藤枝MYFCのエース矢村健、清水とのダービーで完璧な崩しから今季14ゴール目も「勝てなければ…」
9月22日に行われたJ2藤枝MYFC-清水エスパルスの県勢対決で、藤枝のエース矢村健選手が4戦連発となる今季14ゴール目を決めました。鮮やかな連係からのクロスに完璧なタイミングで走り込んだ得点でしたが、最後は2−3で逆転負け。個人の結果以上に4試合ぶりの黒星を悔しがり、「ここから1人1人がもっとサッカーに向き合っていきたいです」と次節を見据えました。
一問一答
ー勝ち点3が是が非でも欲しい試合だった。
「プレーオフ圏に入るためにも(ライバルチームとの勝ち点差が)拮抗(きっこう)している中、勝ち点3がすごく大事だと分かっていましたし、いつも通り臨もうとして先制したのは良かったですが、ボール保持できなくなったところから守備に回って3失点してしまったのが、ゲームを分けたのかなと思います」
ー先制点は完璧な崩しだった。
「左サイドを崩していた時、新井選手が出したボールに抜け出した梶川選手が顔を上げて自分の位置を確認してくれていたので、いいボールに合わせるだけでした。しっかりコースに流し込むことができました」
ー後半は押し込まれる展開。押し返すには何が必要だったか。
「メンタル的な問題だけだと思います。もちろんエスパルスさんもすごくうまくボールを回して、隙をついてくるようなプレーはありましたが、そこに目を奪われすぎて、自分たちがやるべきことを見失ってたと思います。
もっとプレスをかけたり、ボールを保持したりできていたら、違ったゲーム展開になったと思います。そこで1失点で抑えられれば盛り返すことができた可能性はあるかと思いますけど、それは『たら』『れば』なので、今日の反省を次に生かすしかないと思います。この結果を受け止めて、また次節へ向かってやっていきたいと思います」
ー後半の清水は戦い方を変えてきた。
「サイドで優位を作られていたので、そこの守備でブロックを敷くか、ハイプレスに行くのかの使い分けが必要でした。そこはコミュニケーションやメンタル面も関係してくると思うので、試合を上から(映像で)見て、どうするべきだったのかというのを次に生かしていけばいいのかなと思います」
ー内容に関してはプレーオフ進出へ自信がつくのでは。
「個人的には結果も出てますし、首位に立った清水にもできるというところは見失ってはいけないと思います。反対にできていないところもあるので、そこはしっかり修正しないといけないです。それをどうするかで、今後の結果は変わってくると思います。
本当にやるだけなので、もっともっと突き詰めて、言葉だけではなく、全員がシーズン終わるまでサッカーにしっかり向き合っていきたいと思います」
ー“ダービー”と認められる試合をしなければいけないと話していた。
「勝てなければ、そう思わせられないと感じています。『いい試合をしたね。でも、勝ったのはエスパだよね』となるのは悔しいです。トップ6に入って、昇格プレーオフに勝って、同じステージに立つしかないと思っています」