川島第五町内会 防犯ステッカーを販売 不審者けん制に一役
川島第五町内会(中村大利会長)は4月12日、外部からの侵入者や不審者をけん制する防犯ステッカーを町内の住民に向けて販売した。
昨今、住宅強盗などの被害につながる「闇バイト」が首都圏を中心に問題となっている。
保土ケ谷区内では昨年11月、不審な3人組が住宅の門を開けて敷地に侵入するという事件が発生。同町内会がある東川島町でも怪しい訪問販売員がいたという目撃情報があったことから、自宅の玄関先に貼付できる防犯ステッカーを販売することにした。
有料配布で当事者意識に
防犯ステッカーは1枚100円(1世帯2枚まで)で販売。中村会長は「町内会で無料で配られた物は、すぐに捨てられてしまうことが多かった。有料にすることで当事者意識が芽生え、皆さんの心に『大切に使おう』という気持ちが生まれると思った」と有料配布の経緯を説明する。
販売会場となった同町内会館には長蛇の列ができたが、町内会役員が見事なチームワークで速やかに提供。販売の知らせを回覧板のほか、町内会のグループLINEでも発信したこともあってか、多世代の住民が訪れて約30分間で数百枚の購入が見られた。購入した70代女性は「物騒な世の中なので、こうした啓発物はありがたい。自分の意思で買ったからには大切に使い、防犯意識を高めたい」と話した。
東川島町では今年3月に空き巣が発生。同町内会は夜間に年8回行う防犯パトロールや、月1回の青色防犯パトロール車での巡回などに注力する方針を示す。中村会長は「一人ひとりが自助・共助の意識を高め、『みんなでまちを守る』という強い気持ちになれれば」と力強く語った。