【チェックシートでわかりやすい】介護職の報連相3つのコツ!結論ファースト・自分なりの仮説・具体的な数字での重要性を解説
新人介護士が最初に苦労するのが報連相。介護の現場では、先輩や多職種と連携する場面が多く、報連相がとても重要です。
自分では上手く伝えているつもりでも、先輩にうまく伝えられないせいでミスが起きたり、認識の行き違いが起こったりしてしまう…そんな経験はありませんか?
本記事では、新人介護士の『カイゴさん』とおせっかい猫の『うめ』が、新人の悩みの種になりやすい「伝わる順番・考え方・表現方法」の基本を解説!
現場で使える、報連相の3つのコツをわかりやすく紹介します。
登場キャラクター
カイゴさん
現場に入って間もない新人介護士1年目。分からないことだらけでも日々奮闘中!
うめ
介護に詳しくて、少しおせっかいな猫。カイゴさんの頼れる相談役。
1.【連絡の基本】まずは結論!「結論→理由→詳細」の順で話そう
ある日、新人のカイゴさんは先輩にこう連絡しました。
カイゴさん
利用者さん、ちょっと元気がなくて…昼ごはんもあんまり食べてなくて…
カイゴさんは状況を伝えているつもりでも、先輩からは「それで、熱は?」 「他に変わったことある?」と何度も聞き返されてしまいました。
NG:結論が後回しで、説明に時間がかかる連絡
カイゴさん
…ってことがあったんだけど…。何がまずかったんだろう?
うめ
仕事に慣れてないと、ついつい「~があって」と状況説明から入っちゃいますよね
カイゴさん
連絡って難しいです…
うめ
そんな時は相手の立場になって考えてみましょう!結論が見えない連絡をされると、カイゴさんはどう思う?
カイゴさん
えーと…改めて自分の連絡内容を見ると、要点が分からないから「結論は何?」って言いたくなりますね
うめ
そう!大事なのは「まずは結論」から話すことっ!
カイゴさん
“結論から”?…それってどう連絡すれば良いんですか?
うめ
それじゃあ、良い連絡例を一緒に見てみよう!
OK:まずは結論!新人でも伝わる要点を押さえた連絡
カイゴさん
利用者さん、発熱しています。今朝9時から37.8度です
カイゴさんがまず結論から連絡すると、先輩は「分かった!それじゃあ…」と、具体的な指示を出してくれました。
カイゴさん
すごくやり取りがスムーズになりました!
うめ
さらに『結論→理由→詳細』の順番を意識すれば、連絡は格段に伝わりやすくなります!この連絡方法は、介護に限らずどんな仕事でも役立ちますよ
カイゴさん
なるほど、結論から話すのは連絡の基本なんですね
うめ
日頃から結論ファーストを意識することで、『伝わる連絡』を実践しよう!
POINT:まずは結論!新人でも伝わる要点を押さえた連絡
・最初に結論から話すだけで、受け手の理解度は大きく変わります。「結論→理由→詳細」の順番を意識すれば、連絡は格段に伝わりやすくなります。
・この連絡方法は介護の現場だけでなく、あらゆる職場に共通する「連絡の基本」です。日頃から「まずは結論」を意識することで、チーム内の連携もスムーズになります。
2.【相談のコツ】仮説を添える!自分なりに「こうかも?」と考える
新人のカイゴさんはとある利用者さんのことが気になり、先輩に相談しました。
カイゴさん
食事中の利用者さんの様子が変なんですが…どうしたら良いですか?
「…様子が変?」先輩は対応中の手を止め、状況をイチから確認することに…。
NG:情報不足のまま丸投げする相談
カイゴさん
結局、先輩をすごく困らせてしまって…こんな時はどう相談したら良かったんだろう?
うめ
ふむ…「様子が変」だけだと、先輩は状況を自分で調べなきゃいけないからね
カイゴさん
うーん…それじゃあどうすれば…
うめ
そんな時は!「自分なりの仮説」を考えた上で相談してみよう!
カイゴさん
自分なりの仮説…一体どうすれば良いんですか?
うめ
それじゃあ、仮設を添えた相談事例を見てみよう!
OK:自分なりの仮説を添えた具体的な相談
カイゴさん
利用者さんの食欲不振の原因は味の好みの問題か、あるいは体調不良かもしれません
小さな仮説でも、あるだけで受け手の判断は大きく変わります。
仮説を添えることで、先輩やチーム全体が「次に何を確認すべきか」を絞りやすくなり、的確なアクションにつながります。
うめ
これなら、次に何を確認すべきかがより明確になりますね!
カイゴさん
でも…正しい仮説を立てられるかな…?
うめ
大丈夫!完璧な答えじゃなくても、"考えて伝える姿勢"が信頼に繋がりますよ!
カイゴさん
なるほど!試してみます!
POINT:自分なりの仮説を添えた具体的な相談
・小さな仮説でも、あるだけで「次に何を確認すべきか」が絞りやすくなり、的確なアクションにつながります。
・"自分なりに考えたうえで報告する"という態度が、チームにとっても貴重な情報になります。
3.【伝わる報告】数字&背景情報を記録!曖昧な表現は避ける
カイゴさんが昼食時の記録を付けています。
カイゴさん
利用者さん、ご飯をあんまり食べてませんでした
カイゴさんの申し送りを見た先輩からは「あんまりって、どのくらいの量?」と聞き返されてしまいました。
NG:曖昧で主観的な表現の報告
うめ
ふむ…「あんまり」…。利用者さんはどのくらい食べてたんですか?一口?二口?
カイゴさん
いえ、もっと食べてました
うめ
「もっと」ってことは…えーっと…?
カイゴさん
そうか!曖昧な表現って、相手によって受け取り方がバラバラなんですね
うめ
そうなんです!人によって解釈が変わる表現は、リスク管理や記録には不向きですよ
カイゴさん
分かりました!もっと具体的になるように意識して書いてみます!
OK:数字と背景情報を記載したわかりやすい報告
カイゴさん
利用者さんは昼食の主菜を5割、副菜を3割ほど食べました
このカイゴさんの申し送りを見た先輩は「以前よりわかりやすい!」と褒めてくれました。
うめ
この報告なら食べた量がすぐわかります!
カイゴさん
ありがとうございます!数字で具体的に報告すれば良いんですね!
うめ
さらに、「本人の希望で途中で中止した」や「食事介助あり」などの補足情報があると、より的確な判断材料になりますよ!
POINT:数字と背景情報を記載したわかりやすい報告
・報告では、具体的な数字に加えて「なぜそうだったのか」「どのような状況だったのか」という背景情報も伝えることで、さらに報告の"質"が高まります。
・「どのくらい?」「何回?」「いつから?」と自問するクセをつけると、報告・申し送りの精度が一気に上がります。
【まとめ】介護現場で役立つ、わかりやすい報連相の基本
カイゴさん
3つの基本はわかったけど…ちゃんと実践できるか不安だなぁ…
うめ
報連相を身につけるには「自分で確認する習慣」が何より重要です!
カイゴさん
繰り返し意識することが大事なんですね
うめ
いつでも見直せるように、3つの基本を壁に貼っておくと良いかもね!
うめ
今回の話をまとめると「報連相」のポイントは以下の3つです!
カイゴさん
分かりましたっ!さっそく明日から試してみます!
報連相が適切に行えるようになると、チーム内での情報共有がスムーズになり、先輩職員との信頼関係も築きやすくなります。
報連相の3つのコツを身につけて、どの職場でも活躍できる人材を目指しましょう!
うめ
次回は「介護記録&申し送り」の効率的な書き方・伝え方を紹介!
新人介護職の皆さん、次の更新もお見逃しなく!
カイゴさん
次回も必ずチェックします!