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【伊勢原市】板戸の市光工業㈱ 地域に向け食堂を開放 無料で月1回祝日を予定

タウンニュース

社員食堂で昼食を楽しむ参加者

伊勢原市板戸に本社を構える、市光工業株式会社(ヴィラット・クリストフ代表取締役社長CEO)が11月24日、CSR活動の一環で「市光ひかり食堂」と題し、地域住民向けに子ども食堂を開催した。

これは昨今の米不足や物価高の影響を受けている地域住民に、地元企業として少しでも還元できないかという思いで始まったもの。同社の社員食堂を活用して、子育て世帯に限定せず、シニア世帯など広く地域に開放していく。

同社では群馬県の藤岡製造所で今年7月から先行で実施。伊勢原本社では初の試みとなったこの日は、市社会福祉協議会や地元NPO法人の関係者らのほか、子育て世帯やシニア世代など20人ほどが参加。食堂がリニューアルに入ったため、急遽用意された仕出し弁当にメニューが変わったが、参加者は食堂の雰囲気を感じ、昼食をとりながら、世代間交流を楽しんでいた。

同社CSR課の間島悠介課長は「伊勢原製造所が新設されて約60年、地域の皆さんにこれまでの恩返しと、当社のことを知ってもらうきっかけになれば。子育て世代や孤食のシニアなど、さまざまな世代の交流の場にしていきたい」と話す。また食堂の空き時間を利用し、地域のイベント会場などとして開放していく考えを明かした。

次回の開催は未定だが、毎月1回、祝日に開催をしていく予定。事前予約制で毎回30人ほどを予定しているという。参加は無料。提供するメニューは参加希望者によって変わっていく。先行する藤岡製造所では、ミックスグリルやソースかつ丼などが振舞われた実績がある。

また同社ではほかにも社員用などに備蓄している非常食を市社協で実施するフードバンクに提供し、ローリングストックを実施することも検討しているという。

CSR活動とは、「企業の社会的責任」として利益追求だけでなく、環境保護や人権尊重、地域貢献など、社会や環境への配慮を自発的に行うこと。企業は社会的責任を果たすことで、持続可能な成長や信頼性の向上を目指す経営戦略の一つになっている。

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