「子ども第三の居場所」9月開所 社協運営し学習や生活支援 伊賀
三重県伊賀市上野忍町で8月23日、経済状況や家庭環境などに課題を抱える小学生らを対象に、学校や自宅以外で安心して過ごせる「子ども第三の居場所『いがっこの家上野忍』」の落成式と協定書調印式があった。県内4か所目で、9月にオープンする。
施設は市社会福協議会が運営し、建物は通所介護施設として市社協が取得した木造平屋の約175平方メートルを改築した。学習コーナーを始め、キッチン、浴室などを備えている。改築費5000万円と3年分の運営事業費2880万円はB&G財団(東京都港区)が市を通じて助成する。
開設時間は年末年始や祝日を除く月水金の午後3時から同8時で、定員は20人。アルバイトを含めたスタッフ4、5人が個性や状況に応じた学習支援、食事の提供など生活支援のサポートに当たる。利用は無料だが、事前登録制。当面は上野西小と久米小の両校区が対象になるという。
式典では市社協の平井俊圭会長が感謝を述べ、B&G財団の菅原悟志理事長は「集まってくる子どもたちが楽しく笑顔で過ごせるかが重要。地域の人が子どもたちを支えて頂きたい」とあいさつした。
問い合わせは同施設(0595・41・0146)へ。