かえって出費が増えた。「食費が少ない人」が“やめた節約術”【5人家族・月の食費2万円台の達人に学ぶ】
食費の節約術はいろいろな方法がありますが、相性がいいかどうかは人それぞれ。わたしも実際に試してみて、「これは失敗かも……」と思った経験は何度もありました。ここでは、5人家族・月の食費2万円台でやりくりするわたしが「やめた節約」についてご紹介します。
やめた1.おかずを多めにつくってリメイク
以前は時短と節約をかねて、おかずを2倍量つくっていました。翌日にリメイクすれば、食材は残さず食べ切れるうえに光熱費の節約にもつながります。
しかし、続けていくうちに理想通りとはいかず……。食べ飽きてしまったり、冷蔵庫の隅に入れたまま食べ忘れてしまったりすることも。
わたしも家族も気分屋なので、その日に食べたい料理が変わることもあり、おかずを多めにつくる節約法は不向きだったんです。
今は、その日のおかずはその日のうちにつくるシステム。30分以内で完成する簡単なメニューを中心に、食べ切れる量だけつくるようにしたところ、ロスがほぼなくなりました。
やめた2.かさましする
もやしや豆腐などの節約食材を使う、「かさまし料理」に凝った時期もありました。もちろん、低コストで量を増やせるので食費は抑えられたのですが、家族からは“イマイチ”な声も。
ハンバーグをかさまししたら、「豆腐の味がする」「おいしいけど、ハンバーグとは別物」と、かさましをごまかすことはできなかったんです。
節約のため、ほぼ自炊のわが家。おうちごはんのクオリティや満足感が下がっては、元も子もありません。
それからは、無理なかさましは一切やめて、きちんと“おいしさ”も重視するようになりました。毎日自炊を続けるには、コストをギリギリまで下げることよりも、ある程度のおいしさとこだわりは大切です。
やめた3.半額に飛びつく
できるだけ食費を抑えるために、食料品の買い出しを夜に行っていた時期がありました。半額になったお肉や魚を狙うためです。
定価で買うのを避けられるためお得なのは確か。しかし、ここにも落とし穴がありました。
半額シールが魅力的すぎて、必要ないものまでカゴいっぱいに買ってしまっていたんです。もともと買うべきものならいいけれど、余計な買い物は半額であってもムダな出費と変わりません。
合わない節約は「やめて正解」
人それぞれ、好みやライフスタイルは異なります。どんな節約術が合うのかも、人それぞれです。
今回ご紹介したのは、あくまでもわたしの場合。続けていて「辛いな」「無理をしている」と感じる節約は、頑張っても長続きしません。
家計のやりくりはずっと続くもの。合わないと思ったらスパッとやめて、自分に合う節約を見つけましょう。
※食材は一部ふるさと納税の返礼品を活用しています。
※わが家の食費(月2万円台)はお米代・お菓子代別です。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア