東京都「青梅市」での子育て体験談。子育て支援情報や子育てにおすすめのエリアを紹介
青梅市は、豊かな自然環境に恵まれていながらも、青梅街道沿いを中心にショッピング施設や飲食店などが多く、利便性が高い街です。
私は生まれも育ちも青梅市で、地元の保育園で働いていました。妊娠を機に退職し、青梅市で住まいを購入しました。もうすぐ2歳になる男の子を子育て中です(2025年1月現在)。
まだ保育園には通っていないため、日中は息子と2人で過ごしています。家の近くには緑のあふれる公園や育児相談のしやすい子育てひろばがあり、毎日行き先を考えることが楽しみです。
今回の記事では、育児中の私が「青梅市での子育ての魅力」について実体験を交えて紹介します。
青梅市で子育て中
はじめに青梅市の概要をみてみましょう。
青梅市の概要
青梅市は、東京都の多摩地域北西部に位置する市です。総面積は103.31平方キロメートルあり、その6割以上を森林が占めています。御岳渓流は環境省から「名水百選」に選定されており、多摩川や霞川などの豊かな水にも恵まれたエリアです。
青梅市は名前の通り「梅」が有名で、梅の花が咲くと辺り一面に甘い香りが広がります。梅以外にも、御岳山の紅葉や吹上しょうぶ公園の菖蒲など、四季折々の絶景が見られるスポットが多いです。
市内にはJR青梅線の鉄道が通り、新宿までは1時間ほどでアクセスできます。また、東京都新宿区から青梅市に至る青梅街道や、高速道路網につながる圏央道青梅インターチェンジがあり、都心や他県への利便性も高いです。
わが家が子育て環境に青梅市を選んだワケ
私たち夫婦は、子どもが生まれたら一戸建てに住みたいと考えていました。私たちが生まれ育った青梅市を子育てする場所に選んだのには3つの理由がありました。
子育て環境に青梅市を選んだワケ(1)都内でありつつも自然が豊か
私は、子どもには季節の自然を感じながらのびのびと育ってほしいと思っていました。青梅市は遊歩道や公園に緑が生い茂り、散歩のときや遊んでいるときに、身近に自然を感じられます。春には桜、秋にはイチョウやもみじなど、季節によって木々が色を変える姿は、大人も子どもも目を奪われる風景です。
子育て環境に青梅市を選んだワケ(2)子育て支援が充実している
青梅市で出産と子育てをした私の母の話では、子どもの成長に合わせた支援を受けられて、経済的にも子育てがしやすかったそうです。このような経験談を聞いていたこともあり、私は青梅市を子育てする街に選びました。
妊娠中は、初めての子育てに不安を感じることもありましたが、市内には子育て交流の場や専門知識を持つ方に育児相談ができる場が多くあります。そのため、今ではいつでも相談できる安心感もあり、楽しく子育てできています。子育て環境に青梅市を選んだワケ(3)公園や遊び場が多い
わが家は平日に夫が通勤で車を利用しているため、息子と私で外出する際はベビーカーを使っています。車がないと不便かと思っていたのですが、徒歩圏内に息子と出かけられる場所がたくさんあり、困りませんでした。
周辺には公園が徒歩10分圏内に5ヶ所、子育て支援センターも1ヶ所あります。公園ごとに設置されている遊具が異なるため、子どもが遊び飽きるということもありません。下校時刻を過ぎると、各公園で小学生たちが仲良く遊んでいる姿を見られるので、見ている私も嬉しい気持ちになります。
実際どう?青梅市の子育て
ここからは、実際に住んでみて感じた青梅市の子育て事情や支援情報を伝えします。
数字で見る青梅市の子育て事情
青梅市の人口は129,105人で、その内0~14歳の子どもの人数は11,860人です(2025年1月現在)。2010年の年少人口は17,992人だったので、減少傾向にあります。
青梅市は人口減少対策として、子育てしやすい環境や整備、地域コミュニティの支援など、さまざまな施策に取り組んでいます。
〈青梅市の保育施設(2025年1月23日現在)〉
・私立保育所31園
・私立幼稚園6園
・認定こども園3園
・家庭的保育事業所2園
・小規模保育事業所3園
2024年4月1日時点のデータでは、待機児童数は2人でした。青梅市では、待機児童数を解消するために、施設整備や家庭的保育、小規模保育の充実などの施策を行っています。
青梅市の子育て支援情報
続いて、支援情報について見ていきましょう。青梅市は妊娠期から出産・子育て期まで、必要な支援につなぐ相談支援と、妊婦や子育て世帯への経済的支援を多く実施しています。
実際に利用してみると、精神的にも経済的にも助けられた場面がたくさんありました。その中でも独自性の高いものや私が特におすすめしたい支援情報を紹介します。
子育て支援制度の最新情報は、青梅市の公式ホームページで確認できます。青梅市の子育て支援情報(1)乳幼児・義務教育就学児・高校生等医療費助成制度
乳幼児・義務教育就学児・高校生等医療費助成制度は、小学生就学前の乳幼児、義務教育就学児および高等学校等の就学期の子を養育している方などに、医療費の自己負担の全額または一部を助成するものです。
息子は1歳を過ぎてから発熱や感染症などで体調を崩すことが増えました。しかし、この制度を利用することができて経済面で非常に助かりました。青梅市の子育て支援情報(2)親子の集いの場でもある子育てひろばが充実
市民センターなどで実施されている子育てひろばは、子どもが自由に遊べる場であり、親子の集いの場でもあります。子育てに関する情報収集や子育て相談ができるので、0歳児から就学未満児を子育て中の方におすすめです。
青梅市の保育園で実施している子育てひろばは13園あり、園庭の開放や親子参加の行事、育児講座などを開催しています。参加しているほかの保護者の方と情報交換をしたり、保育園で子どもたちが遊んでいる姿を見て園生活をイメージしたりすることができます。
外遊び型子育てひろば「はらっぱ」では、保育資格を持つスタッフが親子の外遊びをサポートしてくれます。夏は水遊び、秋は木の実や落ち葉遊びなど、季節を感じながら外遊びを楽しめます。申込不要で、当日はいつでも出入りができるため、子どもの様子を見ながら気軽に参加することが可能です。青梅市の子育て支援情報(3)青梅市ファミリー・サポート・センター
青梅市ファミリー・サポート・センターとは、地域の中で助け合いながら子育てをする有償のボランティア活動です。育児の援助を行う方と、育児の援助を受ける方が会員になっています。
保育所や学童保育などの送迎やその前後のお預かり、保護者の通院やリフレッシュ時などのお預かりに利用できます。
利用時間:7:00~21:00
利用料金:1時間あたり700~900円(曜日、時間帯によって異なる)
問合せや入会の申込先は下記のとおりです。
事務局:青梅市ファミリー・サポート・センター
所在地:東京都青梅東青梅1‐2‐5東青梅センタービル3階
アクセス:JR青梅線「東青梅駅」南口から徒歩2分
受付時間:8:30~17:00
センター休業日:土・日・祝日・年末年始青梅市の子育て支援情報(4)子育て相談窓口
子育てひろば以外にも子育てで困ったときに相談できる窓口があります。
例えば、「子育て世代包括支援センター」には、保健師や助産師などの資格を持つ「母子保健コーディネーター」と、「臨床心理士」の方が在籍しています。妊娠中から出産後の子育てまで、不安に感じることを相談できる場所があると、非常に心強いでしょう。
〈青梅市の主な子育て相談窓口〉
・子育て世代包括支援センター(妊娠期から子育て期の総合相談窓口)
・こども家庭センター(子どもとその家庭に関する相談窓口)
・青梅市教育相談所(就学等に関する相談)
そのほかにも複数の相談窓口があります。相談内容に応じて問合せ先が異なるため、詳しくは青梅市の公式サイトをご確認ください。青梅市の子育て支援情報(5)青梅市子育てアプリ「ゆめうめちゃんの子育て・予防接種ナビ」
「ゆめうめちゃんの子育て・予防接種ナビ」は、青梅市からのお知らせや予防接種の予定日などが分かる、青梅市子育て応援アプリです。市内の遊び場や、子育て講座・親子で参加できるイベントなどの情報が満載です。
私は産後にアプリを活用し始めたのですが、特に0歳児の予防接種が多い時期に重宝しました。生年月日を入力すると予防接種のスケジュールが自動で作成されるので、予防接種の種類やスケジュールの把握がしやすかったです。
青梅市の子育て体験談
ここからは、私が実際に青梅市で子育てをして感じた魅力やおすすめスポットを紹介します。
青梅市で子育てをする魅力
私が現在住んでいる地域は、車で15分圏内に公共施設がそろっています。市役所での手続きや健康センターでの検診、夜間休日診療の受診時など、小さい子どもを連れて移動する時間が短いので、大変助かりました。駅にも近いエリアなので、遊び場や公園、スーパーや飲食店も多く、利便性が高いです。
住宅街の中にある公園や遊歩道にも緑があふれています。歩みを止めて深呼吸をすると、澄んだ空気が体に入ってリラックスできるところが私は気に入っています。
青梅市の子育て環境
続いて、実際に子育てしていてよかったと感じた青梅市の子育て環境です。
青梅市の子育て環境(1)季節や伝統のイベントが充実している
青梅市は季節ならではの行事や伝統イベントが多いです。ここでは、家族向けのイベントを紹介します。
〈青梅市の主なイベント情報〉
・2月下旬~3月下旬:吉野梅郷梅まつり
・4月8日~5月下旬:つつじまつり(別格本山 塩船観音寺)
・5月:青梅大祭
・6月:吹上花しょうぶまつり(吹上しょうぶ公園)、蛍をみる夕べ
・8月:納涼花火大会
家族でイベントに参加すれば、青梅市の自然や伝統を一緒に体験できます。各イベントの日程や詳細については、青梅市の公式サイトで確認できます。青梅市の子育て環境(2)子育て支援センターはぐはぐ
「子育て支援センターはぐはぐ」は、保育室が広く、子どもたちがのびのびと遊べる施設です。乳児室と幼児室が分かれているため、月齢が低い赤ちゃんでも安心して遊ばせられます。親同士のコミュニティの場にもなっており、休日は特に利用者で賑わっている印象です。
支援センターでは、読み聞かせや製作といった毎月のイベントに加え、夏まつりやクリスマス会などの季節ならではのイベントもあります。気になるイベントがある際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。
施設名:子育て支援センター はぐはぐ
所在地:東京都青梅市新町2‐21‐9
アクセス:JR青梅線「小作駅」東口から徒歩約20分
開館時間:9:00~17:00
休館日:毎月第2月曜日(この日が祝日の場合はその翌平日)
年末年始(12月29日~1月3日)青梅市の子育て環境(3)わかぐさ公園
わかぐさ公園は、青梅市を代表する広大な公園です。公園内には、乳児から小学生までが楽しめる遊具のほか、広場や散策路があります。休日にはレジャーシートやテントを広げ、休憩をしながら遊んでいる家族の姿を見かけることが多いです。
公園には野球場や小学生以下が利用できるこどもプールが併設されていて、夏は親水施設(ポップジェット噴水)で水遊びができます。
施設名:わかぐさ公園
所在地:東京都青梅市河辺町8‐14‐3
アクセス:JR青梅線「河辺駅」北口から徒歩約15分
駐車場:135台(無料)
駐車場利用時間:9:00~22:00
青梅市の住まい情報
実際に住むとなると、気になるのが家賃です。青梅市の2LDK・3K・3DKの家賃相場は、8.66万円でした。これに対して、隣接する羽村市の2LDK・3K・3DK の家賃相場は、9.75万円です。
羽村市は1つ隣の駅で都内へのアクセスにあまり差はありませんが、青梅市の方が1万円ほど低いです。家族が増える可能性を考慮すると、部屋数の多い物件をお得に借りられるのは嬉しいですね。
青梅市の子育て世帯におすすめのエリア
ここでは、青梅市の中でも子育て世帯が多い、おすすめエリアを見てみましょう。
青梅市の子育て世帯におすすめのエリア(1)新町エリア
新町は、青梅市の中で世帯数が最も多い町です。青梅街道沿いに商業施設が並んでおり、その付近にはスーパーやホームセンター、育児用品店などもあります。
また、住宅街の中にも公園が多く、子育て支援センターはぐはぐや東原公園水泳場などの遊び場もあることから、子育て世帯におすすめのエリアです。
青梅市の子育て世帯におすすめのエリア(2)河辺駅周辺
河辺駅周辺にある青梅市中央図書館には、小さい子向けの絵本コーナーに小上がりがあり、ゆったりと絵本を読めます。
この図書館には、小さなお子さんの一時預かりをしてくれる「ち~のんクラブ」があります。利用時間は1回1時間で、生後6ヶ月から未就学児が対象です。
事前に申し込みが必要ですが、子どもを預けてゆっくりと自分の本を探したい方は、ぜひ利用してみてください。定員の空きがあれば、当日の申し込みや利用時間の延長も可能です。
「ち~のんクラブ」の詳細は、「青梅市図書館」の託児サービスのご案内を確認ください。
河辺駅前には、大型の店舗があり、周辺には総合病院や市役所などの公共施設がそろっています。わかぐさ公園や下久保公園など、緑あふれる公園も多く、自然を感じながら思いきり子どもを遊ばせられるエリアです。
青梅市は自然に触れながら、のびのびと楽しく育児をしたい方にぴったりな街
私は子育てを始めて2年も経っていませんが、青梅市が子育てをしやすい環境を目指して変化しているのを感じています。今回紹介した内容以外にも、さまざまな子育て支援制度や子育て世帯におすすめのスポットなどがあります。
古きよき文化や自然があり、子育て世帯に優しい青梅市。自然の中でのびのびと楽しく育児をしたい方は、青梅市での暮らしを検討してみてはいかがでしょうか。
この記事では画像に一部PIXTA提供画像を使用しています。