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実写『白雪姫』失敗の理由にガル・ガドットが意見、政治的文脈を語る

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ディズニーによる実写版映画『白雪姫』の興行不振について、女王役のガル・ガドットが自らの見解を明かした。米が報じている。

本作は1937年の同名アニメーション映画を実写版として再創造したもので、白雪姫を『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)のレイチェル・ゼグラーが、女王役を『ワンダーウーマン』シリーズのガル・ガドットが演じた。もっとも2025年3月の劇場公開時は、米国興行収入8,720万ドル、海外興収1億1,847万ドルで、世界累計興収は2億567万ドル。既報によると総製作費は4億1,000万ドルで、劇場興行の損失額は3億ドル程度とされている。

『白雪姫』がヒットしなかった理由はさまざま議論されているが、ひとつがイスラエルとパレスチナの開戦後、本作が否応なく政治的文脈に巻き込まれてしまったことだ。ゼグラーはパレスチナ支持を公言し、イスラエルを非難。一方のガドットは、イスラエル国防軍で兵役を務めた経験もあり、イスラエルを支持している。

イスラエルのテレビ番組「The A Talks」──著名人がASD(自閉症スペクトラム障害)のジャーナリストたちと対話する世界的番組のローカル版である──に出演したガドットは、『白雪姫』の不振について問われると、「撮影は本当に楽しかったです」と振り返った。

聞き手が「レイチェル・ゼグラーがいない時は、ですか?」と意地悪な質問をぶつけても、ガドットは「レイチェル・ゼグラーとの共演もすごく楽しかったですよ。笑い、語り合い、楽しい時間を過ごしました。この映画は大ヒットすると確信していました」と話した。本編の撮影はイスラエルとパレスチナの戦争が起こる前、2022年に実施されていたのだ。

「しかし、10月7日のこと(開戦)があり、ハリウッドだけでなくさまざまな業界で、セレブリティや俳優、クリエイターに対し、イスラエルに反対する投稿をするよう強い圧力がかかりました。そして、実際にその通りになったのです。私はいつも、世界中の人々にイスラエルの状況や現実を説明し、理解してもらおうと努めてきました。けれども、最終的には個人がそれぞれに判断するものです。」

ガドットは、『白雪姫』がイスラエルとパレスチナの戦争に「大きな影響を受けた」といい「興行成績が振るわなかったことは残念です」と述べた。同時に、「成功するものがあれば、失敗するものもあるということです」とも。

このインタビューが話題になったあと、ガドットは自身のを更新し、発言の意図を改めて説明。「映画が失敗したのは外部からの圧力だけが原因ではありません。映画が成功・失敗する理由にはいくつもの要因があります。成功が保証されている映画などありません」と綴った。

「素晴らしいインタビューに参加できたことを光栄に思います。刺激的なインタビュアーの質問は心に刺さるため、感情的に反応してしまうこともあります。映画が公開された時、イスラエルに反対する方々が、非常に個人的、ほとんど本能的に私を批判していると感じました。私は女優ではなく、第一にイスラエル人として見られていると思ったのです。その視点から質問にお答えしました。」

番組のなかで、ガドットはロンドンでの映画撮影中にパレスチナ派の活動家に攻撃されたことも明かしている。「個人的に狙われ、攻撃を受けました。とてもつらい経験でした。非常に複雑で、不快な思いをしましたし、孤独を感じました」といい、今では「ミサイルの警報や現状にかかわらず、イスラエルにいるときが最も安全だと感じます」と話した。「イスラエルの外で、イスラエル人として過ごすことは以前よりもはるかに大変です。イスラエル以外の土地で仕事をするときは、常にセキュリティが付き添っているのです」。

なお、ゴールデングローブ賞の授賞式で黄色いリボンのピンバッジ(ガザに拘束されているイスラエル人の人質に連帯する意志を表明するもの)を着用しなかったことについては、「私はイスラエル人であることを誇りに思っています」と述べたうえで釈明した。

「ゴールデングローブ賞にはプレゼンターとして招待されましたが、ああいった場には多くのブランドが携わっており、さまざまなコラボレーションがあるため、非常に複雑な状況でした。仕事でピンバッジを着用するのは不適切だと感じましたが、それは間違いだったのかもしれません。」

『白雪姫』の監督は『アメイジング・スパイダーマン』シリーズや『(500)日のサマー』(2009)のマーク・ウェブ。観客からの支持は比較的高かったが、それでも劇場公開後から、ゼグラーとガドットの双方にSNSで個人攻撃がおこなわれ、“評価荒らし”も多数現れていた。

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