【倉敷市】伊七 新酒まつり(2025年2月9日開催)~ しぼりたての新酒で乾杯!寒さを吹き飛ばすような熱気につつまれた一日
日本中が寒波に見舞われた2025年2月9日(日)、倉敷最古の蔵元「熊屋酒造」にて「伊七 新酒まつり」が開催されました。
岡山県内の蔵元のトップを切って、酒造りのシーズンど真ん中に開催される当イベント、筆者も開催を毎年楽しみにしている一人です。
今年も朝から多くのお客さんで盛り上がり、大盛況。熱気あふれる新酒まつりのようすをレポートします。
伊七 新酒まつりについて
伊七 新酒まつりは、倉敷市林にある「熊屋酒造」にて毎年2月に開催されています。
2012年に一回目が開催され、新型コロナウイルス感染症拡大対策による休止(2021年、2022年)があったものの、今回で12回目の開催となり、今では地域の恒例イベントとなりました。
また、回を追うごとに内容も充実し、日本酒ファンはもちろんのこと、老若男女問わず親しまれるイベントになっています。
会場内には新酒の試飲だけでなく、飲食を中心に多数の出店があり、会場奥には飲食コーナーも広く取られていて、お酒とともにグルメも楽しめるイベントです。
試飲コーナー
毎年恒例の試飲コーナー、今年は以下6種類の厳選された銘柄が並びました。
・伊七 純米大吟醸 無濾過生原酒(雄町米)
・伊七 五割五部 純米吟醸 (山田錦)
・伊七 雄町六十磨き 特別純米 無濾過生原酒(雄町米)
・伊七 純米吟醸 高梁川源流域水仕込み 無濾過生原酒(朝日米)
・郷内 雄町純米吟醸 無濾過生原酒(雄町米)
・郷内 朝日純米吟醸 無濾過生原酒(朝日米)
入口にあるこちらの受付でチケットを購入します(500円)。
奥に進んでいくと、向かって右側に試飲コーナーがあります。係の人の誘導で、右側の列に並びます。
まずは、蔵元おすすめの3種をいただきます。
こちらを飲み終えたら、おかわり試飲コーナーにておかわりができます。
おかわりは最初に飲んだ銘柄でも良いですし、別のおすすめ銘柄を選んでもOKです。
販売コーナー
日本酒をはじめとする蔵元厳選の品々を販売する「販売コーナー」。
今年は新たに伊七グッズや豚汁の販売もあり、大変にぎわっていました。
寒しぼり
前日から当日早朝にかけてしぼった、でき立ての日本酒。毎年新酒まつりでのみ販売される(新型コロナウイルス感染症拡大対策の2021年、2022年は直売会の形で販売)蔵元限定酒です。
午前9時の時点で、すでに会場外まで長蛇の列ができていました。おそらく今までで一番長い行列ではないでしょうか。
徐々に行列は短くなりましたが、12時過ぎには完売御礼となりました。
奈良漬け・酒粕
毎年人気の奈良漬けと酒粕。
こちらもオープン直後から長蛇の列。毎回購入されるリピーターが多く、人気がうかがい知られます。
奈良漬けは仕込みから4年間かけて、徳島県産のウリを熊屋酒造の酒粕にて漬けたこだわりの一品です。
こちらも12時前には完売しました。
お酒の直売
もちろん、試飲で出された6種類のお酒を購入することもできます(1,800ml、720ml)。
好みの銘柄を購入し、おつまみとともに奥の飲食スペースに持ち込んで楽しまれているかたも多く見受けられました。
筆者も伊七 純米大吟醸 無濾過生原酒(雄町米)をいただきました。淡い味わいで非常に飲み口が良かったです。
また、郷内 雄町純米吟醸 無濾過生原酒(雄町米)もいただきました。こちらはやや辛口でおつまみとの相性も抜群でした。
甘酒コーナー
毎年好評の甘酒コーナー(無料)は、お酒が飲めないかたや子どもたちにも大人気。
たくさん用意されていましたが、こちらも午前11時頃には空になっていました。
酒粕入り豚汁
今年初お目見えの豚汁コーナー。
かわいいイラストとおいしそうなにおいに誘われて買ってみました。
お酒造りに使う麹(こうじ)がしっかり効いていて、大変コク深い味わい。
寒いなかでいただくと、おいしさもひとしおです。
屋台コーナー
お酒と一緒に楽しみたいグルメに子どもたちにも大人気のクレープやわたがしと、屋台も充実しています。毎年常連のお店、今年初出店のお店、どのお店も多くのお客さんでにぎわっていました。
伊七オリジナルグッズ
こちらは今回初お目見えの「伊七オリジナルグッズ」。
大吟醸のラベルを模したトートバッグをはじめ、キーホルダーやボールペンなどのここでしか手に入らないオリジナルグッズが販売されていました。
筆者も記念に酒瓶をかたどったキーホルダーを買って帰りました。
くじ引きコーナー
入口付近にて、会場近くにある人気のパン屋さん「KONPAN(コンパン)」のパン詰め合わせをはじめとする景品が当たるくじ引き(有料)がありました。
もの珍しいのか、クルクルと回るくじに子どもたちは釘付けのようすでした。
伊東香織倉敷市長も来場
午前11時頃、デニムのスーツをまとった伊東香織(いとう かおり)倉敷市長が来場されました。
2024年に、「日本の伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に認定されたことを記念して、伊東市長から庵谷晴男(いほりや はるお)社長へ記念のプラカードを贈呈するシーンも。
その後、飲食スペースの各テーブルを回りながら、来場者の皆さんと交流されていました。
どのテーブルも、伊東市長を囲んで大いに盛り上がっていました。
おわりに
今年も大盛況のうちに幕を閉じた「伊七 新酒まつり」5,000人近い来場者(主催者談)があり、過去最高の盛り上がりだったとのことです。
おいしい新酒とグルメの数々に、皆さん満足して帰路に着かれているように見受けられました。
また、これから5月にかけて、高梁川流域エリアの各地で蔵開きが予定されています(詳細は以下のチラシを見てください)。
いずれの蔵元でも、丹精込めて仕込んだ新酒を味わえますので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
最後に、庵谷社長の言葉を拝借しまして「岡山の地酒をよろしくお願いします」。