貸切スタイルのプールトラウトを満喫【茨城・水海道あすなろの里】奥の手を使ってニジマス手中
ここ数年で急激に人気上昇のプールトラウトフィッシング。その人気ゆえに週末ともなると各施設の混雑は必至となる。釣り人同士のトラブルで折角の釣行が台無しになったなんてことも少なからず耳にする。そこで今回、仲間(1人でも)とリーズナブルに貸し切れるという激レアのプールフィッシング「水海道あすなろの里」へ釣行してきたので、施設の紹介と併せてリポートしよう。
貸切のプールフィッシングでニジマス釣り
昨年仕事の関係で「水海道あすなろの里」を訪れた際、釣り堀やプールフィッシングがあることを知り、ぜひ仲間とここで釣りをしたいと思った。しかもこちらはプールフィッシングとしては珍しく貸し切り専用とのこと。
プールフィッシングで貸し切りとは激レアなので、さぞかし予約が取りにくいかと思いスタッフに尋ねると「認知度が低く、比較的空いています」とのことだった。
そこで筆者と同じく東京都釣りインストラクター連絡機構のメンバーである木下さんを誘って2月22日(土)に妻と3人で釣行した。
当日は晴れ。前半は無風だったが、次第に風が出てきた。筆者と妻はフライで、木下さんはルアーで挑むことにした。今回は午前のみ(3時間)での予約のため、オーソドックスなフライで釣れなければ、なるべく早めにテルテルやトラウトガムなどの奥の手を使いたいと考えた。
ちなみに、前もってドロッパーの使用の是非を質問したところ禁止とのことだった。
水海道あすなろの里
「水海道あすなろの里」とは、茨城県常総市に位置する市営の施設で、里山探検や田植え、芋ほり、蕎麦や味噌作り体験など様々なイベントが充実している施設となっている。
また、ふれあい動物園やミニ水族館、スポーツ施設や激安宿泊施設、レストランや日帰り温泉(土・日・祝日時間限定)もあるので、対象者を選ばない。
貸切のプールフィッシング
冬季限定のプールフィッシングは、そのスタイルとしてはかなり珍しく貸し切りのみとなっている。午前・午後またはその通しでの予約が可能である。
対象魚はニジマスのみで、スタッフによるとサイズは20~30cm位とのこと。数は少ないがレンタルタックルも用意されている(別料金)。
料金は貸し切りの割には格安(半日:1人2,000円×人数)で、念のため1人での貸し切りの料金をスタッフに尋ねたところ、それでも半日で2,000円とのことだった。
プールの広さは20m×13mなので、一度の貸し切りで多くても5人程度を目安とされているとのこと。HPにはルアー・フライ釣り場となっているが、テンカラも可能なので、テンカラ好きな方にもおすすめできるスポットだ。
しかし、放流は魚が減ってきたら適宜対応するとのことだったので、大量の魚を釣りたいという方には不向きな釣り場かもしれない。2025年2月現在、まだこちらのプールフィッシングの認知度はかなり低いので、穴場スポットと呼んでも良いだろう。
エサで釣る釣り堀も併設
また、プールフィッシング以外にも、通常エサでフナなどを釣る釣り堀(池)や金魚釣り堀があり、季節を問わず営業しているので、こちらも楽しんでほしい。
こちらでの釣りもレンタルタックルやエサが用意されているので、ビギナーの方にも気軽に楽しめることと思われる。
当施設の詳細についてはHPなどで確認されたい。
釣行開始
朝6時半に出発。自宅マンションの駐車場に着くと妻は「竿を忘れた」と言い取りに戻る。何をしに行くつもりだったのだろうか……。
渋滞もなく現地には8時に到着。
しばらくすると木下さんも現れて、受付前でタックルの準備を開始した。受付で料金を支払うと、注意事項などが書かれた用紙を渡され、プールへと案内された。
いきなりニジマスを連発
プールに着くとスタッフから、「排水溝が壊れていて水質がかなり悪いです。今日は工事のためこの後水位が10cm位下がります」との話があった。
確かに水質はマッディだった。さらに同スタッフから「先ほどエサを撒きましたが、あまり反応はありませんでした……」と伝えられた。
意気消沈の中、3人で一斉にスタート。その10分後、まずは木下さんのスプーンにヒット!
意外にも強い引きでなかなか寄ってこなかったが、釣れたのは目測30cm程の綺麗なニジマス。
その5分後ジグニンフで筆者もキャッチ。
しかしその後はパタリとアタリが訪れなくなってしまう。フライタックルで釣っていた妻は、後ろが狭くて上手くキャストができないと苦戦。
奥の手使用でニジマス手中
奥の手としてエッグフライやテルテルにフライをチェンジした妻も、相変わらずアタリがなく、ついにトレーラーでのずる引きを開始した。
筆者もフライをジグニンフからストリーマーにチェンジしてもアタリがないので、釣り開始1時間後に遂に同じく奥の手のトラウトガムを使用することにした。
終盤風が出てくると魚の活性が上がったのか、まずは妻に、次に木下さんに、最後に筆者にもヒットしたが皆バラシ……。
ようやく残り40分位で筆者はトラウトガムでニジマスをゲット。
木下さんもセニョールトルネードでキャッチ。
2人とも追釣成功でニンマリ。思わず延長して午後も釣りたくなってくるほどの活性になってきた。残り10分、筆者はさらにもう1匹釣って納竿。
結局木下さんは2匹、筆者は3匹、妻はバラシが数回で釣ることができなかったが、皆この貸し切りプールフィッシングを大満喫した。
アフターフィッシング
釣りの後は施設内の「里カフェ」で3人でランチにした。
談笑しながらの食事は釣り以上に盛り上がって楽しかった。ちなみに筆者は茨城県の郷土料理だという「つけけんちん汁」を冷たい蕎麦で食べてみることにした。
期待を遥かに上回る美味さに大満足。
木下さんと別れた後は、筆者たち夫婦お気に入りの千葉県野田市にあるインド・パキスタン料理店「HANDI(ハンディ)」でテイクアウトして帰ることにした。
施設から車で20分程度の距離なので、これからもこちらで釣りをした後には寄って帰りたいと思った。
当日のスペシャルカレーから、筆者はチキン・ニハリ(とろみ付きチキンカレー)、妻はダムカ・ゴーシュト(ヨーグルトとスパイスに漬け込んだマトンのカレー)をチョイス。さらにランチタイムのビュッフェから選ぶテイクアウトは割安なためムリ・チキン(大根とチキンのカレー)もオーダーした。
日本人の舌に媚びず、今回も期待を裏切らない美味さに大満足。常にお客は現地の方が8割以上占めている感じで大人気なのも頷ける。インド、特にパキスタン料理が好きな方には一押しの店である。
釣果につながったポイント
ここからは、釣果につながったポイントを振り返っていきたい。
早めの交換
短時間(3時間)の釣りなので、過去の実績などに捉われず早めにフライを交換したのが良かったと思った。木下さんはセニョールトルネード、筆者はトラウトガムといったお助け系アイテムで追加キャッチできたので、やはりこの手のアイテムは欠かせないと感じた。
ポイントの見極め
入口側から見てプールを4分割した場合、中央から右側手前にヒットポイントが集中した。
これが当日だけの現象なのかは不明だが、釣れたポイントを集中的に攻めてみたことも功を奏したものだと思われる。
まとめ
ぜひ、貸し切りプールフィッシング「水海道あすなろの里」でファミリーや釣り仲間とのんびりとした釣りをおすすめしたい!
当施設では、釣りだけではなく様々なイベントと組み合わせて遊ぶこともできるので、かけがえのない思い出になることに違いない。
<藤倉聡/TSURINEWSライター>