【トランプ関税】ブラックマンデーや世界恐慌がトレンド入り → 株を見てみたらヤバイことになってた
柔らかい日差しがカーテンの隙間から差し込む。小鳥のさえずりが晴れた空を喜んでいるようだ。街を歩くと、空の青とコントラストを描く並木の桜。ほのぼのと散歩したくなる光景である。
だが、日経平均株価は全くもってほのぼのしていない。むしろ激震。2025年4月7日は市場開始30分で2667円下落して3万1169円をつけた。4月2日まで3万5000円台だったことを考えると、桜散るどころか木が折れそうな勢いである。
・「ブラックマンデー」「世界恐慌」などがトレンド入り
じゃあ、4月2日に何があったのかと言うと、トランプ大統領が関税政策を発表したのだ。これは世界各国からの輸入品に「相互関税」をかけるというものなのだが、その政策や関税の高さに世界に衝撃が走っているのである。
ゆえに、株価暴落は日本だけの話ではない。新宿の野村證券ビルの街頭ビジョンで世界の株価を見ると、世界的に下落している。なんならアメリカも例外ではない。発表翌営業日は株価が上がっている国もなくはない状態だったけど、今日はガチでマイナス一色であった。
Xのトレンドにも「ブラックマンデー」「日経平均」「NISA」「世界恐慌」「パニック売り」などのワードがランクインしている。ヒエッ!
・損益を見てみたら
証券アプリをそっ閉じしている個人投資家も多いのではないだろうか。しかし、トランプのこのムーブと株価暴落について、ネットでは発信者のポジションによって是も否も意見がある。ただ、少なくとも、前代未聞のことなのは間違いないのでしっかり経過を見ておきたい。そこでアプリを開いてみたところ……
含み損が「-94万円」になってました。
ぐっはああああああああ!
一気に30万減ったァァァアアア!!
aaaaaaahhhhhhhhh……
勉強になります!!!
昨年のブラックマンデー超えの暴落以来の精神的ダメージを負ってしまった。血反吐吐きそう。空はこんなに青いのに。世界はこんなに美しいのに。
・EUも報復関税か
もちろん、注意すべきはここからの展開だ。現在、日経平均の暴落のメインは銀行株とテック株だけど、この2つはここ1年でめちゃくちゃ上がっていた業種だけに、株価だけ見たらまだまだ下落してもおかしくない。
また、中国が報復関税での対応をコメントしたことは以前の記事でお伝えしているが、ロイター通信によると、EUも報復関税を数日以内に発表することを目指しているという。世界が動いている。
はたして、この春の嵐の着地点はどこなのだろうか? 現状、世界中がそれを探している状態と言える。裏を返せば、誰の意見も手探りの予想であり鵜呑みにしない方が良いだろう。むしろ、着地するのかどうかも分からない。そんなわけで引き続き今後の状況を見守りたいと思う。
参考リンク:ロイター通信
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.