「チェックワンツー」にはちゃんと意味があります!PA(音響スタッフ)の愚痴!
5月31日の放送は、PA(音響スタッフ)の愚痴!
K田さん
今回「PAの愚痴が言いたい」とメールをくださったリスナーの方。
37歳。PA歴はおよそ16年。
LIVEハウスやスタジオ勤務を経て、今は、ハワイアンイベントやビールフェスなど野外イベントの音響を担当。
M田さん
現在38歳。キャリアは18年。
30歳の時にPAの会社を設立。
数々のミュージシャンのLIVEやフェスなどのPAを担当。
M:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、音響のチェックでいつも「チェクワンツー」とか言うんですけど、イベントとかだと、子どもがバカにして真似してくるんです。
宮藤:それは「チェックチェック!チェックワンツー!ワンツー!」とか。
M:なんだそれ!みたいなね。学園祭とかは特に。中高生とかだと耐えきれないぐらい恥ずかしい。PA席、ミキサーを置いている場所って客席の真ん中ら辺が多いので、野外イベントとか学園祭とかだと、そんなに仕切りも作ってないから、すごい近くまで来て「なんかやってるぞ!」みたいな。
宮藤:これなんだろうねえ?って。
M:「ワンツーとか言ってるわ!」「お前も言えよ!」みたいな!
一同:笑笑
M:「お前がやれよ!」「聞こえる聞こえる!」っていうのをやられて「面倒臭えなあ」って思いながらやってます。これ、すごい意味があって、「ヘイ、チェックワンツー」って言うだけで、音の低い音から高い音まで結構バランスよく含まれる言葉なんです。
宮藤:ああ!なるほどね!「チェ!」っていう舌打ち的なアタック。「ヘイ!」は「はひふへほ」ですもんね。
M:それで、「イ」とかに低い音。「ワン」もそうですね。
宮藤:ああ!「ワン」で「ドーン」っていう。「ツー」は?
M:「ツー」はちょっと高い音。
宮藤:チェックワンツーの中に、あらゆる口から出る音の種類が入ってるってことなんですね!
M:そうなんです!
宮藤:はあ・・・合理的なんですね。別に、バカにしていいものじゃない!
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K:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、演者から無理な注文を言われることがあるんです。
宮藤:例えばどんなことを?
K:ボーカルもうちょっと上げてくれ!とか。モニターもっと上げてくれとかよく言われるんですけど。そもそも声がちっちゃい方だったりとか、他のバンドの音がデカいからモニターが聞こえていないとかもあるので。いわゆるミキサーの可動域っていうか、これ以上上げたら絶対ハウリングしてしまうとかあるので・・・
宮藤:難しいですよね。お前の声が小せえんだよ!って言えないですよね。
M:僕の先生というかPAの師匠は「無い袖は振れねえんだよ」って。
宮藤:ああ笑無いですもんね笑出て無い声を大きくできねえよ!ってことですよね。
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宮藤:では最後に、これを聞いているみなさんに言いたいこと伝えたいこと、M田さんからお願いします。
M:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、こちらもいろんな条件の中で最大限努力しているので、「金返せ」とかすぐ言わないでください。
宮藤:「金返せ!」のレベルもさ。あるじゃない?いきなり金返せ!に行かなくてもいいよね。「何 %か返せ!」とか!
一同:笑笑
K:全額はちょっとね!
宮藤:全額じゃん!お前が言ってる「金返せ!」はってことでしょ?「半額返せ!」とか「10%返せ!」とか。PAに金返せって、全額じゃねえだろとは思いますよね・・・ああ、会場のどの場所にいても同じように聞こえるように、みなさんやってるわけですもんね?
M:なるべく一緒にしたいです。もちろん。そうは行かないところもあるので。同じチケット代をみなさん払って貰ってるから同じにしたいけど。なかなかそうは行かないところもある、というのをわかっていただいた上で、楽しんでもらえれば一番いいなと思います。