<いじめの時効>加害者とその親はいつまで責められるの!?「ヘラヘラ笑わないで!」【まんが】
娘は過去いじめをしました。それは小学生の高学年のときのことです――。 同じグループの女の子「A子ちゃん」に対して、無視をしたり仲間内で聞こえるように悪口をいったりしていたそうです。それが原因で周りの子たちもヒートアップして、いじめられていた子の親が先生に相談。わが家は母子家庭のため、私のみが学校に呼び出され校長室で話を聞きました。
あまりのいわれように、校長先生が 「本人も反省しています。こんなことが二度と起きないようにいたしますから。しばらく様子を見ませんか。ご家庭でもしっかり話し合ってくださいね」と間に入ってくれて、その場は収まりました。 家に帰って娘に事情を聞きました。
ダメなことだけれど正直、学校にはスクールカーストとか女子特有の事情とかがあるよね、と今回の事態をそこまで重くは考えていませんでした。
しかし……先日クラスの参観日があり、帰り際。 いじめていたA子ちゃんのママに呼び止められて衝撃的なことを言われたのです。
参観日で久しぶりに友達と会ったので談笑していました。友達と別れたそのとき――。
(参観日にきてママ友と談笑すらしちゃいけないの?)こみ上げてくる感情を抑えることができませんでした。 どうしても誰かに話を聞いてもらいたくて、学生時代に同級生で、今お互いの娘たちが同い年の友人のBを家に招きました。 Bは子どもを連れてわが家に来て、一緒に夜ご飯を食べて、子どもたちを寝かしてから一緒にお酒を飲むのが定番です。
友人は私を諭すように静かに話し始めました――。
友人は静かに「いじめ問題の重大さ」について話してくれました。
私のやっていたことは自分のためにも娘のためにも被害者のためにもならないことだったと気付かされました。
真剣な眼差しで目を見ながら語り掛けました。 「相手にも悪いところがある、そういった気持ちは捨てて考えなさい。 いじめをしたら、どれほど相手に傷をつくるのか、その傷を癒やすのがどれほど難しいか。取り返しがつかなくなることもある。いじめた側にもいいことなど一つもない。結局すべて自分に返ってくる。この街から追い出されても仕方ない。あなたがしたことはそういうことだ」 そういったことをすべて、娘が理解するまで、何度でも何時間でも、何日でも話し合います。
私の言葉や態度次第で娘がどんな人間になるか決まるのです。まだ今からなら、真摯に向き合えば、間に合うかもしれない。それは生半可なことじゃないと思う。けれど、本当に心から反省して謝罪することが被害者とその親御さんを少しでも救い、私たち親子のせめてもの罪滅ぼしになると思うのです。