藤枝MYFCvs清水エスパルスの“静岡ダービー”を前にペナルティ・ヒデさんが両監督を直撃!
サッカーJ2第32節「藤枝MYFCvs清水エスパルス」が9月22日、藤枝総合運動公園サッカー場で行われます。誇りをかけた戦いを前に、この試合の中継にゲスト出演するペナルティ・ヒデさんが両チームの監督を突撃取材しました。
藤枝MYFCは現在3連勝。目標のプレーオフ進出に向け、勢いに乗っています。清水エスパルスはホームで圧倒的強さを見せ、J1自動昇格圏内の2位。目指す優勝へ1つも落とせない戦いが続きます。
藤枝MYFCの矢村選手を直撃
ヒデさんが最初に訪れたのは藤枝MYFC。「今回は私の母校、市立船橋の後輩でもある矢村健選手、ヤムケンにインタビューします。先輩ということでマウントを取りながら、彼の秘めたる思いを引き出したいと思います」
ヒデ「最近すごく似てるって言われてるんだけど?」
矢村「自分もちょっとそれ言われて…」
ヒデ「何?ちょっと嫌なの?俺はうれしいのに…」
矢村「違う、違う、嫌じゃないです!」
ヒデ「兄弟?と言われると思ったら親子?って言われちゃった」
確かに似ています。兄弟よりは、親子かも…
ヒデ「まずはダービー。僕らは楽しみですけど、今どんな心境ですか?」
矢村「自分の中でやってきた自信というのがありますし、自分の中で積み重ねてきたものがあるので、エスパルス相手にどれだけ自分ができるかというところも含めて楽しみです」
ヒデ「得点ランキング4位で13ゴール。迷いが無いもんね?」
矢村「(点が)取れてない時はやっぱりちょっと考えたり、力みが出てたりというのがシュートのシーンで感じるところがあったけど、考えないで感覚の部分が自分の中で再び出てきたかなと思います」
ヒデ「それは何がキッカケになった?」
矢村「やっぱりゴールを取れていることは自信になったかなと。それが大きいのかなと思います」
ヒデ「その状態で臨むダービーだから、もうこれいけちゃう?」
矢村「いくしかないですね」
ヒデ「クールな感じがするけど、一番熱い炎の持ち主です」
矢村「今シーズン自分がやってきたこと、チームがやってきたことの全てが出せるように、全力で走って泥臭く、点が取れるように頑張ります」
須藤監督「サポーターへの感謝を込めて」
さらにヒデさんは熱血指揮官須藤監督にも突撃しました
ヒデ「3連勝で迎えるダービーです。さらにホーム。多くのサポーターが集まる中でのゲームです」
須藤「シーズン序盤、全く点が取れない、勝てないという時期も、サポーターが何のブーイングもせずに、拍手で次があるぞと言ってくれたあの光景を僕は脳裏に焼き付けてます。選手たちもそれを心底感謝の気持ちを持ってプレーしていると思いますから、まずはその感謝の気持ちを表現すること。今まで培ってきたものをあまり変えずに、自然体で臨むというのが一番難しいけど、大事なのかなと思います」
ヒデ「超攻撃的にということでよろしいですか?」
須藤「そうですね。やっぱりそこは出したい。相手の状況を見る、我々の状況を見るということは考えながら、ベースはハイプレスでいきたいし、僕らがボールを握りたい。そういう方向に持っていければ、藤枝の成長というのが表現できるのかなと思います」
最後に試合で必見の激熱ポイントをフリップに書いてもらいました。
須藤「ボールの動き、名付けて情熱ボール」
ヒデ「いただきました。『情熱ボール』……。初めて聞いたわ!」
須藤「ビルドアップの所を含めて、数的優位プラスワンを作ってボールを回しましょうというのが非常にこの何試合か有機的にできています。GKから始まって相手ゴールまでボールを動かしていく、そのボールの動きを見てもらって、その先には情熱が湧き出てくるので、『情熱ボール』と…」
ヒデ「熱さが伝わってきますよ。そして筆圧がエグかった。穴空くんじゃないかぐらい、全部に100%気持ち込めているから(笑)」
藤枝MYFCが注目の一戦で目指すは勝利のみ!激戦必至です!
清水の秋葉監督「横綱相撲で勝ちにいく」
続いては、2枠しかない自動昇格権を狙う清水エスパルスです。
徳島戦の翌日、ヒデさんが秋葉監督を直撃しました!秋葉監督も市立船橋高校サッカー部出身で、ヒデさんにとっては後輩です。因縁の一戦に向け、指揮官の思いを聞きました。
ヒデ「秋葉監督に対談を申し込んで、三保のグラウンドが取材場所となっていましたが、急きょ練習がオフに。秋葉監督にSBSに来ていただくことになりました」
去年、清水エスパルスのJ1昇格を遠ざけたのは藤枝MYFCに0−2で敗れた9月の試合でした。このリベンジを果たさなければ、残りの優勝をかけた戦いに挑むことなどできません。
ヒデ「今の状況を考えると、清水は負けられない、藤枝は勝たなきゃいけない。清水は逃げ切るぞという思い?」
秋葉「いや、僕らも勝たなきゃいけないと思っています。調子の良い藤枝を今たたいて、我々もさらにパワーをつけ、勢いにのりたいと思っています」
ヒデ「藤枝の須藤監督は『超攻撃的スタイルは変えない』と言っていました」
秋葉「僕らも『超攻撃的、超アグレッシブ』に。アウェイで7敗しちゃったのは、僕自身が相手に合わせてしまったから。今は横綱相撲をした方が力が発揮できる。相手がどうしてくるか考えない方がいい成績が出ていると思う」
今シーズンの清水の強みは決して走り負けないこと。守備でも前線から積極的にプレスを掛け、ボールを奪います。Jリーグによると、スルーパスやクロスなどラストパスの合計値であるチャンスクリエート総数はリーグトップ。攻守において常に相手よりも先に動く「アクションサッカー」で昇格切符をつかみ取れるか。
運命の一戦へ、秋葉監督が考える激アツポイントは?
秋葉「王国ですから、絶対にこれ。『サポーターの意地とプライド』。これを持って僕らも戦っている。地域の誇りがかかっていると思う。王国静岡だからこそ『どこが1位なんだ』と。(スタジアムは)おそらくオレンジになると思ってますから(笑)」
ヒデ「熱いなあ〜。言われてますよー、須藤監督!」
SBSテレビで地上波実況生中継
雌雄を決する一戦。中継で解説を担当するスタジオの成岡翔さん(元ジュビロ磐田・藤枝MYFC)は「藤枝はホームでできる利を生かして戦っていきたい。清水は『俺達がゲームを支配するぞ』というような落ち着いた試合運びができれば、勝利が近づいてくると思います。互いに攻撃のところで主導権を握りたいチームなので、中盤の攻防に注目したいと思います」とコメントしました。
注目の一戦は9月22日午後2時半キックオフ。SBSテレビ、地上波生中継でお送りします。