倉敷美観地区の映えスポット「倉敷山陽堂」。中はまるでプチミュージアム!
倉敷美観地区の映えスポット「倉敷山陽堂」。屋根の上にずらりと並ぶ“ビクター犬”ニッパー君を撮影する観光客の姿をよく目にします。そんなニッパー達と共に、気になるのがショップの中。アンティークモール、おもちゃ博物館、Dog資料館、貯金箱博物館と4つのプチミュージアムが集まった、見ごたえ抜群の面白スポットでした。
倉敷山陽堂
「倉敷アイビースクエア」の南側、道路沿いで人目を惹く佇まいの「倉敷山陽堂」。屋根の上にはたくさんのビクター犬のニッパーが寄り添うように並んでいます。オーナーの安田さんが集めているのは、音響機器メーカー・ビクターのマスコットになった犬の置物・ニッパー。メーカーの製品を買った人に贈られた非売品で、実在した英国の犬「ニッパー」がモデルです。首をかしげるしぐさは、蓄音機から流れる亡き主の声に耳を傾ける様子とされています。
お出迎えは大きな犬!
犬が大好きでニッパーの収集を始めたという安田さん。入口の大きな犬はオブジェコレクター仲間で長年交流を深められた仲間の方が亡くなられ、仲間の遺志を実現してお店の看板犬として仲間入りしました。強化プラスチックでできていて、約2.7メートルの大きさですが、違和感なくニッパー達と並んでいます。
アンティークモール
約40店舗の様々なジャンルのアンティークディーラーさんが出店しているアンティークモールです(入場無料)。古美術からおもちゃ、人形、キャラクターなど幅広く、品物が所狭しと置かれているのが宝物を探すようで面白いです。知る人ぞ知る、コレクターさんが足しげく通うショップです。
お宝がたくさん!
時代感と歴史を感じるものが足元にまでたくさん並んでいて、掘り出し物がたくさんあるように思います。素敵な照明もありました!
貯金箱博物館
アンティークモールの店内から階段で2階に上がると「貯金箱博物館」があります。ここからは有料ソーンです。ちょっとドキドキしながら階段を登ってみました!
約2,000個の日本製貯金箱!
明治時代のものから現代のものまで、さまざまな日本製の貯金箱を集めて約2,000個が展示されています。鎌倉時代に甕にお金を貯めたのが貯金箱の原型と言われています。時代を反映して作られた貯金箱もあり、見たことのある懐かしいものにも出会えますよ。
スカイツリーの貯金箱も!
ひときわ目を引くスカイツリーの貯金箱は、500円玉で60万円以上が貯められるそうです。また、写真には写っていませんが、高級ブランドのティファニー製の豚の貯金箱もありました。ぜひ行って見つけてみてください。
ベランダ通路を通って隣の2階に
2階の隣の部屋「Dog資料館」に行くには、一度ベランダに出て部屋の外を歩いて行きます。これがなんともいい感じで面白かったです。昭和な倉敷の町家を体感できました。
Dog資料館
ビクターのキャラクター、ニッパーのありとあらゆるグッズを集めた資料館です(有料)。オーナーの安田さんが1980年代から毎年2~5体ずつ収集し、ついに100体までになりました。有名なディズニーアニメ「101匹わんちゃん」の頭数に並ぶまであと1体(玄関の大きな犬は数に入れていません)!ニッパーとの出会いを大切に、その日がいつ訪れるのか楽しみです。
大小さまざまなニッパー
大小さまざまなニッパー達ですが、昭和時代には、多くの家庭で見かけたような気がします。似たような表情ですが、小首をかしげる姿が人をひきつけ、どの子も生き生きとしていました。
おもちゃ博物館
「おもちゃ博物館」には江戸時代から明治、大正、昭和時代の日本製のおもちゃが3,000点以上展示されています。日本のおもちゃの歴史がわかる貴重なコレクションになっています。自分が慣れ親しんだ時代がそこに必ずあるので、懐かしさを感じました。貨幣価値まで時代感を表しています。
懐かしのおもちゃ
昭和の時代、男の子が遊んでいた超合金ロボットが展示されています。キャラクターも時代感があって、懐かしく感じました。
おわりに
倉敷観光をしていて見かけたら絶対写真を撮りたくなる「倉敷山陽堂」。「店内も気になる…。だけど入っていいのかな?」と思われたら、ぜひショップの中も楽しんでみてください。懐かしさと面白さがたくさん詰まったプチミュージアムになってますよ!2階の「Dog資料館」からは、屋根の上に並んだ後ろ姿のニッパー達を見ることができます。
【倉敷山陽堂】
所在地:岡山県倉敷市船倉町1224
TEL:086-425-4577(買取専用/0120-177-237)
営業時間:10:30~17:00
定休日:木曜日
入場料:高校生以上300円、中学生以下200円、未就学児無料(貯金箱博物館、Dog資料館、おもちゃ博物館)
駐車場:5台(店舗西側)