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実写版『白雪姫』、「雪のように白い肌」描写は別の設定で描かれる ─ 「赤ちゃんの時に吹雪を生き延びたことが由来」

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1937年のディズニー名作アニメ映画を実写化させる『白雪姫』は、早くも議論を招いている企画だ。特に注目されているのが、主人公である白雪姫のキャスティング。アニメ映画の劇中では、白雪姫の特徴の説明として「その肌は雪の白さ」と語られる。ところが実写版で起用されたのは、褐色系の肌を持つコロンビア系のレイチェル・ゼグラー。白雪姫の基本設定と異なるキャスティングだとして、様々な意見が寄せられている。

ゼグラーが米に語ったところによれば、今回の白雪姫では独自の名の由来が紹介されるそうだ。“雪のように白い肌”としてではなく、「赤ちゃんの時に見舞われた猛吹雪を生き延びたという、歴史に語られる『白雪姫』別バージョンの由来に戻るんです。そして、王様と王妃様が、彼女の回復力を忘れないために、Snow Whiteと名付けることになったのです」と説明。さらに「今回の映画の核となるポイントの一つ」として、「若い女性、あるいは若者に対して、本当のあなたはどれだけ強い存在なのかということを伝えるところにあります」と紹介した。

アニメ版のイメージからは少し離れた背景になりそうだが、23歳のゼグラーにとって、これは自然なことであるようだ。ゼグラーは、黒人キャストのブランディがシンデレラを、ホイットニー・ヒューストンが魔法使いを演じた1997年のテレビ映画版『シンデレラ』を観て育ったといい、「我が家では、あれがシンデレラでした」と振り返る。

「もちろん、アニメ映画版も観ました。でも子ども心とはとても素晴らしくて、“これがシンデレラなんだ”って思っていましたから。でも、ブロンドヘアで、青い瞳で、青いドレスだった、1950年代のアニメ映画も、同じくシンデレラです。それから、『シンデレラ・ストーリー』(2005)のヒラリー・ダフも、同じくシンデレラです。私は小さい頃から、そういうことを理解することができたんです。」

1997年の黒人版『シンデレラ』も当時は様々な議論を招いたわけだが、そんなブランディは白雪姫役に抜擢されたゼグラーに激励のメールを送ったという。ゼグラーが批判を受けるであろうことを見越してか、「あなたは批評家の型にはまるためにこの役を受けたんじゃありませんよ。あなたは、自分自身にまだディズニープリンセスのような役を見出したことがない、全てのコロンビアの少女のためにやるんです」と、彼女の決断を全面的に支持しているようだ。ブランディによるメールは次のように続く。

「あなたは、コロンビア文化を表現することなく育った、かつてのあなた自身のような少女のためにやるんです。あなたは、自分のような見た目を持つ人にはなんでも可能なんだということを示すためにやるんです。それこそが、世界で最も重要な仕事なんですよ。」

ディズニー実写版『白雪姫』は2025年3月20日(木・祝)全国公開。

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