母「自分のお金は自分で持ちたい!」その言葉を言わせた父は満足げに #母の認知症介護日記 177
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんがなくしたと大騒ぎしていたお財布や保険証は、次の通院日に何事もなかったかのようにあーちゃんの手元にありました。付き添いで来ていた父いわく、保険証は区役所で再発行したとのことですが、保険証を見ても新しい感じはせず、ワフウフさんは半信半疑。そしてこの日、父が通院に付き添って来たことがよほどうれしかったのか、明らかにあーちゃんが浮かれていて、ワフウフさん姉妹はイライラ……。さらに、あーちゃんの横ですっかり「良い夫」を演じる父の姿も、ワフウフさん姉妹をイライラさせてしまうのでした。
別室へ案内される事態に…
あーちゃんと父の振る舞いに、ワフウフさん姉妹が終始イライラさせられている中、またもやあーちゃんが「お財布がない!」と騒ぎ出します。あーちゃんはすぐに父に確認しますが、父は知らないの一点張り。それどころか、ワフウフさん姉妹がお金をちゃんと渡さないから、あーちゃんがお金がないと騒いで困ると文句を言ってきたのです。お金は会うたびに渡しているけれど、なぜかなくなると姉・なーにゃんが説明し、父に何か知らないかと尋ねたところ、父はなぜか逆ギレ。その勢いで、ワフウフさん姉妹が言及してこなかった、お財布から消えた金額を具体的に言っていて、ワフウフさん姉妹はさらに父を疑うようになりました。
あーちゃんのお財布がまたなくなったことで、私たちは口論に発展しました。ここでも父は、あーちゃんの通帳とカードを返すように迫ってきて……。
私たちは、通帳とカードの管理はあーちゃんから頼まれていると言い返しますが……。
あーちゃんから、まさかの「自分のお金は自分で持ちたい」という発言が……!
え? どっち……!? 私たちはあーちゃんの言葉に固まってしまいました。でも、これは何度も何度も父があーちゃんに刷り込みをして言わせた言葉で、実際のメモまで残っていました。マインドコントロールのようなものです。
自分の思い通りになったからなのか、父は満足げです。
しかし、病院の方から別室に案内される事態に……。
別室に移動中、姉があーちゃんにこっそり耳打ち。ただ、いつまで覚えていられるか……。
あーちゃんのお財布がなくなったことがきっかけとなって、私たちは病院で口論になってしまいました。父は通帳とカードを返却するよう私たちに迫り、私たちはあーちゃんに頼まれていると言い返します。
しばらく言い合いが続いたあと、父はあーちゃんが自分のお金は自分で持ちたいと言っていると主張してきました。すると、横にいたあーちゃんも「そうよ、自分のお金は自分で持ちたいわ!」と言ったのです……。え!? 私は姉と2人で一瞬固まってしまいました。
でも、よくよく考えると、これは父のマインドコントロールのようなもの。父が何度もあーちゃんに刷り込んで言わせたことです。父はあーちゃんが思った通りの発言をしたことで満足げですが、そこに病院の方がやってきました。他の患者さんの迷惑になると言われ、なんと別室に案内される事態に……。移動しながら、あーちゃんに「自分で持つって言うと、父にお金を取られちゃうよ」と姉が耳打ちすると、あーちゃんはハッとしていたようですが、これがいつまで覚えていられるのか……。
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もしかすると父は、あーちゃんに「自分のお金は自分で持ちたい」とワフウフさん姉妹に向かって言わせるために病院へとやって来たのかもしれませんね。もしそうだとすれば、すごい執念としか言いようがないです。お金はあーちゃんが一生懸命稼いできたものなので、純粋にあーちゃんが幸せになるために使われることを願いたいです。
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