藤枝MYFCの前田翔茉(清水桜が丘高出)と平尾拳士朗(藤枝東高出)、名門出身の若手2人が来季の逆襲を誓う!
前田「得点にこだわる」、平尾は「ゴールとアシストで2桁」と決意!
J2藤枝MYFCが今季の練習を打ち上げました。若手が成長したシーズンでしたが、試合に絡めず悔しい思いをした選手も。今季、常葉大から加入したルーキーMF前田翔茉選手(清水桜が丘高出)は11試合の出場で1アシスト。大卒2年目のFW平尾拳士朗選手(藤枝東高出)も11試合と、1年目の18試合から出場機会を減らし、ゴール、アシストともありませんでした。ともに名門出身の県勢2人が逆襲を期す来季へ決意を語りました。
前田翔茉選手 一問一答
ー1年目は悔しいシーズンだった。
「ふがいなかったです。大学サッカーでやってきたことが間違っていなかった部分もあるんですけど、プロの世界に入って学ぶことが多かったです。そういう面では成長できたと思います。この1年の経験をこれからどう生かすかでサッカー人生は変わってくると思います」
ープロでもやれるなと思った部分は。
「開幕戦はメンバー入りしましたが出場できず、2戦目のジェフ千葉戦で途中出場しましたが、圧倒されました。『俺はここで本当にやっていけるのか?』というところまで落とされました。でもその経験を経て、自分が憧れていたクラブである清水エスパルス戦に2戦とも出場できました。結果は2試合とも負けましたが、シーズン後半のホーム戦では同期の浅倉廉選手のゴールをアシストできて、数字を一つ残せたのは自信につながりました」
ー「このプレーでプロで飯を食っていくんだ」という売りは。
「正直、今はチームメートやサポーター、他クラブの選手から見ても『前田翔茉の武器って何だ?』となると思います。それはこの1年、模索しながらやってきて、やはりスピードやパンチ力のあるシュートだと思います。本音は左サイドをやりたいんですけど、競争も激しいので、そこで勝つことを大事にしつつ、与えられたポジションでどれだけ結果を残せるかも大切になります。シーズン終盤はシャドーや右サイドにも入ったので、そこで藤枝の攻撃をけん引しなければいけないと感じています」
ー来季に向けて。
「全てにおいてレベルアップが必要ですし、須藤監督やスタッフに『前田、使ってみたいよね』と思わせられるよう、キャンプから自分の武器を存分に出していけるようにしたいです。今季はノーゴールだったので、地元の藤枝に恩返しができるようもっと得点にこだわりたいです。30試合以上出場、5ゴール5アシストを目標にやっていきます」
平尾拳士朗選手 一問一答
ー今季を振り返って。
「初出場初先発となった4月の水戸戦からチームが4連勝し、その間はずっと先発出場して貢献できたかなと思います。ただ、1年目より出場試合数が減っているのでシンプルに悔しかったです」
ー足りなかったものは。
「試合に出ている時期に結果を残せなかったことが一番の要因かと思います。ゴールやアシストという数字を残さなければいけませんでした。昨年からプロ初ゴールもまだ取れていません」
ーFW登録だが主戦場はボランチ。
「大学時代は前線での出場が多かったですが、今季の出場は基本的にボランチです。個人的には守備やビルドアップでボールを失わないこと、パスコースを瞬時に見つけるところは成長したと思います。その上で課題は縦パスや前を向く回数が少なかったこと。前線ならミスになっても後ろがいますが、ボランチだとボールを取られたら失点に直結する怖さがまだあります。もっと早くポジションを取って、前へのプレーをどんどん増やしていきたいと思います」
ー来季は勝負の年になる。
「同期入団のGK北村海チディやDF山原康太郎が先発に定着しました。自分が出られないのがすごく悔しいです。来季は攻撃的にいく部分で、ターンして前にボールを付けたり、ドリブルで運んだりすることを強く意識してやっていきたいと思います。もちろん自分がゴールを取りたい気持ちもあるんですけど、味方の得点をアシストするのが好きなので、ゴールとアシストの合計で2桁に乗せたいです」