混雑緩和 避難路にも 上郷河原口線が完成
海老名の市立図書館前と上郷北までを結ぶ上郷河原口線が完成した。開通は3月6日の予定で、天候により延期の可能性がある(=5日起稿)。市は混雑緩和や緊急車両の通行、災害時には避難ルートとしての機能も見込む。
海老名駅周辺は線路で隔てられ、渋滞要因となっているほか、災害時に遮断が続く可能性もある。新たなルートとして2014年度に道路計画が決まり、線路下のくぐり抜け道路などの工事が行われた。
来年度は線路北側の側道工事や、図書館西側に歩道や自転車通行道などの整備が控えている。また今回の上郷河口線の南端(市立図書館前)から、さらに道路を南に延ばす構想もある。
駅周辺は今後大規模な開発が見込まれており、中新田丸田地区では住宅地を含む土地区画整理事業の工事が進み、複数のマンションや大型物流研究施設の計画もある。市は23年後(2038年)の目標人口を約1万人増の15万人とし、交通量の増加が見込まれる。
近くの踏切には立体交差を計画
上郷河原口線と並行するように、県が近くの踏切付近で「上郷立体」の整備を計画している。
計画では海老名水道営業所付近から、相模線と県道40号をまたぎ、河原口大繩交差点近く(すき家)にのびる329mを立体区間としている。これまでの渋滞ポイントだった交差点や踏切を越えるもので、2031年度完成を目指して、用地買収や工事着工の準備が進められている。