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<コラム>『いちばんすきな花』は、文学作品といっても過言ではないのに、人それぞれの形で楽しむことができる

フジテレビュー!!

<コラム>『いちばんすきな花』最終話

最終回の椿(松下洸平)ってば…

・寝る場所、ソファ…

・いつもの(?)、パジャマ…

・手を添えて、寝る…

・(スティックパンに)「え!?ありがとう♡」、言い方…

・カレー、レシピ通り…

・このみ(齋藤飛鳥)「お花屋さん、おかわり!」…

・部長的な人「春木(椿)くん、これは紙で保存できるやつかな?」…

・会社の同僚女子二人「超個性の強い、“いい人”」…

・なわけないとこで、転ぶ…

・カラオケで、寸止め…(おそらく藤井 風さんの「きらり」)

・美鳥ちゃん(田中麗奈)に、「少しずつ」がしつこい…

っとまあ、こんな感じで(どんな感じだよ!)。

新感覚エンディング!!!!!なんて、素晴らしいの!!!

最終回だし、どんどん物語は収束していくし、なんだか寂しい気持ちでいっぱいだし、今回は放送直後にコラムがお届けできなかったし、時間が空いちゃったからいつもの感じも恥ずかしいし(そこ!?)、あぁ、なんだか、いつものテンションに、なれないよね…。“!”じゃなくて、“…”多めだよね…。うん、でも、そう。でもでも、しょうがないよね…。

だって、そう、今回は、最終回、だしね…最終回ってそういうもんだしね…。うん、でもって、最終回だから、さまざまなこれまでの小さなエピソードにも丁寧にオチがつけられていって、こんなにも美しく幕を閉じていくんだもんね…。椿、一人だけで、ピーキャー、いつも通り、言ってらんないよね…。これが、これこそが最終回。最終回とは、“感傷”だものね……。(ここまででラスト5分前)

って、おおう!!藤井 風さん、出てきて!!生歌的に!!主題歌、歌ってる!!!!新感覚エンディング!!!!!なんて、素晴らしいの!!!これは、藤井 風さんが、主題歌を最終回のためだけに素敵に歌ってくれる…っていう、それに勝る理由はないかもだけど、藤井 風さんが物語の中に登場して、ピアノを弾き、マイクを使い、劇中で歌ってしまう…そしてそのうしろに、“4人”がいる…。それって、つまり、メタ(フィクション)にすることで、フィクションではあるんだけれど、これは、あなたに寄り添った物語、“4人”の物語でもあるんだけれど、“あなた”の物語でもある…っていう、っていう?このドラマの、メッセージを、最後の最後に、“藤井 風”を通して、さりげなく、粋に、表現しているのだね…。そういう、こと、ですよね?ね?ですよね?(誰に!?)

椿は誰よりも“心がある”部分は突出してんだけど、誰よりも“心がない”部分も突出している!という、いつも通りの成長しなさぶりよ

とかなんとか、一人でわけのわからない、考えを巡らせたりやんや。…うん、とはいえ、あぁ、もう、終わり、だよね…。主題歌、流れちゃったしね…。嗚呼、最終回…。椿の、最終回…(結局)。

とか、完全に何かを諦めかけていた(何を?)、大ラスも大ラス。

開始、1時間4分ころ…

椿「僕のすごいよ?なんと、美容院、2回続けて、同じところへ行きました!(得意げ)」

夜々ちゃん(今田美桜)「……」(嫌な予感)

椿「(夜々ちゃんの美容院とは)違うとこ。今の家の近く」

・・・・・

夜々ちゃん(と、僕)「(ド・ン・引・き!!!!!!)」

続けて、終了間際

椿「ファミレスは、食べ物じゃないからね?」

・・・・・

・・・・・

僕:うっぜぇぇぇぇーーーーーーーーーーえええぇぇぇええっうええぇぇぇーーーいいいいぃぃぃ!!!!!!!!

ひゃっほい!!

うん。こうでなくっちゃ!!!椿は、こうで、なくっちゃ!!!(何が)

ドラマとは“成長を描くこと”、とか、よく言いますが、こと10時間近くの連続ドラマにおいて、ここまでの些細な成長を描く――。

紅葉(神尾楓珠)においては“同窓会のグループLINEを退会できた”、夜々は“心開いてない人にも口悪い(=本音言える)”、ゆくえ(多部未華子)は“結婚式の招待状に欠席で〇つけた”と、ここまで些細な成長でもドラマは描ける…11話、隙間なくドラマを描ける!ってことが証明できたといっていい、それを端的に、そして微笑ましいエピソードとして、大ラスに昇華できた場面!!だっていうのに、まさか、椿は、「同じ美容院に2回行けた」という、マジでクソどうでもいい成長よ!!(これがまた最高ではあるんだけども)

に加えて、“夜々ちゃんの美容院ではない”ということを、とてつもなく自慢げに言えてしまう、その、心のなさよ!!!!!いや、むしろ、成長ではなく、退化!!いや、っていうか、退化ですらなく、初回の椿とも、第3話の「好きというパッケージに満足してた」とか言っちゃってた椿とも、前回の、夜々ちゃんの告白「やっぱり可能性ないですか?」に「うん」とか即答しちゃってた椿とも、ちっとも、何も、変わらない、心のなさ!!!成長のなさよ!!!!!

いやいや、“心のなさ”って言うと、文字通りではなくって、椿は誰よりも“心がある”部分は突出してんだけど、誰よりも“心がない”部分も突出している!!!という、そんな、いつも通りの、椿の、成長しなさぶりよ!!!

うん、でもって、人って、そんなに変わらないよね…って、ラストに提示して、成長ドラマのアンチテーゼとしてそれを標榜する作品もなきにしもあらずなんだけど、このドラマにおいては、この椿においては、成長してます!!!って自ら宣言させておきながら、その実(じつ)、まったく!!!どこが???という、恐怖!!!

で、そんな恐怖!!恐怖のキャラだっていうのに、それすら、愛すべきキャラクターとして、受け入れられてしまう、許容させてしまう、この『いちばんすきな花』というドラマの懐の深さ!!!そして、椿の造形美よ!!!(結局は椿)

人それぞれの形で…僕も、思う存分、僕なりに、楽しんでた!!

うん。はい。っというわけで(?)

この、テレビドラマ、ジャンル分けすると、文学作品といっても過言ではない、こんなにさまざまに語り甲斐のある作品だったというのに、終始“椿”、で、お目汚し、大変失礼致しました。

あんまりに偏りがひどかったので、僕の拙筆を無駄に数えてみたんですが、これまで全10回に及ぶ、このコラムにおいて、「椿」の登場回数140回、次いで、「夜々」50回、「紅葉」33回(同数で「美鳥」)、「ゆくえ」25回という、異常過ぎる偏り。特に、ゆくえちゃんはあまりにもほったらかし(いや、ゆくえちゃんも好き、な、キャラクターだよ?…説得力なし)。ちなみに、ちなみになんですけど、「イケメン」でも確認をとったところ29回でした…。

いや、でもでも!このドラマの村瀬健プロデューサーが、X(旧Twitter)で、放送前に、つぶやいてたんだよ??「皆さんもそれぞれの場所で、人それぞれの形で、楽しんで貰えたら嬉しいです」

人それぞれの形で…

楽しんでた!!僕も、思う存分、僕なりに、楽しんでた!!

ね!?ね!?だから、いいですよね??(誰に!?)

でもって、椿による、藤井 風さんの「きらり」(おそらく)披露は、FODにて、別途特別配信という解釈で、よろしいんですよね?(違うか)

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