3列独立シート&Wi-Fi完備! スターライト釧路号で札幌~釧路まで、約5時間のラクラク高速バスの旅
トイレ・電源・Wi-Fi付きの快適な3列独立シート車両で、札幌~釧路間を約5時間強で結ぶ「スターライト釧路号」。今回は北海道中央バスが運行する便に実際に乗車してきました。車内設備から乗り心地、途中休憩や釧路でのグルメ情報までを写真付きでレポートします!
札幌~釧路を結ぶスターライト釧路号
スターライト釧路号は、札幌駅~釧路駅を結ぶ、人気の都市間高速バス。車両はトイレ付きの3列独立シートで、昼行便のみ、1日に札幌発と釧路発を4便ずつ走っています。所要時間は、札幌駅~釧路駅で約5時間15分。冬期はプラス10分かかります。
スターライト釧路号は、北海道中央バス、くしろバス、阿寒バスによる共同運行便。今回はその中の、北海道中央バスの運行便に乗車してきました。
ではまず、車両内部の様子やシートについて詳しくご紹介していきますね。
スターライト釧路号はトイレ付き・3列独立シート車両
スターライト釧路号(北海道中央バス運行便)の車内は、3列独立シート仕様。最後列のみ4列となります。トイレ・カーテン・フリーWi-Fi・電源付きの車両です。
座席は座席幅にも奥行きにもゆとりあり。リクライニングを倒さなくても十分くつろげる余裕があるので、昼行便のみの運行であることを考えれば、むしろリクライニングはほとんど倒さない方が多いかもしれません。
リクライニングを倒す場合は、Maxでは体感で120度ほどまで倒れます。足元にはレッグレストとフットレストあり。また、背もたれのヘッドレストは上下に位置調節可能です。
座席の前面には、網ポケットと荷物掛け。各種の案内ボードのほかに、ゴミ袋もありますよ。ドリンクホルダーは足元にあるため、前座席の人がリクライニングを倒してもこぼれる心配がなくて安心。
座席脇には、携帯電話専用のコンセントあり。フリーWi-Fiの案内ボードも網ポケットに入っているため、手元で詳しく確認しながら接続できます。
アーム下にはミニテーブルが収納されています。また、足元にはスリッパがあり、自由に使うことができますよ。車内では靴を脱いでくつろぎたい派の人に嬉しいサービスです。
窓際の席にはプライベートカーテンがあります。ゆっくりお昼寝したい場合や、人目を気にせずくつろぎモードに入りたい時に便利です。
車内中央ほどにはトイレがあります。階段を降りていく形のため、利用時には足元にご注意くださいね。トイレの上にはおしぼりが置いてあり、自由に受け取れます。ただしおしぼりをトイレに流すのはNGなので気をつけて。
設備を確認したら、いざ、乗車!
【乗車レポート】7:40、札幌駅前3番乗り場から乗車
今回の乗車は、札幌駅側から。札幌発のスターライト釧路号としては朝いちばんの便になる、7:40発の便に乗車してきました。
取材日の朝は雨。乗り場となる「札幌駅前3番乗り場」は屋根付きバス停ですが、雨の日はやっぱり長く待つのはツラいな…なんて思っていたら、出発15分前にはさっそうとバスが到着してくれました。ありがたーい!
さっそく乗り込んだところ、札幌駅前乗り場からの乗客は私を入れて8名ほど。しかし発車してすぐのアナウンスによると、本日はほぼ満席とのことでした。そのため、座席移動は控え、荷物をほかの座席に置かないようにお願いしますとのこと。
その後、バスは「中央バス札幌ターミナル」「大谷地駅BT」でそれぞれ乗客を乗せ、釧路へと出発。昼行便だからかたまたまか、車内にはカーテンを下ろそうとしない人も多く、明るい車内でのバス旅となりました。
とくに印象に残ったのが、車内アナウンスの丁寧さ。「何かご質問はありますでしょうか?」「アナウンスの終了後に乗務員が車内を回りますので、わからないことがあったらお声掛けください」ととても丁寧で、安心できる感じがしました。
なお9:00過ぎ頃に、バスはPAでいったん停車。これは乗務員さん交代のためとのことで、乗客は外に出たり何かしたりすることもなく、そのまま再び発車となりました。
休憩は1回、十勝平原サービスエリアにて
順調にバスの走行が進み、「あと10分ほどで休憩予定のサービスエリアへ到着します」とアナウンスが流れたのが10:30頃。この日の休憩は河西郡芽室町の十勝平原(とかちへいげん)SAにて。
ちなみに時期によっては、十勝平原のほかに由仁PAでも休憩をする便もあるそうです。
アナウンスからほどなくして、バスは十勝平原SAへ到着! トイレやジュースの購入などのための、約10~15分間の休憩です。
「バスは10:45に発車予定です、それまでに車内へお戻りください」のアナウンスのあと、外へ。SAでは美味しそうなお店も並んでいましたよ。
定刻となって乗客の人数を確かめたら、バスは再び発車。一路、釧路へと向かいます。
12:50、釧路駅に到着!
途中でもう一度乗務員交代の時間を取って、バスが終点・釧路駅前に到着。到着直前にアナウンスが入り、実際の到着時刻は予定より5分ほど早めとなりました。
乗務員さん、ありがとうございました!
到着した釧路駅前8番バス停は、釧路駅前バスターミナルのすぐ前。釧路駅からもすぐ近くで、鉄道や次のバスに乗り換えるのも便利ですね。
スターライト釧路号は、車内でしっかりくつろげるバス。リクライニングはもちろん、フットレスト・レッグレスト・ヘッドレスト完備の座席は、昼行便なのについつい眠くなってしまうほど快適です。
また、札幌駅~釧路駅間を約5時間強で直行できるのも大きな魅力。取材日は平日にもかかわらずほぼ満席で、人気ぶりがうかがえました! 北海道を旅するときには、ぜひ便利に使いたい高速バス路線ですね。
おまけ:バス旅おすすめの釧路グルメをご紹介
スターライト釧路号を降りたのは13時前、ちょうどお昼ご飯の時間帯。今回はおまけとして、私がバスを降りたその足で向かったおすすめグルメもご紹介します。
私のおすすめ……それは、釧路名物「カレーチキン」!
釧路駅から徒歩約3分、ほぼ駅から見えるくらいの距離にある「釧路和商市場」。好きなネタを選べる、釧路名物「勝手丼」がいただけることでも有名な市場です。
こちらにあるのが、「ジョイパックチキン 釧路和商市場本店」。カレーチキンの元祖たるお店です。
カレーチキンはそのままかぶりつくのが主流ですが、私はこのあとの電車の中で食べたかったので、手を汚さずに食べやすい「カレーチキンバーガー」をセレクト。
バーガーに骨なしカレーチキンが入っているのです。スパイス感もありながら優しくどこか懐かしい味のカレーチキンにポテトもつけて、大満足でした!