受け継がれる技と記憶が、定番を名作に変える シェ シロ 笹倉大助 笹倉瀬利奈 25年8月号
神戸・三ノ宮で開業し今年で10周年。水色とグレーのファザードが印象的な「シェ シロ」は、全国の料理人達が「神戸に行くならここへ」と足を運ぶ、プロにも熱く支持される人気店だ。
お目当ては伝統的、かつ郷土性を感じるフランス料理。黒板には前菜10品以上、メイン10品以上がずらり。気の遠くなるような仕込みの数々と、繰り返しのなかで磨かれた職人技が、今やフランス本国でも味わうのが難しくなった「本物の味」を生み出している。
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笹倉大助（ささくら だいすけ）
1975年、兵庫県生まれ。神戸で修業の後2001年に上京、赤坂「オーバカナル」を経て05年から4年間渡仏。ブルゴーニュ、バスクなどの星付きの店で働く。帰国後「レスプリ・ミタニ」（六本木）、「ヴィロン」（渋谷）などに勤務。15年、神戸で「シェ シロ」を開業。
笹倉瀬利奈（ささくら せりな）
1976年、兵庫県生まれ。辻調理師専門学校を卒業後、同校職員に。99年「オーバカナル」（原宿）に入り、2000年「ローブリュー」（表参道）へ。06年に渡仏し、バスク「シェ・シロ」で2年半修業。帰国後、ローブリューのスーシェフを経て15年「シェ シロ」を開業。
CHEZ CHILO（シェ シロ）
兵庫県神戸市中央区琴ノ緒町5-4-19 1F
Instagram chilo.kobe
text: Reiko Kakimoto photo: Kenta Yoshizawa