伊賀ドキの人 最大限の力で製作励む
木下優さん(31)
屋内外の看板の製作や取り付けをする三重県名張市桔梗が丘西1の「オレンジ看板」で働くスタッフ。「自分の最大限の力を出していく」ことを心掛け、看板を見る人の姿をイメージしながら製作に励む。
名張市出身。約20年前に母親が始めた同店で、中学生のころから看板の設置などを手伝ってきた。高校進学後もしばらく手伝いを続けていたが、25歳のころ、母の入院をきっかけに本格的に看板製作の道に進むことを決めた。
文字のデザインやレイアウトの調整など、製作の技術は全て母から教えてもらった。作業はパソコンのソフトを使うことがほとんどだが、壁やガラスに直接ペンキで描くこともあるという。
仕事では壁面や自立看板、のれんやマグネット板など、さまざまな種類を手掛ける。打ち合わせを通して伝えたい情報をヒアリングし、看板を見る客層に合わせた効果的なデザインを提案するという。
依頼者が新設した看板を見た時の反応が仕事のモチベーションにつながっているそう。「今はこの仕事ができるだけで幸せ。長く続けられるようにとにかく頑張りたい」と力を込める。