歌うなどしてコンサートを楽しんだ。
出演した5歳の男の子は「演奏するのが楽しかった。『ラ』の音が好き」、バイオリンのソロ演奏に臨んだ女の子は「楽しい世界を表現するために頑張りました」と話した。トランペットの音色を披露した女の子は「緊張した。でも先生から、緊張を抑えるためのアドバイスをもらっていたので、乗り越えることができた」と語った。
区内から来場した女性は「たった4カ月であんなに弾けるようになるなんてすごい。聴きに来て良かった」と笑顔で話していた。
初心者向け、緑区で発足
同オーケストラは2020年4月、緑区内で発足した。親子でも加入でき、楽器を始めたその日から参加できるオーケストラとして注目を集めており、現在親子6組を含む約40人が所属。月2回、十日市場町内のスタジオで練習に励んでいるという。
この日のコンサートでピアノ伴奏を務めた同オーケストラの渡邉佳奈子代表は「6月下旬から練習を始め、リハーサルは3回、それぞれ1時間程度。最初は音も頼りなく心配でしたが、子どもたちが持っている力に驚かされました」と、教え子たちの成長ぶりを喜んだ。