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【滋賀・近江八幡】近江商人の魂が息づく町で国内外の銘品と一期一会の出合いを

anna(アンナ)

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新しい生活がはじまったり、新しい出会いがあったり、植物が色とりどりの花を咲かせたり。春はさまざまなものが変化していく季節です。せっかくなら、おうちのインテリアや雑貨などにも新しいお気に入りを取り入れて、気持ちもリフレッシュしてみませんか?

滋賀・近江八幡市は、かつて商人文化が栄えた町。当時の風情が残る町並みをあちこちに見られるだけでなく、“買い手よし、売り手よし、世間よし”という“三方よし”を商売の信条とした近江商人の心意気も、現代まで紡がれています。そんな近江八幡での春旅は、自分だけのいいものが見つかる散歩時間になりました。

( Index )

和 × 洋の伝統建築が残る町並みを歩く【antiqunara】ずっと使い続けたい、美しいアンティーク【ホムピク】週末限定のお店でオリジナル家具や雑貨をチェック!【yukiakari】毎日の暮らしに寄り添う“ちょうど良い”逸品

和 × 洋の伝統建築が残る町並みを歩く

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「日牟禮八幡宮」では、毎年3月に「左義長祭」、4月に「八幡祭」を開催。

JR近江八幡駅から歩くこと約30分。まずは近江地域の守護として鎮座する「日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)」にお詣りして、「素敵なインテリアや雑貨に出合えますように」と祈願します。厄除開運、商売繁盛のご利益があるこちらには、きっと多くの近江商人たちが訪れていたはずです。

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(左)近江八幡を流れる「八幡堀」は、かつて水路としても活躍。(右)「クラブハリエ」には日牟禮館限定商品もあるのでお見逃しなく。

「日牟禮八幡宮」には多くの観光客も訪れます。目的は八幡宮へのお詣りだけではなく、和船に乗って八幡堀の船上散歩が楽しめる「八幡堀めぐり」や、「たねや」と「クラブハリエ」のフラッグショップがある「近江八幡日牟禮ヴィレッジ」など、お楽しみがいっぱい。レトロな洋館の「クラブハリエ」にはカフェもあるので、散歩途中のひと休みにもおすすめです。

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当時の面影を残す、新町通りの町並み。

国の重要伝統的建造物保存地域にも指定されている新町通りは、江戸末期から明治にかけて建築された商家がずらりと並び、当時の趣を今に伝えてくれます。名高い近江商人が暮らした「旧西川家住宅」は見学ができるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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(左)「日牟禮八幡宮」の鳥居の向こうに洋館「白雲館」。(右)「旧八幡郵便局」は、土・日・祝日などに無料開館中。

もともとは小学校として利用されていたという「白雲館」や、大正10年建立の旧八幡郵便局など、純和風建築の町並みのなかに西洋建築の建物が点在するのも、興味を引くポイント。

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「仲屋町(すわいちょう)」の紹介看板。

各通りには地名の由来を紹介する看板が掲示されているので、散歩の途中にぜひ一読を。町をより深く知ることで、散歩がもっと楽しくなるはずです。

【antiqunara】ずっと使い続けたい、美しいアンティーク

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永原町通りは、その一部が国の重要伝統的建造物群保存地域に指定されています。

永原町通りにある築120年ほどの古民家に、白いのれんがかかった一軒を発見。ここは、名前もそのまま「co-minka(コミンカ)」。アンティークショップ「antiquenara(アンティークナラ)」とイートインもできるフランス菓子店が同居する「co-minka」には、近江八幡の町の空気感をそのまま閉じ込めたような、レトロさとわくわくが詰まっていました。

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店内の商品レイアウトもおうちインテリアの参考になりそう。

もともと古物好き、雑貨好きだったというオーナーの奈良岡さん。アンティークショップに足しげく通ううちに、店主から「そんなに好きなら自分でもやってみたら?」と声をかけられたことが、自分でお店をはじめるきっかけになったそうです。

驚くべきは、その後の行動力。ショップの店主に商売の指南を受けてオンラインショップをスタートさせたあと、「お客さんの顔が見たい」と日牟禮八幡宮などで行われている骨董市や蚤の市に積極的に出店していたのだそう。多くの人との出会いを経て、2017年9月に現在の古民家に移転したものの、まだ屋内のほぼ半分は廃墟状態。古民家を改修して「co-minka」が誕生したのは、2020年4月のことでした。

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シンプルな食器から絵柄が美しいものまでそろう。

この日、お店ではベルギーから届いた新作アイテムを確認中。奈良岡さんは年に2回ほどベルギーやフランスを巡り、ブロカント(生活骨董を販売する蚤の市)を中心に買い付けを行うそう。商品をセレクトする基準は、これからも日常で使い続けられるものかどうか。そして、自身がビビッとくるかどうかです。日本にいる間にも、ベルギー在住のバイヤーとリモートでやりとりしながら、必ず自分の目で確かめることにこだわっています。

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<フランス/サルグミンヌ>カップ&ソーサー7,700円、プレート6,600円~

奈良岡さんの“好き”が詰まった店内に数多く並ぶのは、食器類です。写真の食器は、フランスで1784年に創業し、ナポレオンも愛用したと伝わるほどの有名窯「サルグミンヌ」のもの。十数年前に廃業してしまったため、もう二度と生産することができない貴重な一品です。

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<日本>「テーブル」66,000円~

店内でディスプレイに使用している什器も販売している商品のひとつであり、写真の丸テーブルは日本のアンティーク品。前オーナーが丸い天板に自分で脚をカスタマイズしたという、世界にひとつだけのオリジナルアイテムです。

そのほか、奈良岡さんが集めたカトラリーやグラス、瓶、ランプシェードなど、見ているだけでも楽しいアンティークの数々はスライドでチェックしてください。

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バリエーション豊富なランプシェードは2,000円台からラインナップ。おしゃれカフェの内装に使用するために購入する人もいるそうです。

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瓶は手のひらサイズのものなら500円、写真の大きなサイズのものは5,000円ほどで販売。蓋の有無やサイズ、形のバリエーションが充実しているので、なにを入れるか想像するのも楽しいアイテムです。

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ベルギーやフランス製の脚付きグラスも、2,000円台からずらり。ドリンクを飲むのはもちろん、デザートを盛り付けても素敵な印象に仕上げてくれます。

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ブロカントで見つけたというカトラリー類は2,000円台から。どれも軽いので、日常で使うのにぴったりです。

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奈良岡さんがひと目惚れしたという植物標本は、アートとして飾りたいアイテム。本物の植物に制作者のサインなどもしっかり残っています。

2025年4月19日(土)に「co-minka」が5周年を迎えることを記念して、「antiquenara」では“小さなパリの蚤の市”をテーマにしたイベントを開催予定。イベントではヨーロッパで買い付けしたばかりのアンティークアイテムもお披露目されるので、お楽しみに。

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antiquenara/co-minka(アンティークナラ/コミンカ)

滋賀県近江八幡市永原町中4
0748-43-0180
営業時間:11:00~17:00
定休日:水・木・金曜

【ホムピク】週末限定のお店でオリジナル家具や雑貨をチェック!

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松井亜希子exhibition「Blood vessel」展示より

オーダー家具を制作する店主が週末にだけオープンする、家具と生活雑貨のお店「HOMEPICNIC STOREHOUSE/ホムピク」。オリジナルの家具や雑貨を展示・販売するほか、生活道具やバッグ、古道具なども取り扱っています。

職人ならではの目利きでセレクトした商品は、素材や造りにこだわったものばかり。今回は、一部のオリジナル商品をスライドでご紹介します!

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「オリジナルスツール」18,000円~/天板は6カラー、脚は3カラーから自由に組み合わせできるスツール。昔使われていた工業的なスツールを、現代の生活に馴染むようリデザインしています。

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「ミニパレット」7,700円~/工業用パレットってかわいい。そんな思いつきで制作した広葉樹のミニパレットです。植物を置くなど、おうちのさまざまな場所で活躍してくれます。

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「ウッドプレート」9,900円~/高級な広葉樹でつくられたビッグサイズのプレートです。カッティングボードとしても食卓でも使いやすいシンプルさも素敵。

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「キャンバストート」16,000円~/極厚帆布とレザーで仕上げたオリジナルバッグは、フラップと長めの持ち手がポイントです。カラーはベージュと黒の2色展開。

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「DECONコインケース」各3,800円/ブランド名DECONの「D」がモチーフになっており、小銭とカード、折ればお札も入るミニサイズ。配色はそのときで異なる一点ものです。

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HOMEPICNIC STOREHOUSE/ホムピク(ホームピクニックストアハウス)

滋賀県近江八幡市永原町元16
0748-36-2959(土・日曜のみ)
営業時間:11:00~日没
定休日:月~金曜、祝日不定休

【yukiakari】毎日の暮らしに寄り添う“ちょうど良い”逸品

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築100年を超える古民家を修復したお店「yukiakari」は、“暮らしのなかで役立つ道具”を扱う雑貨店。店頭に並ぶ商品は食器や調理器具、布製品、季節の小物など幅広く、そのすべてをオーナーの岩本さん自らが工房を訪れたり、実際に使ってみたりしてセレクトしたものばかり。

それぞれの商品が持つストーリーを知り、その使い勝手を聞くことで、お気に入りのアイテムにもっと愛着が湧いてくるかもしれませんね。スライドでおすすめ商品をご紹介するので、自宅にある姿を想像してみてください。

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出西窯「土瓶(中)」18,000円、「番茶椀」1,550円/島根の出西窯では、粘土や釉薬、薪などすべての材料を島根県産にこだわっています。“道具としての使いやすさ”を感じる商品です。

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「山一せいろ」身12,650円、蓋13,750円/サイズ:24cm/長野県で木製品を製造する「山一」のせいろは、国産ひのきを使い職人が手づくりしています。香り高さが魅力です。

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「BAILER」15,400円/容量:25L/岡山を拠点にアップサイクルによるものづくりを中心に行う「3sun(サン)」発のベイラーバッグ。使いやすいバケツ型の2way仕様です。

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Yukiakari(ユキアカリ)

滋賀県近江八幡市大房町390
営業時間:11:00~日暮れごろ
定休日:不定休(Instagramに掲載)

※掲載情報は2025年2月時点のものです。店舗・商品情報などは変更になる場合があります。

写真/HOMEPICNIC STOREHOUSE、yukiakari、小林梢
文/小林梢

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