「グラスが変わると、ワインの香りと味わいは、どこまで変わるのか?」1756年創業、268年を迎えるリーデルが届けるワイングラスの宇宙
268年以上の歴史を持つワイングラスの老舗、『リーデル』
福岡では、博多阪急と岩田屋本店に公式ショップをかまえる268年以上の歴史を持つワイングラスの老舗、『リーデル』。その歴史は、オーストリア、ザルツブルグでモーツァルトが誕生した年と重なると聞けば歴史の長さと重みに驚く。1756年の創業から現在のリーデル家11代目当主のマキシミリアン・リーデルにわたるまで優れたガラス製品を生み出してきたリーデル社は脈々とその歴史を刻み続けている。
リーデルのグラス開発はリーデル社独自で行うのではなく、世界中のワイン生産者たちと共に納得のいくまでワークショップ(テイスティング)を繰り返し、最適な形状を探し当てるプロセスを経て決定されるのだという。ワインの個性を引き出すグラスとして生み出されたリーデルのラインナップは現在、140種類以上にのぼる。多種多様なワインの個性を的確に捉え、ワインとグラスのベストマッチを選ぶリーデル社の哲学は、世界中のワイン愛好家たちに圧倒的な信頼と究極の贅沢を提供している。
福岡でも様々な機会にリーデルのグラスを体験できる企画を行っている。去る8月23日には、「レストランひらまつ 博多」において、九州ワインの雄、大分の安心院葡萄酒工房の工房長・古屋浩二氏を迎え、安心院ワインとフランス料理のマリアージュを堪能しながら、リーデルのグラスの魅力に迫る一夜が開催された。リーデルのブランドアンバサダーである庄司大輔氏によるワイングラスのレクチャーでは、招待されたゲスト等からグラスの神秘に感嘆の声があがる場面がいくつもあった。
また、来たる11月25日には、当主のマキシミリアン・リーデル氏が来日し、ザ・リッツ・カールトン福岡において「ワイングラス・テイスティング・セミナー」が開催される。マキシミリアン・リーデル氏は、2013年にリーデル・クリスタルの社長に就任。ステム(脚)のないワインタンブラー〈ジ・オー・ワインタンブラー シリーズ〉の生みの親としても知られている。現在会社経営を担う傍ら、リーデルのグラスやデカンタのデザイナーとしても活躍している。
会場では、マキシミリアン・リーデル氏が「グラスが変わると、ワインの香りと味わいは、どこまで変わるのか?」をゲストの味覚・嗅覚・触覚で体感させてくれるという。日本ではプロフェッショナル向けにしか行ってこなかったマキシミリアン・リーデル氏による日本初の一般消費者向けセミナー。チケットはすでに満席となる人気ぶり。ワインとグラス。二つのベストマッチを選ぶこの世界は、宇宙を思い浮かべるように神秘的だ。