ドイツ料理「アイスバイン」とは?簡単レシピと食べ方を達人が伝授!
ドイツの豚肉料理「アイスバイン」はほろりとやわらか!
ドイツの伝統的な家庭料理「アイスバイン」。ソミュール液と呼ばれる調味液に漬け込んだ骨付きの豚すね肉をローリエやクローブ、黒こしょうなどのスパイスと香味野菜を一緒にじっくりと煮込みます。ドイツの家庭料理風にザワークラウトや粒マスタード、マッシュポテトの付け合わせで食べるのがおすすめ。豚肉のほろりとほどけるような食感がクセになります。
そのまま食べても、煮汁を利用して作るポトフにして食べてもおいしい!ビールやワインのお供にもピッタリのひと品です。
ホロホロくずれるおいしさ。アイスバイン
調理時間:100分
ソミュール液に漬け込む時間は含みません
アイスバインは本来、豚の骨付きすね肉で作りますが、手に入りやすい豚肩ロース肉で作ると血抜きの必要がなく、漬け込む時間も短縮できますよ。ご紹介するレシピなら、手間がかかるイメージのアイスバインも気軽に作れます。ぜひ一度お試しください。
材料(4人分)
豚肩ロース肉(ブロック):500g
セロリ:1/2本
ソミュール液
砂糖:大さじ2杯
塩:大さじ1杯
ローリエ:1枚
黒こしょう(ホール):適量
アイスバインをおいしく作るコツ
コツ・ポイント
ソミュール液はおいしく仕上げる調味液
塩漬けしたらチルドルームで2晩保存
塩抜きは軽く水洗いでOK
アクを取りながら、弱火で煮込む
ソミュール液は肉をおいしくする魔法の調味液。塩と砂糖を加えた水に、肉を漬け込んでおくだけで肉の臭みが消えて味が染み込みやすくなります。肉と同量の水に6%くらいの塩と3%くらいの砂糖を混ぜて漬け込んでください。
本場ドイツでは一週間ほど漬け込んでからスパイスや香草野菜と煮込みますが、このレシピでは2晩漬け込めば充分。冷蔵庫のチルドルームに保存しておくのがおすすめです。長く漬け込む場合はソミュール液から取り出して水に浸して塩抜きが必要ですが、2晩ほどでしたら軽く洗う程度で構いません。
ゆでるときにローリエや黒こしょう、セロリなどを加え、弱火でコトコト煮込んでください。途中でアクを取り除くのを忘れずに!
下ごしらえ
豚肩ロース肉をソミュール液に漬け込む
ビニール袋の中でソミュール液を作り、豚肩ロース肉を漬け込みます。
ジッパー式保存袋に入れて2晩漬け込む
豚肉を入れたビニール袋の口を縛り、さらにジッパー式保存袋に入れて冷蔵庫のチルドルームで2晩漬け込みます。
作り方
豚肩ロース肉をゆでる
ソミュール液から取り出した豚肩ロース肉を軽く洗って厚手の鍋に入れ、かぶるくらいまで水を注ぎます。セロリ、ローリエ、黒こしょう(ホール)を加え、強火にかけます。
アクを取り除く
煮たったらアクを取り除き、蓋をして弱火で90分ほど煮て火を止めます。途中で肉の上下を返し、肉が浸っている状態になるように必要に応じて水を足してください。
粗熱を取って、切り分ける
粗熱が取れたら、肉を取り出し適当な大きさに切り分けます。
付け合わせを添えて、完成
切り分けたアイスバインを器に盛り、付け合わせのマッシュポテトやレタスを添えて召し上がってください。
完成したアイスバインのおすすめの食べ方
アイスバインはメインディッシュとして、そのまま食べることができます。ドイツ名物のキャベツの漬物ザワークラウトやゆでたじゃがいもを付け合わせにするのが定番。
ゆで汁を利用して作るポトフは、野菜がアイスバインの旨みを吸ってまろやかになります。アイスバインをカリカリになるまでグリルして、生野菜にトッピングするサラダもおすすめです。
よくある質問
アイスバインは肩ロース肉以外でも作れますか?
豚もも肉や豚バラブロック、豚スペアリブでもおいしく作れますよ。部位によって違う食感を楽しんでください。
アイスバインは保存できますか?
アイスバインを保存するときは、お好みの大きさにカットしジッパー式保存袋に入れて冷蔵庫で保存してください。3日間ほどで食べ切りましょう。ゆで汁と一緒に保存容器に入れて冷凍すれば、2週間保存可能です。
アイスバインが塩辛すぎた場合の対処法を教えてください。
アイスバインが塩辛い場合は、水につけて塩抜きをしてください。
伝統的なアイスバインで、本場のドイツ料理を楽しんで♪
ドイツの家庭料理アイスバインは日本ではあまりなじみがない料理ですが、ドイツビールやワインとの相性は抜群。ボリューム満点なので、パーティーやおもてなしのメインディッシュにもおすすめです。
ご紹介した簡単レシピを参考に、ザワークラウトやゆでたじゃがいもやマッシュポテトなどの付け合わせに粒マスタードを添えて、本場ドイツの味わいを楽しんではいかがでしょう。
ライター:堀田 らいむ(webライター)