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「『バトル・ロワイヤル』のパクリだ」タランティーノに批判された『ハンガー・ゲーム』出演者が反論 ─ 「確かに似た題材ですけど」

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映画『ハンガー・ゲーム』シリーズは、日本の『バトル・ロワイヤル』のパクリ?クエンティン・タランティーノの批判に、『ハンガー・ゲーム』側のキャストであるジョシュ・ハッチャーソンが反論した。

2008年にスーザン・コリンズによる原作ヤングアダルト小説が刊行され、2012年に実写映画第1弾が公開された『ハンガー・ゲーム』は、ティーンの少年少女がテレビ中継される中で最後の一人になるまで殺し合いを強制される様子を描いた物語。映画は前日譚『ハンガー・ゲーム0』(2023)を含む全5作が登場する一大フランチャイズとなっている。

一方『バトル・ロワイヤル』といえば、高見広春による1999年の原作小説を基に、2000年に漫画化され、 深作欣二監督による実写映画も製作された作品。「今日はみんなに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」のセリフとともに、中学校のクラスメイト同士が殺し合いをさせられるという衝撃的な内容で、当時の日本においてセンセーショナルを巻き起こした。

『ハンガー・ゲーム』『バトル・ロワイヤル』ともに、独裁体制下で10代の若者がデスゲームを強いられるという構造が共通する。古今東西の映画作品に精通する筋金入りのシネフィルであるタランティーノはポッドキャスト番組にて、「21世紀のお気に入り映画」第11位として映画『バトル・ロワイヤル』を挙げながら、「どうしてこの日本の作家がスーザン・コリンズを訴訟しなかったのか、理解できない」と主張していたのだ。

タランティーノは、「あいつら(『ハンガー・ゲーム』)は本(『バトル・ロワイヤル』)を丸ごとパクりやがった!アホな書評家どもは『バトル・ロワイヤル』という日本映画のことは観ていないもんだから、アホ書評家どもは彼女を非難しなかった。“これまで読んだ中で最も独創的な作品ですね”とか抜かしやがる」と、日本作品を擁護しながら『ハンガー・ゲーム』を糾弾。「でも映画評論家たちの方は、映画を観てすぐに、“何だよコレ!もろPG版『バトル・ロワイヤル』じゃないか!”って分かったのに!」。

この発言が話題になると、『ハンガー・ゲーム』シリーズ1作目から主要キャラクターのピータ・メラーク役を演じているジョシュ・ハッチャーソンは、ついにイベントにて言及。「確かに似た題材ではありますね。でも、誰だって何かから拝借しているものですよ」とコメントし、タランティーノの直接的な批判をなだめた。

なお、『ハンガー・ゲーム』原作者のスーザン・コリンズは2011年の時点で、自書の原稿提出時には『バトル・ロワイヤル』を全く知らなかったと語っている。「その時に始めてその話を聞いたので、(『バトル・ロワイヤル』を)読んでおいた方がいいですかと担当編集者に確認しました。彼には“いや、君の頭の中にあの世界を取り込みたくない。今のまま書き続けてくれ”と言われました」。

いわゆる「デスゲーム」ものの題材は古来からあるものだ。例えばギリシャ神話の「ミノタウロスを殺すテセウス」は、アテネにて毎年7人の少年少女が生贄として迷宮に放り込まれた後、全員が怪物ミノタウロスの犠牲となり続けた残酷な物語。実はコリンズ、この神話こそが『ハンガー・ゲーム』にとって最大の着想元になったと過去にことがある。

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