上越市立牧中を雄志中に編入統合へ 柿崎区の3小学校も統合 いずれも2027年度目標で市教委が方針
上越市教育委員会は児童生徒の減少が続く同市牧区の牧中(同区小川)を雄志中(同市下池部)に、柿崎区の上下浜小(同区上下浜)と下黒川小(同区柳ヶ崎)を柿崎小(同区柿崎)にそれぞれ編入統合する方針を、2025年5月22日までに2区の地域協議会で説明した。統合時期はいずれも2027年4月を目標としており、今年6月以降に各区の地域協議会に諮問する予定。
13区と旧市の学校統合は初めて
牧中は1947年創立。本年度の全校生徒数は21人で、2030年度には複式学級が生じ、2031年度以降は生徒数が10人を下回ると推計されている。雄志中の生徒数は本年度は136人で、市教委が重点取り組みに定める、複式学級が生じない少なくとも1学年1学級以上が確保されている。
《画像:上越市立牧中》
市教委は保護者や住民との意見交換を重ね、保護者アンケートや2024年12月に開いた住民説明会の結果などを踏まえて方針を固めた。6月に諮問を予定している地域協で了承されれば、編入統合の具体的な検討に入る。
区を越えた学校統合は2024年に市内東頸城地域の浦川原、安塚、大島の3中学校を新設統合した東頸中が初めてで、正式に決まれば2例目。旧町村の13区内と合併前上越市内との学校統合は初めてとなる。
市教委によると、牧区では、本年度の児童数が24人の牧小(同区国川)についても、統合の是非を含めて隣接する中学校区である雄志中学校区の小学校との統合を協議していくという。
柿崎区の上下浜、下黒川を柿崎に編入へ
柿崎区の上下浜小の本年度の児童数は62人で、1、2年生が複式学級。下黒川小の児童数は53人で、3、4年生が複式学級となっている。推計では、上下浜小で2028年度から、下黒川小で2026年度から、複式学級が複数生じる見通しとなっている。柿崎小の児童数は本年度192人。
保育園を含めた保護者との意見交換や住民説明会で、2校が柿崎小に編入統合することについて、おおむね理解を得られたという。地域協への諮問は7月を予定している。
同市内では今年4月、三和区の3小学校が統合し新たに三和小が開校したほか、諏訪小が戸野目小に編入統合された。2026年4月には三郷小が南本町小に編入統合される。
上越市の東頸中学校で開校式 浦川原、安塚、大島の3校統合で誕生 - 上越タウンジャーナル( https://www.joetsutj.com/2024/04/11/174444 )
上越市内最少規模の市立諏訪小を戸野目小に統合へ 最短で2025年度に - 上越タウンジャーナル( https://www.joetsutj.com/articles/744010577 )