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『ジョーカー2』不振にワーナーCEO落胆、「一貫性のなさも問題だ」

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米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーCEOのディヴィッド・ザスラフは2024年11月7日(現地時間)の投資家向け電話会談にて、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の成績について「落胆」と表現し、スタジオの一貫性のなさを自己批判した。

『ジョーカー2』は、アメコミ作品として初めてヴェネツィア国際映画祭での金獅子賞やアカデミー賞で主演男優賞(ホアキン・フェニックス)に輝いた評判作『ジョーカー』(2019)の続編として鳴物入りで公開されたが、累計興収は製作費とほぼ同額の2億ドル。米メディアは1億〜2億ドルの赤字計上となると伝える。

米の報告によればザスラフはこの会談で、『ジョーカー2』の不調が次の同社の四半期業績に響く可能性があると認めた。「我々の映画スタジオでは、一貫性の無さというのも依然として問題になっています。最近の『ジョーカー2』の落胆の結果によって、その傾向はさらに強まりました」とした。

2023年には『バービー』の大ヒットに踊ったワーナーだが、2024年は一転して不振に見舞われた。『ジョーカー2』やといった約束されたはずの作品の悲劇的な興行不振は、映画ビジネスの先読みの難しさを示している。

米ワーナーはDCコミック原作作品をいくつかの世界観に分散して製作しており、ライバルのマーベル・スタジオのような一貫した戦略をとっていない(マーベル・スタジオも常に成功しているわけではないので、どちらの方法が優れているというわけでもない)。ザスラフはこの度、過去2年にわたって自社スタジオ内でフランチャイズ管理の改革を推進したと説明し、この戦略的転換が今後数年のうちに収益性を改善するはずだとの見通しを語った。同社は新たにDCスタジオを設立しており、スーパーヒーロー作品のフランチャイズ戦略を改めているところだ。

一方でザスラフは、テレビスタジオは好調であるとアピール。過去5年でもっとも収益性の高い年になると語り、ドラマ「THE PENGUIN -ザ・ペンギン-」について「時を超えて視聴を獲得できるもの」と手応えを語った。同作は映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のスピンオフシリーズで、毎話ごとに視聴者数を増やし続ける評判作となっている。今後は「ハリー・ポッター」の新実写ドラマシリーズも登場予定だ。

Source:Variety(,)、

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