一卵性双生児の一人に浮腫が!? 不安だった双子の妊娠出産
在宅ワーカー歴5年、現在6歳の長男と、4ヶ月の一卵性双生児の男の子たち、3人兄弟の母“まにゃ”です。結婚一年目ですぐに長男を出産。二人目は流産を経験するも、その後に思いがけず神様がくれたご褒美は双子の妊娠でした。
悲しみからの1年後、発覚した驚きの妊娠!
長男を出産後、35歳で5年ぶりの妊娠が発覚! しかし、喜んでいたのもつかの間、結果は流産となりました。思いもよらない出来事に涙が止まらない私を救ってくれたのは、長男でした。彼の笑顔が私を何度も励ましてくれました。
そして悲しみから約1年後。二人目をあきらめかけていたタイミングでの嬉しい妊娠の判明!さっそく、流産の時にお世話になった病院の担当医のもとへ駆け付けました。
内診してもらうと、担当医から「あれ?」という言葉が…。私の中に不安がよぎりました。「また今回もだめになっちゃった…?」
不安に押しつぶされそうになった瞬間に、まさかの一言。「双子ちゃんですね。おめでとうございます」
内診台にいた私は驚きのあまり声が出ず、ただ、ただ涙が頬をつたっていました。
「きっと、悲しみを越えたから。神様からのご褒美だと思いますよ」と、そっと優しく語りかけてくれた担当医の言葉は、今でも決して忘れることはありません。
胎児に浮腫? 転院先でまさかの出来事が…
双子出産は通常のクリニックで行うことができないため、すぐさま市民病院へ転院することになりました。転院後、2度目の健診で、転院先の医師から驚きの一言が告げられたのです。
「一卵性双生児ですが、片側の首元に浮腫が見受けられます。浮腫が6.5mmと厚いので、羊水検査をすることをおすすめします」
一瞬、何を言われているのか全く理解できなかった私は、驚きで声も涙も出ませんでした。
羊水検査の内容もリスクも知っていました。双子の場合はなおさらリスクが高いことも理解していたので、すぐさま返事をすることができずにパニックになってしまい、しばらく涙が止まらなくなりました。
2度目の転院先で不安だらけの羊水検査
双子の羊水検査は大学病院でしか行われていないそうで、2度目の転院です。
先生から、浮腫のある胎児に起こりうる障害の可能性を告げられて、不安はピークに達しました。
検査の前日から緊張と不安で押しつぶされそうになり、眠れないまま羊水検査当日を迎えました。分娩台での施術では、お産の記憶がよみがえり、とにかく緊張で頭の中が真っ白になっていました。
検査結果、そして出産へむけての道のり
一卵性双生児の羊水検査というのはかなり特殊なようで、施術自体も難しそうでした。
しかし、奇跡的にも赤ちゃんが検査の邪魔にならないようにすっと動いてくれたおかげで、難なく終えることができました。その時から「ああ、この子は親思いの良い子。かならず健康な子に違いない」と確信。2週間後の結果で「問題ない」と知ったとき、喜びの涙があふれました。
その時の確信から約4ヶ月後、帝王切開で健康な双子の男の子を出産することができました。妊娠後期は特に問題もなく、健康で生まれてきてくれた二人の顔を見た瞬間、安心と希望と嬉しさで、ひたすら感動!
双子の育児、という想像を絶するほどの育児の大変さが待ち構えているということは覚悟の上。とにかく二人の宝が我が家に増えたことに感謝と喜びで尽きません。生まれてきてくれて、ありがとう! そう心から思っています。
このような経過を経て、妊娠36週と5日目に、双子の兄は体重2366g・身長48cm、弟は体重2915g・49cmで無事に生まれてきてくれました。双子を妊娠した身内は、自分も夫の家系にもいなため、未知の世界でした。壮絶な経過を通して、喜びも二倍、いえ、それ以上の出産を迎えることができました。6歳になる長男も、ようやくできた兄弟たちに、照れながらも喜んでお手伝いをしてくれています。男の子三人の母親、これからも頑張ります!
[まにゃ*プロフィール]
在宅にて、コールセンターのSV及び事務仕事をしています。二人目不妊を乗り越えて、長男が6歳の時に、一卵性双生児の男の子を出産。出産時36歳という高齢出産にもめげず、毎日育児に奮闘しながら楽しく生活しています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。