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今さらアニメ「シュタインズ・ゲート」を観たら、名作と言われる理由がわかったので、観てない人は絶対観て!

ロケットニュース24

私(佐藤)は最近、アニメを観漁っている。というのは毎年2月が有給期間で、たっぷり時間があるので、これを機会にこれまで触れてこなかったアニメを観まくっているのである。

約3週間で10作品以上を観たわけだが、それらのなかで圧倒的な面白さで私の心を鷲づかみにしてしまった作品がある。

それは、「シュタインズ・ゲート(STEINS;GATE)」だ。今さらいうけど、この作品はスゴイな! スゴイよな! スゴすぎるよな! 物語の途中で何度「やめろーーーッ!!」ってなったことか。観るのが遅すぎたと思うけど、それでも観てよかったと断言できる!

・アニメ視聴期間

アニメは好きだけど、詳しいというほどでもない。時間があれば観てもいい、そんな気持ちで30代から過ごしてきた。

何かのきっかけでアニメ紹介系のYouTubeチャンネルを目にし、「そうだな、この有給中にまとめて観てみるか」と思い、1月末からアニメ視聴期間に突入したのであった。視聴した作品は次の通りである。

天元突破グレンラガン(アニメ全27話、劇場版紅蓮篇・螺巌篇 )
サイコパス(PSYCHO-PASS シーズン1全22話)
残響のテロル(全11話)
すべてはFになる THE PERFECT INSIDER(全11話)
ノーゲーム・ノーライフ(全12話)
デカダンス(全12話)
映画プロメア(PROMARE)
86 ‐エイティシックス‐(全23話)
SSSS.GRIDMAN(全12話)
SSSS.DYNAZENON(全12話)
グリッドマンユニバース(劇場アニメ)

アニメに詳しい方ならお気づきかもしれないが、私は「トリガー」(アニメ制作会社)の作品が好きだ。ここには挙げていないが、同社の手掛けた「キルラキル」「サイバーパンク エッジランナーズ」ももちろん観ている。

同社の作品はスピード感のある展開で、想像を越えるド派手な演出が魅力。どの作品も心地よい視聴体験を提供してくれる。それで好んでトリガー作品を中心に観てきたわけだが、加入している配信サービスで観られる同社の作品をすべて観きってしまった。

・過去に観ようと挑んだが……

次は何を観ようか? そう思っていたところ、ふと「シュタゲ」が脳裏をよぎったのだった。YouTubeで「おすすめアニメ」と検索すると、必ずといって良いほどその名前が挙がる。そればかりか、動画によっては「シュタゲは神作としてあまりにも有名なので、ランキングから省きます」とさえしている。

そんなにか、そんなになのか!? ということで観てみることにした。

私と同じく、シュタゲを知らない人もいると思うのでザックリ説明しておこう。この作品は、2009年に発売された同名のゲーム(Xbox 360)のアニメ作品で、2011年4~9月まで全24話が放送された。

2013年には映画「STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」が劇場公開され、2018年には「シュタインズ・ゲート ゼロ」(全23話)がTOKYO-MXほかで放送されている。

実のところ、シュタゲに挑むのは初めてではない。過去に何度か視聴を試みたことがある。けど、作品の説明を読むと、なぜか観る気を失せていたのだ。

「厨二病を抜け出せない大学生である岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、用途不明の発明品を生み出していた。だが、ある日、偶然にも過去へとメールが送れる「タイムマシン」を作り出す」(アニメ公式サイトより)

厨二病を抜け出せない岡部倫太郎。おそらく主役なのだろうけど、「厨二病」というのが妙に引っかかってしまって、再生ボタンを押す気になれなかった。そもそもシュタインズ・ゲートというタイトルから、どんな物語が展開されるのか、まったく想像がつかない。

・やめろーーッ!

実際に観始めると、その説明通りに岡部が冒頭から厨二病全開で立ちまわっている。「マッドサイエンティスト 鳳凰院凶真(ほうおういん きょうま)」という痛々しい名前を自称し、架空の敵「とある機関」に狙われているとか何とか、わからないことを言っている。

そんな岡部の幼馴染の椎名まゆりは、ゆるふわ系のパーソナリティで自らを「まゆしぃ」と呼び、「トゥットゥルー」というナゾのあいさつ。

うわ~、これはキツイ……。こういうのを日常系というのかな? こういうゆるいテンポのギャグまじりの作品は苦手だな……。

と思ったら、エピソードが進むにつれて想定外の事態が畳みかけるように発生し、どうなる!? どうなる!? と引き込まれて、観るのをやめられなくなった。

それどころか、何度「やめろーーーッ!」と叫びそうになったことか

最初こそウザいと思った岡部もまゆしぃも、あれでよかった。あのままでよかった! ここまで登場キャラをいじらしく感じたことはない。まさかこんなに深く感情移入するとは、観始めた時は思いもしなかった。

他の作品であればどれだけ感情移入したとしても、キャラの性格までを好むことは少ない。仮に好きになるにしても、何かをしたから好きになるとかではなく、そのキャラのもともとの性分を好きになるはず。

しかしこの作品は物語が進むにしたがって、「あなたはあなたのままでいて」と思える。だんだん好ましく思えてくるのだ。ウザかった岡部でさえも、岡部のままでいてくれと願ってしまう。あの狂ったような高笑いが好きになってしまうのである。全話観て、はじめて名作と言われる理由がわかった気がする。

ちなみにこの作品は続編「シュタインズ・ゲート ゼロ」があり、こちらはまだ21話までしか観られていない。ゼロはゼロで「やめろーーーッ!」ってなる。どこまで気持ちをえぐって来るんだ……

シュタゲは劇場版を含めて観る順番があるようなので、気になる人はあらかじめネットでおすすめの順番を確認すると良いだろう。ただし、ネタバレ要素が散見されるので、確認する場合はご注意を。

なお、この作品について当サイトのアニメ博士の中澤星児は2015年に「アニメを見ない人にこそオススメしたい名作アニメ5選」に挙げているので、そちらの記事も参考にして頂きたい。マジで名作だ! エル・プサイ・コングルゥ。

執筆:佐藤英典
Screenshot:アニメ「シュタインズ・ゲート」

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