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英国とノルウェーが再生可能エネルギー分野で提携 洋上風力発電など加速

ELEMINIST

英国とノルウェーは、再生可能エネルギーの促進を目指しパートナーシップを締結した。英国は、洋上風力発電や送電網の開発など、クリーンエネルギーの供給へ向けて大きく舵を切ることとなる。

洋上風力発電・発電網の開発などで協業

英国は、再生可能エネルギーの普及と経済成長の促進を目的に、ノルウェーとパートナーシップを締結した。エド・ミリバンド英エネルギー・気候変動大臣はノルウェーの首都オスロを訪れ、同国のエネルギー大臣を務めるテリエ・オースランド氏らとともに、今回の締結を結んだ。

パートナーシップの具体的な内容は、再生可能エネルギーの開発を支援するもの。主に次の3つの内容が含まれる。鍵となるのは、英国とノルウェーの間にある北海だ。

洋上風力発電

2030年までに、最大120ギガワットの洋上風力発電を実現する目標だ。この電力は、1億2000万世帯以上をまかなえる量であるという。

送電網

2021年に、英国の送電大手ナショナルグリッドが約720kmにおよぶ海底電力ケーブル「ノースシーリンク」を開通。英国とノルウェー間を結ぶ初の国際連携線の運転を開始している。今回の両国の提携で、洋上風力発電の開発とあわせて、このような送電網のさらなる開発に力を入れるものとみられる。

二酸化炭素の貯留ハブ

また、二酸化炭素を貯留するハブの開設も今回の提携に含まれる。英国の海域では、最大780億トンの二酸化炭素を貯留できると推測されており、国境を超えたハブの開設を目指す。

世界のエネルギー転換の加速へ

洋上風力発電や送電網の開発によって、最大5万1000人の雇用創出と、英国の経済成長につながるという。

ロシアのウクライナ侵攻に端を発したエネルギー危機によって、とくに欧州ではエネルギー価格の高騰が続いている。そのようななか、再生可能エネルギーでの安定供給につながると期待される。

これまで、ノルウェーの企業が洋上風力発電、二酸化炭素の回収・利用・貯留、水素への投資など、英国と協力事業を進めてきた。今回の戦略的パートナーシップは、これらをさらに加速させ、世界のエネルギー転換にも大きな影響をもたらすものとみられる。

※参考
UK and Norway enter new partnership to boost clean energy and economic growth|Energy Monitor
UK and Norway accelerate clean energy opportunities|Innovation News Network

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