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20年ぶりのセンバツ出場 柳ケ浦の甲子園に懸ける熱い思い 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

 3月に甲子園球場であるセンバツ高校野球に、柳ケ浦が20年ぶりに出場する。昨年秋の九州地区大会でベスト4入りしたことで、出場有力校として注目を浴びていた。チームを率いるのは2022年8月に就任した鈴木聡監督。鈴木監督はチームの強化に加え、生活態度の改善にも取り組んできた。

 「練習前後の掃除やあいさつ、靴やカバンをきちんと並べること。ささいな習慣を大切にすることで、選手たちにルールという意識を浸透させてきた」と鈴木監督は語る。見えない部分を整える積み重ねがプレーにつながり、「次はもっと頑張ろう」という選手たちの意欲を生み、結果として甲子園という大舞台への切符を手にした。

 

 昨年の夏の甲子園県予選での敗退を経て、新チームがスタートした。秋の私学大会や県選手権では苦しい戦いが続き、いずれも初戦敗退。しかし、その後の九州地区予選では準優勝し、九州地区大会では堂々の4強入りを果たした。特に県予選での6試合は「チームの成長に大きな影響を与えた」と鈴木監督は振り返る。「試合を重ねる中で選手たちは確実に成長した。県予選の3回戦・大分上野丘戦前の練習中に、ベンチにヘビが現れた。驚いたが2025年は巳(み)年。『何か運が向いてきた』と感じた」と笑みを浮かべる鈴木監督。チームは快進撃を見せ、センバツ出場を勝ち取った。

 

選手たちの成長を支える鈴木聡監督

 

 今年の柳ケ浦は4人の投手による継投を軸にした堅実な戦いが特徴だ。エース右腕の宮原太駕(2年)は、縦の変化が大きい独特なカーブを武器に、精密なコントロールで打者を翻弄(ほんろう)する。左腕の宮城介(1年)は、右バッターの内角を攻めるストレートに加え、緩いカーブや落ちる球で勝負する。

 打線では2年生の島袋二魁と亀安歩汰が攻撃の軸を担う。長打力はないが、チャンスで確実に一本を放つ、頼れる選手。チームの勝利の方程式は、ロースコアの接戦に持ち込むこと。鈴木監督も「投手陣が最少失点に抑え、打線は2点を目標に試合を進めたい」と語る。

 

 チームの精神的支柱となるキャプテンの田原光太郎(2年)は、「粘り強く泥くさいプレーで、見ている人に感動を与えられるように一戦必勝で頑張りたい」と意気込みを語る。選手たちは、鈴木監督の指導とともに地道な努力を重ね、チームとしての一体感を強めてきた。

 堅実な守備、安定感ある継投、そして粘り強い打撃―。柳ケ浦はセンバツで新たな歴史を築こうとしている。

 

規則や約束を守ることで一体感と向上心が生まれた

 

 

(柚野真也)

 

 

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