【サトイモと間違えてみそ汁に…】新潟県上越市でスイセンの球根による食中毒が発生
残品のスイセンの球根(新潟県の報道発表資料より)
新潟県によると、11月17日に新潟県上越市でスイセンによる食中毒が発生した。60歳代の男性がサトイモと間違えて喫食したもので、男性は医療機関を受診し、そのまま入院した。
上越地域振興局の調査によると、男性は11月17日6時30分頃、自宅で保管していたスイセンの球根をサトイモと誤ってみそ汁に調理して食べたところ、6時50分頃から吐き気やおう吐、下痢などの症状が現れたため、9時30分頃に医療機関を受診した。
その後、専門家の鑑定により、男性の自宅にあった残品が有毒植物のスイセンの球根であることが判明。男性の症状がスイセンによる中毒の症状と一致することや、医師から食中毒の届出があったことから、スイセンによる食中毒と断定した。なお、男性は快方に向かっている。
なお、2024年の県内の食中毒発生件数と患者数は、今回を合わせて20件246人。うち、毒草によるものが2件3人。
スイセンは球根が今回のようにサトイモやタマネギと間違えられるケースがあるほか、葉の部分もニラと似ており、間違えて食べてしまう例が報告されていることから、県では注意を呼びかけている。